事例Ⅲで聞かれること by けんけん
おはようございます。スーパー多年度生けんけんです。
過去記事はこちら
2次試験の勉強方法
2次に使える知識(運営管理)
1次試験直前の勉強方法
財務会計の合格戦略
1次試験の合格戦略
2次試験の勉強は順調に進んでいますか?今年は変則日程の為、2次試験に対する準備期間は長いです。
今年2次試験を始めて受ける方は準備期間が例年より多く取れる反面、受験生のレベルもそれだけ上がるという事を意味しています。どちらが良いのか・・・。微妙ですね・・・。
今日は事例Ⅲについてお話していきます。
事例Ⅲ 製造現場について知らないと解けない??
事例Ⅲは「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」です。
当然事例企業は製造業になります。
生産・技術と言われると「製造現場の知識が無いから苦手です」と話す受験生も多いと思います。
でも診断士合格者が全て製造業に勤めているわけではありません。当然リアル製造現場について合格者全員が分かっているはずはありません。
そもそも事例Ⅲで問われている事は中小企業診断士として診断助言するための問題です。リアル製造業にお勤めの方しか解けないような問題は出題されません。
私も銀行員なので、リアル製造現場の事はさっぱり分からないです・・・。
ではリアル製造現場の事が分からないのに何故事例Ⅲを解けるのか?
それは事例Ⅲで問われている事は「中小企業診断士の試験範囲」の中から出題されるからです。
良く設問文の中で見かける「中小企業診断士として」助言せよ!!というフレーズありますよね。
これは「あなたが中小企業診断士1次試験で学習した知識を使って」助言せよ。と言い換える事が出来ます。
私は「中小企業診断士として」=「中小企業診断士試験のセオリーを使って」と解釈しています。
決して「リアル製造業のバリバリの知識」を使って診断助言するわけではありません。
ちなみに合格後にリアル製造業に勤めるタキプロ仲間に聞いたところ、診断士試験とリアル製造業の現場とのギャップは大きいそうです。そのギャップに苦しんだと・・・。リアル製造業の現場を知っている人はまた違った悩みを持つそうです。
これは事例Ⅱでもあるそうです。マーケティング業界にいる人が事例Ⅱを解いて必ずしも高得点が取れないそうです。
なぜなら「マーケティング業界ではこう考える」というバイアスが入ってしまうからです。
業界を知っていればそれだけ有利とは限らないと言うことです。
事例Ⅲで聞かれる事とは?
事例Ⅲで聞かれる事を大きく分類するとこちらになります。
①環境分析
②C社のオペレーション改善
③C社の今後の戦略
まずは①環境分析問題です。
事例ⅢではSWOT分析、その中でもS(強み)が聞かれる事が多いです。
強みを考える際には、アンゾフの成長ベクトルの考え方が有効です。
C社は製造業ですから、製品(製造)面の強みは持っているでしょう。
ただ製品(製造)面だけでは無く、市場(営業)面も併せて考えていく必要があります。
ただ良いものを作るだけではダメで、営業面も重要な論点になります。
そのためC社の強みを考える際には製品(製造)面と市場(営業)面の両方を考える必要があります。
②C社のオペレーション改善です。
C社は製造業ですから、当然製造します。当たり前ですね。
事例Ⅲを考える際にはQCDを意識して下さい。
Q(品質)・C(コスト)・D(納期)の視点です。
事例Ⅲあるあるパターンとしては、Q(品質)は良いけど、C(コスト)やD(納期)がダメというケースが多いです。なぜC(コスト)やD(納期)がダメか?
C社の製造工程(オペレーション)に問題があるからです。
C社の生産の仕方を改善させる問題が出題されます。
これは設計・調達・作業のC社の製造工程のどれかに改善が必要になります。
C社の生産工程に「ムダ・ムラ・ムリ」があるため、C(コスト)やD(納期)に影響が出ています。
それを中小企業診断士のあなたが改善する事になります。
③C社の今後の戦略
事例Ⅲだからといって製造に対する問題だけが出題される訳ではありません。
「C社の今後はどうするか?」という問題も必ず出題されます。
C社の今後を考える上で大切な事はS(強み)×O(機会)をマッチングさせる事です。
S(強み)を活かす視点は全事例共通の考え方です。
O(機会)は市場のニーズです。
市場のニーズの対してS(強み)を活かして成長していく。
これがC社の今後の戦略を考える上で重要になります。
以上の考え方は、事例Ⅲの過去問をご自身で研究する上で参考にしていただければ幸いです。
事例Ⅲは安定した得点が期待できる事例です。
令和元年度は難易度が高いと言われていますが、事例Ⅲの過去問をやり尽くした受験生であれば合格点は確保できると思います。努力は裏切らない。それが事例Ⅲだと思います。
では他の事例は裏切るの?それは皆様次第という事で・・・。
それでは本日はここまで。
次回は『サルマン』さんの登場です。お楽しみに!
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