事例Ⅱで「開眼」した時に気づいた3つのポイント その① by ウラマツ

はじめまして、タキプロ12期の「ウラマツ」と申します。

今回は事例Ⅱについて、私の「開眼」につながった3つのポイントその①について解説していきます。
(当初は3つ全てご紹介つもりでしたが、予想以上に長くなってしまいました。。。残りの2点は需要があれば、また後日紹介したいと思います。)
いずれも私が受験勉強の過程で気づいた法則の様なものですので、これまでの先輩方もあまり触れていないような内容なんじゃないかと自負しています(ただの自惚れかも・・・その点ご了承ください!!)。

本日の時点でこの記事に興味のある方は、2次試験の少なくとも1回以上が受験されている方が多いと思います。
ですので、今回は基本的な2次試験のお作法はご理解されていることを前提に、説明していきたいと思います。

僕は昨年の勉強中、今後紹介する3つのポイントに気づき、体系的に理解し、使える(回答に落とし込める)様になったことで、事例Ⅱでいわゆる「開眼(覚醒?)」できた感覚を覚えています!!

「開眼」とは? 開眼
霧を掴むような2次試験の勉強の中で、「なんだか答えが見えるようになった!」「答えの導き出し方が分かるようになった」状態の事です。過去に詳しく解説してくれている先輩がおりますので、詳細は以下の記事をご覧ください。

中小企業診断士 目指せストレート合格!”開眼”せよ(事例Ⅲ)/さとり

今回ご紹介する内容を通じて、皆さんの「開眼」のきっかけとなりましたら嬉しいです!

と書いてきましたが、すいません、そもそも自己紹介がまだでしたね。
今年のブログ班は40名近くいますし、「正直、個人個人の自己紹介なんてどうでもよいわ!」って方は、次の自己紹介は読み飛ばし、本編からお読みください

自己紹介

「ウラマツ」の自己紹介です。

年代/性別:30代前半/男性
職種   :某BtoCメーカーで研究開発職
受験歴  :1次1回、2次1回(R2)
勉強時間 :1次800時間、2次350時間
勉強方法 :1次 診断士ゼミナール、2次 独学
得意科目:1次 運営管理、2次 特に無し

栃木県宇都宮市で大学入学まで育ち、現在は千葉在住です。
0歳と2歳の2児の父でもあり、奥さんがフルタイムでバリバリ仕事をしている(&家庭での全権力を掌握している)タイプの家庭です。
そのため、家事も育児もおろそかにしないことが前提奥さんからの暗黙のプレッシャーの上での受験でした。
(とはいえ、奥さんの日々の頑張りのおかげで今の家庭環境があるので、まったく頭が上がりません。)

これから1年間、少しでも多くの方、特に自分と似たような(弱小)子育て全盛のお父さんの方々に役に立つ情報を発信できるよう、努めていければと思っております。

何卒よろしくお願い致します。

それでは、事例Ⅱで私が開眼のきっかけとなった3つのポイントその①について、ご説明していきます!!
限りのある勉強時間の中で、少しでも効率的に勉強して合格するための参考になりますと幸いです。

ポイント①:「だなどこ(+戦)」を設問要求で求められている分だけ、抜け漏れなくバランス良く盛り込む

先輩方があまり触れてこなかった!とか煽っておきながら、常識の「だなどこ」で申し訳ありません笑
ただ、これまで具体的な使い方(手順)や注意事項については落とし込まれおらず、今回はそこに新規性があると考えています。
実際、僕が受験生の時も受験生支援ブログを読んでは「だなどこ」、「だなどこ」、「だなどこ」と度々見聞きしておりましたが、正直当初は使い方にピンと来ていませんでした


