『運営管理』必勝勉強法 by くりりん

おはようございます。
2度目の登場、タキプロ12期の「くりりん」です。
(前回のブログは、こちらです)

4月中旬に差し掛かり、皆様、いかがお過ごしでしょうか?
新年度になって新しいお仕事に就かれた方、年度末のバタバタから解放されて一息つかれている方、
色々な方がいらっしゃると思いますが、
一次試験まであと4か月!
今日も頑張っていきましょう!

ということで、今日は、
一次試験の中でも重要科目の一つである、『運営管理』の勉強法についてご紹介させて頂きます!

■運営管理とは…

このブログをご覧になっている方は、
すでに診断士試験の勉強を始められている方が多いと思いますので、
『運営管理(オペレーション・マネジメント)』がどのような科目かということはご存知かと思いますが、科目の紹介を簡単にさせて頂きます。

【運営管理(オペレーション・マネジメント)】
■科目設置の目的(中小企業診断士 第1次試験案内・申込書 抜粋)
中小企業の経営において、
工場や店舗における生産や販売に係る運営管理は大きな位置を占めており、
また、近年の情報通信技術の進展により情報システムを活用した効率的な事業運営に係るコンサルティングニーズも高まっている。
このため、生産に関わるオペレーションの管理や小売業・卸売業・サービス業のオペレーションの管理に関する全般的な知識について、
以下の内容を中心に判定する。
(…以下、省略)

つまり、簡単に言えば、
①工場などの生産現場のオペレーション(生産管理)、②小売店など販売現場のオペレーション(店舗・販売管理)を学びましょう! という科目です。

『生産管理』も『店舗・販売管理』も『現場管理(オペレーション)』という観点では同じ言葉です。
ただし、試験範囲からすれば、まったくの別物です。
(私は、『生産管理』と『店舗・販売管理』は別科目と捉えていました)

実際、二次試験では、『生産管理』は事例Ⅲ、『店舗・販売管理』は事例Ⅱという、
別の事例として出題されます。

したがって、この『運営管理』は試験範囲が膨大ですので、テキストを端から端まで覚えるような学習方法では、
正直、時間が足りないと思います。

ということで、今回は効果的な勉強方法を2つご紹介します。

■効果的な勉強方法① 過去問学習法

『運営管理』に限らず、診断士試験に共通して言えることですが、
「テキストを読んで、片っ端から覚えて、問題集を解く」という、普通の勉強方法は、私はオススメしません!
『過去問』を最大限有効活用しましょう!

ただ、「診断士試験は過去問が大事」と様々なところで紹介されていますし、
このブログを読んでいる方の中には、
「過去問なんて、答えを覚えるまで、何回も解いたよ。でも、点数が伸びないんだ…」と悩んでいる方もいるかもしれません。

そのような方は、
『過去問』のすべての選択肢を考察するようにしてください!

一つ、例を挙げて、ご説明します。

■平成22年度 第9問
工程管理方式に関する記述として、最も適切なものはどれか。
ア 追番管理方式では、製作番号が異なれば同じ部品であっても違った部品として管理される。
イ 常備品管理方式は、部品の調達リードタイムが長い場合に有効である。
ウ 生産座席予約システムは、完成品や仕掛品の現品管理が容易である。
エ 製番管理方式は、受注見積りの時点で信頼できる納期を提示できる。

正解は、『イ』です。
でも、試験勉強をする上では、「どの選択肢が正解か?」ということは、正直、あまり重要ではありません。
重要なことは、「その選択肢は、なぜ正解なのか?」「他の選択肢は、なぜ不正解なのか?(どうすれば正解になるか?)」を考えることです。
ということで、過去問を解いた後、以下のような考察を必ず行ってください。

ア ×追番管理方式 → 〇製番管理方式
イ 部品の調達リードタイムが長い → 部品が、すぐに現場に届かない → 欠品になる恐れがある → あらかじめ常備する(よって、正解)
ウ ×生産座席予約システム → 〇追番管理方式
エ ×製番管理方式 → 〇生産座席予約システム

そして、理解が不十分だった内容や語句については、
ノートにまとめるなり、単語帳を作るなり、何回も書くなり、呪文のように唱えるなり、
ご自身にとって覚えやすい方法で徹底的に覚えましょう!

この方法で10年分の過去問を繰り返し解けば、それだけで合格できるレベルの実力が身に付きます。
(『運営管理』については、6回~7回くらい繰返し解きました)

しかし、この学習法に対して、
「過去問だけなら、覚えられる範囲が狭すぎて、実際の試験で知らない語句が出た時に対応できないんじゃないか…」と心配される方もいると思います。

ずばり、お答えします!
『知らない語句には対応できませんが、問題ありません!』

診断士試験は、60点を取れば合格できる試験です。また、最悪40点を超えていれば、他科目との合算で合格の可能性があります。
つまり、満点を取らなくても良い(=満点を目指さなくて良い)試験ということです。
解ける問題を確実に正解しましょう。
試験当日は、知っている知識で選択肢を消去して、それでも迷う選択肢があれば、ご自身の勘に頼りましょう。
それくらいの割り切りが重要です。

『解ける問題を確実に正解する』、これが診断士の一次試験の鉄則です!

■効果的な勉強方法② 公式重点学習法

暗記系の設問は、①の過去問学習法を繰り返し、繰り返し行えば、合格できるレベルを身に付けることができます。
しかし、計算問題は選択肢の考察が難しい問題が多く、必要な公式を覚える必要があります。
逆に言えば、公式さえ覚えておけば、必ず得点源にできます!

ということで、以下の語句の意味や公式がスッと出てこない方は、復習しておきましょう!
(公式だけでなく、「その指標が何を示している指標か?」という部分まで含めて学習することをオススメします!)

【生産管理】
生産管理概論:
「MTBF・MTTR・アベイラビリティー(可用率)」、「稼働率」、「スループット・スループットタイム」、
「設備総合効率・時間稼働率・性能稼働率」、「歩留まり」、「直行率」、「原材料生産性」
生産のプランニング:
「VEにおける価値」、「ライン編成効率(ラインバランス効率)」、「バランスロス率」、「サイクルタイム」、
「在庫費用」、「発注費用」、「経済的発注量(EOQ)」、「有効在庫」
生産オペレーション:
「運搬活性指数・平均活性指数」、「標準時間」、「余裕率(内掛け法・外掛け法)」、「レイティング係数」

【店舗・販売管理】
店舗・商業施設:
「ライリーの法則(小売引力の法則)」、「ライリー&コンバースの法則」、「コンバースの法則」、「ハフモデル」
商品仕入・販売:
「粗利益・粗利益率」、「相乗積」、「GMROI」、「交差主義比率」、「商品回転率」、「値入率(原価値入率、売価値入率)」、
「基準在庫法・百分率変異法」、「人事生産性」
商品補充・物流:
「経済的発注量(EOQ)」、「安全在庫・安全係数」、「PI値(金額PI値・数量PI値)」
流通情報システム:
「サポート(支持度)・コンフィデンス(信頼度)・リフト値」「コンバージョンレート(CVR)」

上記の語句の意味がスラスラ出てくるようになる位になれば、
あとは、ひたすら過去問を解きましょう!

■おわりに

本日は、『運営管理』の勉強法をご紹介しました!

「運営管理の点数が伸びない」、「どうやって勉強したら良いか分からない」といった、
お悩みを持った方の一助となれば幸いです。

次回はたくまるさんの登場です。
お楽しみに!

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