診断士1年目の過ごし方 ”ぶぃの”の場合
いよいよ、合格発表が近づいてきました。皆様、リフレッシュは完了したでしょうか。私は、いま、今回の記事の中に出てくる政策研の口述対策イベントの準備で、かなりの頻度でMTGをしております。。。筆記試験の合格発表日である、12月11日のシミュレーションはできていますか?協会HPで合格を確認したら、その先の想定はどれほど出来ていますか?今年はタキプロの口述対策もそうですが多くがオンラインでの開催となります。リアル会場の対策を泣く泣く諦めていた地方受験生の方も参加しやすくなっています。合格者が1,000~1,500人出るとして、1回あたりの受け入れは25-50人程度と高倍率が予想されます。
口述試験対策は一例ですが、合格後の世界は情報戦です。8月の実務補習で出会った人でしたが、2017年度の合格なので、もうすぐ3年が経とうとしていました。合格発表後、3年以内に15ポイントを獲得し登録申請しないと二次試験合格が失効してしまいますがギリギリ登録申請に間に合いました。「自分はそんな事しない」そう思うかもしれませんが、実務補習の申込みも高倍率です。知らないと、あっという間に募集が終了してしまいます。
合格後の世界は、ものすごくたくさんの選択肢に溢れています。全てにチャレンジしてみたい、と思っても残念ながら一日は24時間のまま変わりません。どんな選択肢があり、何を選択して、どう行動していくのか、そのためにもやっぱり、情報収集が欠かせません。
本日は、合格後の世界として、私自身(企業内診断士)の一年間を振り返りながら、どんな情報を集め、どんな選択をしてきたのかについて、触れてみたいと思います。
第1部 情報収集の開始
・19年12月
二次筆記試験合格発表日、PC画面で信じられない思いで自分の受験番号を見つける。大げさではなく、10回くらいPCの画面で表示されている受験番号と、スマホに撮影しておいた自分の受験票の番号を見比べた。
当日の正午過ぎから、自分のスケジュールを確認しながらタキプロと中小企業政策研究会(以下、政策研)の口述試験対策セミナーに申し込む(※1)。口述試験の合格発表日当日から実務補習の受付が始まる。5日コースか、15日コースかで迷った末に5日コースで申し込む(※2)。本格化する活動準備として、診断士用のGmailアドレス(※1)を作り、dropboxアカウントを作成する(※3)。
※1:メーリングリスト(ML)やfacebook(fb)の登録で、Gmailだとサポートを受けやすい。MLが正しく受け取れず新しくGmailで登録し直すというケースが政策研のサポートをやっていても意外と多かった。
※2:受付開始日から早くて数時間で定員に達するため、事前にスケジュールを調べてプランを決めておく必要あり。5日コースといっても、自主学習期間を含めるとおよそ10日はかかる。1日でも休むと修了証をもらえない。
※3:診断士試験合格を機にdropboxアカウントを新設する人たちと多く出会う。自分が先にアカウントを持っておき、dropboxの友達紹介制度を利用して、新たにアカウントを作る友達として紹介すると、自分と友達に500MBずつ容量が増える。喜ばれると共にたくさん紹介すれば自分の容量が増やせ無料プランでも当面凌げる(先行者利得)。
・20年1月
政策研の説明会に参加。運営に関わるサポーター役に参加し、その場のノリでリーダーを引き受ける。翌週にはタキプロのキックオフに参加。あっという間にタキプロでもブログ班、Web勉強会班に所属することが決定し、気がつくとWeb勉強会班のリーダーも拝命。この時点で新たな活動を開始することを自制し始める。
・20年2月
実務補習5日コースを受講(※4)。はじめての実在企業の診断。診断先は飲食業。とても刺激的なメンバーに恵まれ、戦略、営業、運営、財務、人事の担当パートの中から運営を担当。診断書の作成でレイアウト変更や、照明設備の提案、顧客管理に関わる提案を盛り込む。所属が決まったタキプロの活動、政策研の引き継ぎなどが本格化する。
※4:指導員の先生との出会いを経て協会へ入会する同期が増える。診断士登録前でも準会員として協会に加入できる。マスターコースやプロコン塾、各種研究会などの活動で実務的なスタートダッシュをかませると同時にまとまった出費(10~20万)も覚悟しておく。
第2部 1年目のはじまり
・20年3月
いよいよ、タキプロ本格活動が開始。ブログの執筆スケジュールが決まり、Web勉強会での打ち合わせがfbチャットで始まる。しかし、コロナ影響が強まり、本来であればキックオフで具体的な運営方法が図られたり、その後の飲みニケーションで交流が深まったりが、ことごとく見合わせ。スケジュール調整や、メンバーとのコミュニケーション手段をどうするか試行錯誤がはじまる。引き継ぎを受けたとおりの手順でイベントの企画運営ができないことが予見され始める。
・20年4月