実際、受験生の中でも「だなどこのフレームが重要なことは分かっているけど、具体的な手順が曖昧だ・・・」という方は多いんじゃないでしょうか。


そんな「だなどこ」を使いこなすために、私が試行錯誤した結果、大事だと思ったことを説明していきます。

ポイントは単刀直入に言うと、
「誰に」「何を」「どのように」「効果」を設問要求で求められてる分だけ、抜け漏れなくバランス良く盛り込むということに尽きます。

まず、手順としては、設問解釈の時点で「だなどこ」のうち、A:解答で求められている要素」「B:両者のどちらでもない要素」「C:解答不要な要素」に分けることが重要です。
そして解答骨子には、Aの要素を中心に、Bの要素も軽く盛り込むことで、設問要求に正面から答えつつも多面的で論理的で説得力に富む解答を書けるようになります。

さらに、詳細に説明すると、

A:解答で求められている要素=設問文で具体的に求められている要素
B:両者のどちらでもない要素=設問文で具体的に求められている訳ではないけど、設問文に記載されている訳でも無い要素
C:解答不要な要素=設問文に記載のある要素

と言えます。

具体的に令和元年の事例Ⅱ第2問を例にして考えてみます。

「(中略)デザインを重視する既存顧客の客単価を高めるためには、個別にどのような情報発信を行うべきか(略)。」

という設問に対して、

・A:設問文で具体的に求められている要素:どのような情報発信を行うべきか→「何を」「どのように」⇒解答の中心とする(=手厚く書く)べき項目

※設問には「どのような」とだけしか書かれていませんが、今回の設問では「何の」情報発信を行うべきかとも見れるので、「何を」は②と解釈します。このパターンは必ずしも全ての設問にあてはまる訳ではないですが、パターンとしては多いです。

・B:両者のどちらでもないもの:→「効果」 ⇒この設問では解答は必須ではないが、回答に盛り込むと論理性や説得性が上がる


・C:設問文に記載のある要素:デザインを重視する既存顧客 →「だ(誰)」⇒「だれ」は不要

という様に考えていきます。

これらを踏まえて、解答骨子を組んでいきます。

「A:設問文で具体的に求められている要素」については、解答の中心とする(=手厚く書く)べき項目ですので「①~、②~、③~」のように複数個の解答を盛り込みます
また、「B:両者のどちらでもないもの」については、文頭や文末に軽く盛り込み、文章全体を補足してあげます。

これらのことから、令和元年の事例Ⅱ第2問では以下のような骨子を作ることができます。

解答骨子:

「①○○(何)を+△△(どのように)、②○○(何)を+△△(どのように)、③○○(何)を+△△(どのように)する事で、××(効果)を図る」

※①②③の数や各要素の配置については、文字数や1つ1つの施策内容に応じて変更頂ければ良いと思います。

どうでしょうか、イメージできましたでしょうか?
こうやって定型的に考えると抜け漏れなく解答骨子が作れる気がしませんか?

繰り返しになりますが、大事なことは、
「「A:解答で求められている要素」を手厚く書き、「B:両者のどちらでもないもの」で軽く補足して論理性で説得力を持たせること」です。

合格者の中には、「設問解釈の時点で骨子を作ってしまう」という方も多くいらっしゃいますが、事例IIについては、上記の様なことを理解して無意識に実戦されているのでは?と推察しています。


皆さんも、この具体的な思考・手順のプロセスを身につけると「開眼」に一歩近づけるかもしれません!!
ぜひ一度、意識して試して見てもらえると幸いです!!

飛躍して点数を伸ばす

それでは、次に
「開眼のポイント②」:「「誰に」「何を」「どのように」を具体的にどのように考えるか」や
「開眼のポイント③」:「「効果」を具体的にどのように考えるか」について、詳しくご説明します!!
としたいところですが、予想外にボリュームが多くなってしまったので、本日はこの辺りにしようと思います。

続きを知りたいという方が1人でもいらっしゃいましたら、続編を書きたいと思いますので、お気兼ねなくコメントください!!

