【実務補習と2次試験】独りよがりの答案からの脱出④ by Tatchy

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【特報①】
 口述セミナーの枠拡大を行いました!!第4回を引き続き募集します。
 第3回:12月19日(土)15時~ 20名⇒28名<満員御礼>
 第4回:12月19日(土)20時~ 20名⇒40名(申込はこちら

【特報②】
 全国の診断士試験合格者向けに実務補習セミナー(@オンライン)開催決定!!
 開催日時は以下のとおりとし、申込開始は近日中を予定しています。
 タキプロブログを毎日御確認いただき、情報の更新をお待ちください。
 第1回:1月10日(日)10時~
 第2回:1月10日(日)19時~
 第3回:1月13日(水)20時~
 第4回:1月17日(日)19時~

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合格した皆さんとお会いできるのを心から楽しみにしております。公務員系光速合格診断士Tatchyです。
自己紹介はこちら

2次試験の筆記試験(以下、本稿では「2次筆記」で統一)を合格した皆さん、本当におめでとうございます!!
最後まで体調管理をしっかり行い、口述試験が終わるまで気を抜くことなく、確実に合格を勝ち取ってください。
口述試験直前期ですが、私からは前回投稿がすべてなので、こちらを御確認ください。

次回投稿は合格体験記につき、少し早いですが実務補習について触れたいと思います。
特に、皆さんが合格を勝ち取ってから恐らく多くの人が参加する実務補習と、今まで頑張ってきた2次筆記との関係性について触れておきたいと思います。
(注)本稿での「実務補習」は、中小企業診断協会が実施するものを前提とします。

1.実務補習概要

約2週間程度の間に、4~6人の班員と指導員(各協会所属の大先輩診断士!)で班を組んで、実際に企業に訪問・ヒアリングを行い、報告書を作成します。
報告書作成に際しては、
・班長(※経営戦略などと同時に担当するケースが多いです)
・組織・人事
・営業・プロモーション
・生産管理(※工場がある場合)
・財務
・その他:IT、事業承継といった個別論点

といった感じに分担することになります。

スケジュールはこちらからご確認ください。

2~3月と7~9月に開催されますが、申込開始初日の午前中でほぼ満席になります。
一部、平日の出席が求められます。企業内の人は、今からでも職場と日程調整を始めて、スタートダッシュで出遅れないようにしましょう!

なお、今年8月に私も参加しました。コロナ禍であっても、一部内容変更がありましたが、現時点では
「オフライン開催が前提」
となっています。
一方、コロナ禍につき、今年7~9月開催分については、協会からは、
なお、今後、やむを得ない事由により中止や会場等の変更をさせていただく場合もありますので、あらかじめご承知おきのうえ、お申込みいただきますようお願いいたします。
と示されていました。
そのため、開催状況の情報収集、参加期間中の自分でできる感染症対策が極めて重要となります。

2.実務補習と2次筆記の関係

(1) 共通点
実務補習では、工場の現場があれば事例Ⅰ~Ⅳに関する内容を網羅的に取り扱うので、試験勉強の中で身に付けた知識をすぐ使うことができます。

試験において施策を問う問題では、施策内容(実際にやること)とその効果をセットとし、
「A(施策内容)することでB(効果)となる」を基本構文とするようにしてください。
としていました。
報告書中でこの構文を生かして施策内容と効果を同時に示すことで、説得力を持たせることができます。
そのため、2次筆記の試験勉強で身に付けた構文が生かされることとなります。

また、試験勉強中、
「社長の思いは絶対」
「具体的に答案を書きなさい」

と言われた人も多かったと思います。

提言案について、実務補習でも、指導員から
「社長の思いに沿っているか」
「社長が理解できるほど具体的であり、かつ実現可能性があるか」

に留意することが強く求められます。

以上の点を考えると、2次筆記では、
実際に診断士になってから求められる「基本的な姿勢」が問われている
ものかと思います。

(2) 試験との違い
2次筆記では与件文や設問があります。
しかし、実務補習では、与件文や設問に相当するものについて、事前調査やヒアリング、現場見学の中で積極的に見つけていく必要があります

また、以前、
「2次筆記で正解であっても現実は必ずしも正解ではないこともある」
とお示ししました。
実務補習中は、ただ教科書的、机上の空論や抽象論だけに終始せず、
「いかに診断先企業に納得してもらい、良くしていこうか」
「明日からでもできることをわかりやすく提言するようにしよう」

の精神で、柔軟にかつわかりやすい提言を考えるようにしてほしいと思います。

最後に、診断士試験は試験当日においては個人戦ですが、実務補習はチームで企業診断をやる以上、チーム戦です。
いきなり初めて会った人たちと、短時間の間に結束し、診断士(プロ)としての成果物が求められる点で、独特な難しさがあります。
しかし、チームで良いものを作れたら、実務補習後も「かけがえのない戦友」として、長く付き合っていけるのではないかと思います。
その点、実務補習は診断士試験と比べれば数百倍楽しいです。

3.付録―実務補習で使える図書などの御紹介

以下は、実務補習の際に使えそうな図書などです。
2次筆記を合格された人は、実務補習を見すえて、一度目を通してみてはいかがでしょうか?

○『中小企業診断士実務補習テキスト』(中小企業診断協会)
実務補習期間中にやるべきことなどが書かれている、言わずもがなの「バイブル」です。
実務補習の初回申込時に協会から購入することとなります。

○『業種別審査事典』(きんざい)
業種別の事業環境や業界内の財務状況平均などが掲載されており、外部環境分析や財務分析を中心に大活躍します。
購入するには高すぎるので、大きな図書館で該当箇所のコピーが大前提。
実務補習時点で最新版のものを活用することに注意。

○『新版 コンサルタントのフレームワーク』(平賀均 同友館)
実務補習で使うフレームワークが簡潔にまとまっています。
実務補習前に、復習がてら、読むことを推奨します。

○『事業デューデリジェンスの実務入門』(寺嶋直史 中央経済社)
若干古い本ですが、実務補習でも使えるフレームワークが分かりやすく書かれています。

○『金融機関が行う経営改善支援マニュアル』(日本政策金融公庫中小企業事業本部企業支援部 一般社団法人金融財政事情研究会)
上記2冊と比べて難しめですが、より実践的なフレームワークの使い方が書かれています。

○e-Stat(総務省)
こちらから見ることができます。
国勢調査、工業統計など、政府統計を検索できます。
ただし、概要のみ掲載、一部の公的統計は統計自体掲載されていないといったこともあるので、見つからない場合は各府省のホームページから確認してください。

○調査のチカラ(ITmedia)
こちらから見ることができます。
上記のe-Statと違い、民間が実施している様々なアンケート含め、広く掲載されています。
もちろん広く掲載されている以上、玉石混交なので、実務補習の報告書内で使えるものをよく見定めて活用してください。

次回は、szhiroさんからとなります。どうぞお楽しみに!
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