在宅勤務が本格化するなか、タキプロや政策研でこれまでにない運営スタイルが求められる。手探りのなか、Web勉強会でZoomによるイベントを開始。コロナ影響でリアルの会場予約のほとんどが受付休止。2ヶ月先行で進んでいる政策研のイベント準備がオンラインとオフラインの両面を検討しながら準備が必要で、負荷が高まりつつもメンバー間の結束が深まってくる。
・20年5月
夏季分の実務補習の受付開始(※5)。コロナ影響で最悪開催中止になるリスクも考え、7月、8月の実務補習に申し込む。
※5:7月、8月、9月のスケジュール。2月同様、数時間~数日で定員に達する。開始の1ヶ月前までなら、9割返金制度があるので迷ったら申し込んでおくのがオススメ。
・20年6月
徐々に出社する人たちが増え始めるなか、タキプロの活動も本格化。一次試験の応援イベントが立ち上がったり、Zoomを使った勉強会の本格検討が始まる。WEB勉強会の投稿も増え始め、2週間毎に1事例+Zoom勉強会の基本スタイルができ始める。
・20年7月
7月度の実務補修に参加。今回はサービス業。2月に経験したメンバーが多いため、格段にスムーズにすすむ。普段まったく接点がない企業について深く知ることができ、またも刺激的なメンバーに恵まれ実務補習のメリットを感じる。友人が経営する企業の診断でポイント獲得も考えていたが、8月の実務補習もキャンセルせずに受けることに決める(※6)。
※6:実務ポイントの取得方法には様々あり、協会が実施する実務補習以外にも民間でも実施する実務補習や実務従事、知り合いに中小企業の経営者がいればお金をかけずにポイント獲得できる診断助言業務などがある
・20年8月
8月度の実務補修に参加。今回は卸売業。年商が100億円に迫る大型企業で大変重たい案件のなか、リーダーを拝命。市場全体が大きく落ち込んでいるため改善案が出しづらく、大変な診断先だった。指導員の先生やメンバーサポートを受けながら、なんとか報告書をまとめ8/31の実務補修最終日に協会に登録届を提出(※7)。
※7:登録届の添付書類として二次試験の合格証や過去2回分の実務補修修了証も提出が必要。資格取得の助成補助申請で合格証や受講修了証の提出が必要な人、合格証書を記念にとっておきたい人は事前にコピーをとっておく
第3部 登録に向けて
・20年9月
一次試験の結果発表を受けて、一気に二次試験ムードが高まってくる。Facebookで開催していたWeb勉強会も、毎回参加者が増え解答添削の登板回数も増える。Zoom勉強会の希望者も増え、開始から数日で定員に達することも多くなってくる。同期の活躍も増え始め、活躍実績を紹介する投稿などが増え始める。
・20年10月
関西地区では8月実務補習を終えて申請したメンバーが診断士登録証が届いたとfb投稿で知る。東京メンバーは1週間経過しても登録証が届かないので問い合わせてみたところ11月登録で処理が進んでいると知る(※8)。Web勉強会では二次試験直前対策を経て、いよいよサポートしてきた方々を二次筆記試験に送り出す。同時に12月に向けた口述対策や、合格後のイベントの仕込みが始まる。東京協会が主催する秋大会(※9)というイベントに参加し、多くの研究会活動の存在を知るとともに、数カ月ぶりにZoom画面の外のリアルで仲間たちに出会う。
※8:登録申請時の協会職員からの情報。大まかな登録時期は、中小企業庁に問い合わせれば教えてもらえる
※9:大型のイベントがオンラインとオフラインで開催された。オフラインは浜松町の会場で、100近くの研究会がチラシを持参し活動内容の紹介や、見学会の募集を行っていた。
・20年11月
ついに登録証が届き、診断士を名乗れるようになる。二次筆記試験合格から、1年以上かかったものの、ペースとしては平均的な方だと思う。掲載見込みの少し前からインターネット官報のサイトをチェック(※10)、毎日8時半に2週間後の11/18日付で官報に掲載される。記念に官報を買いに行く(※11)。
※10:インターネット官報の更新は毎朝8時30分。診断士の場合は官報の「本誌」に掲載される(社労士は「号外」に掲載)。
※11:官報の販売場所は、東京の場合、虎ノ門か御茶ノ水。お昼過ぎに虎ノ門へ買いに行くと、残り2部だけだった。
第4部 新たなステージへ
・20年12月
勤め先の人事制度の見直しで副業制度が新設され、中小企業支援や経営相談を業務内容として申請。土日を利用して、正々堂々と診断士活動ができるようになる。目下、年内に開業届の提出準備を進めており、パラキャリアの新たなステージへ。
…そんなわけで、現在は開業に向けて情報を収集中です。振り返ってみると、本当に1年間があっという間でした!私も、わからない点を都度しらべてきましたが、おおまかな流れとして参考にしていただければ幸いです。
筆記試験に合格したみなさんと、口述試験対策セミナー、タキプロキックオフイベントなどでお会いできるのを楽しみにしています!!
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次回は、だいさんが登場されます。お楽しみに!
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