(おまけ)意外と「だなどこ+戦(戦略)」も使える

診断士受験生界隈では有名な「だ」:誰に、「な」:何を、「ど」:どのように、「こ」:効果、ですが、実は「戦」:戦略も付け加えると、設問によっては設問要求に合致した回答が書けます

具体的な戦略名としては、「差別化(集中)戦略」、「高付加価値化戦略」あたりがストックできていれば問題ないと思います。

例えば、H28年の第1問、第2問のような「~について戦略を説明せよ」的な問題で、「だなどこ戦」のフレームワークはぴったりです。

H28年 事例II 第1問:B社のこれまでの製品戦略について80字以内で整理せよ。
H28年 事例II 第2問 設問1:B社の今後の成長に必要な製品戦略について、ターゲット層を明確にしたうえで、100字以内で説明せよ。

→解答骨子:「○○に(誰に)、△△(何を・どのように)する事で、××(効果)を図る、〜〜戦略(戦略)を取った。」

「だなどこ」は一般的に、「施策・助言」系の問題で使うと思われている方が多いと思いますが、実は「戦略」も盛り込む事で「(3CやSWOT以外の)現状分析系の問題」にも適用でき、回答の質を高められます。

おわりに

いかがでしたでしょうか?

改めて、事例Ⅱで私が「開眼」したポイント①をまとめると、

「だなどこ(+戦)」を設問要求で求められている分だけ、抜け漏れなくバランス良く盛り込むこと

手順としては、

  • 設問解釈の時点で「だなどこ」のうち、「A:解答で求められている要素」「B:両者のどちらでもない要素」「C:解答不要な要素」に分ける
  • 「A:解答で求められている要素」を手厚く書き、「B:両者のどちらでもないもの」で軽く補足する解答骨子を組む
    事で、

結果的に、設問要求に正面から答えつつも多面的で論理的で説得力に富む解答を書ける、ようになります。

事例Ⅱで伸び悩んでいる人は、ぜひ理解・実践して頂き、皆さんの「開眼」に少しでも貢献出来ましたら幸いです。

(少し脱線)
今回紹介した「だなどこ」はフレームワークと呼ばれるものの1種です。
よりメジャーで「だなどこ」に近いマーケティングフレームとしては「STP」や「4P」なんかも有名ですね。

その他にもフレームワークと呼ばれるものはたくさんありますが、診断士試験に限らず、本業や診断士の実務においても、「知っている(なんとなくフレームワークに当てはめている)だけ」ではなく、「目的を持って使いこなせていること」が重要です。
たまにフレームワークを埋めるだけ埋めてきて、「ドヤっ」てる人を見かけたりしますが、「何のために」「どんなアウトプットを出す」のかを意識しないと価値が生まれないので注意したいですね(過去の自分への戒め)!!

担当初回にも関わらず、やや長文になってしまって大変申し訳ございません。
また、最後まで読んでくださりありがとうございます。

繰り返しになりますが、続きのポイント②③を知りたいという方が1人でもいらっしゃいましたら、続編を書きたいと思います。
ですので、その旨、お気兼ねなくコメント頂けましたら幸いです!!
また、不明点や質問もコメントにて受け付けております!!
※リアルタイムに見れなくてコメントのタイミング逸してしまった・・・って方も、私のTwitter(ID:matsu1007で検索すれば出てきます)まで、お気兼ねなくDM下さい!!(私も受験生時代、同じような思いをしたことがありましたので。)

以上、家庭も頑張るお父さんを応援する診断士:ウラマツでした!!!

明日はワンタさんの登場です!!お楽しみに!
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事例Ⅱで「開眼」した時に気づいた3つのポイント その① by ウラマツ” に対して2件のコメントがあります。

  1. ヒロン より:

    とても勉強になりました。
    ありがとうございます。
    続きをリクエスト致します。
    宜しくお願い致します。

    1. ヒロン さま

      コメントありがとうございます!
      続きのリクエスト頂きまして幸いです。励みになります。
      次回、8月上旬に今回の続編を執筆したいと思いますので、少々お待ちください。

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