「事例Ⅱ」対策~陥りがちな罠と対策~by次郎

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読者の皆様、こんにちは!
タキプロ12期の「次郎」です。趣味は食べることと走ることです。

簡単にプロフィールを紹介します。

  • 受験歴:1次試験1回、2次試験2回
  • 勉強スタイル:独学
  • 2次試験勉強方法:過去問演習(平成13年~最新令和元年を2周~5周)

これらの経験を元に、皆様のお役に立てる記事が書ければと考えています。

最後までお付き合いいただけますと幸いです!


今回は、2次試験(筆記)の事例Ⅱについて、私の経験を交えながらお話します。

参考までにこれまで執筆したブログはこちら▽

「事例Ⅲ」対策~必要なのは想像力と論理~by次郎(2021/5/10)

「中小企業経営・中小企業政策」勉強のやる気~by次郎(2021/3/25)

【祝!令和2年度合格】独学で短期間合格/次郎さん(2021/1/22)

■はじめに

事例Ⅱは、「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略および管理に関する事例」です。

皆さんは、事例Ⅱにどの様な印象を持っていますか?

よく聞くのは、「解けたと思ってもなかなか点数に結び付かない」という悩みではないでしょうか。

私も、そんな一人でした。

今回は、事例Ⅱならではの失点につながる3つの「罠」と、それを回避するための「対策」を分析します。

■事例Ⅱで陥りがちな罠と対策

1. 解答要素の振り分けを間違える

事例Ⅱの特徴として、解答に使えそうな要素が、比較的分かりやすく与件文に記載されているという点があります。

与件文から推測する部分が大きい事例Ⅰと比べると特に顕著です。

ただし、これはその分、事例Ⅱではどの要素をどの問題で使えば良いのかを判断しにくいということにつながります。

この解答要素の振り分けを外すと、語句は漏れなく解答に入れたものの得点につながらないということになります。

  • 罠を回避するための対策

問題毎に与件文の要素を使う割合の軽重を付けることで対応しました。

事例Ⅱでは、序盤はマクロ環境を含む現状整理、中盤は事例企業にフォーカスした課題分析、終盤は需要創造等を含む施策助言というイメージを持つようにしました。

そこから、与件文の要素を使う割合を、序盤では8割、中盤では5割、終盤では3割程度と大まかに考えていました。

残りは、あくまで与件文のヒントを見逃さないようにしつつ推測を意識して解答しました。

では、推測に依る所が大きい終盤の問題で何に気を付けるべきかを次にお話します。

2. 終盤の助言問題でアイデア勝負に出てしまう

事例Ⅱに取り組み始めた方からよく聞くのが、「何でも書けてしまう」ということです。

これは、事例Ⅰや事例Ⅲと比べて事例ⅡはB2C企業が事例に設定されることが多く、私たちの身近にあってイメージし易いということに理由があります。

結果として、助言問題でも思いつくまま施策を書いてしまい、沢山書けたと思ったにもかかわらず得点につながらないということにつながります。

  • 罠を回避するための対策

過去問で登場したキーワードを応用できるようにしました。

事例Ⅱの助言問題は、誰が・何を・どのように・効果(通称「だなどこ」)の観点を満たすよう解答するというのがセオリーですが、特に事例企業の今後を問う終盤問題の場合、これらの要素が与件文に無いケースが多くあります。

そんな時、過去問の解答例で使われたことのあるキーワードを一覧化して思い出せるようにすることで助言問題に冷静に対処し、かけ離れた解答をしてしまうことを防ぎました。

私の場合、予備校やふぞろいシリーズの解答を元に、例えば「独自イベント」や「教室」といったキーワードをストックしていました。

与件文のヒントを見逃さずにキーワードを使えるようになると、得点が安定するようになりました。

3. 未知の言葉でお手上げ

最も困るのがこの罠です。

私自身、過去問や模擬試験ではまった場合、必ず得点が下がりました。

具体的なケースとしては、平成24年度事例Ⅱ第3問で「コーズリレーティッド・マーケティング」の意味が分からず30点近くを取りこぼしました。

最近は、この様に特定語句の理解を前提とする問題は少ない傾向にあるのかもしれませんが、万が一に備えてと対策を練っていました。

なお、予備校の模擬試験を受けるとこの類の問題は現在も出題されることから、今後も注視していくことが安全と考えています。

  • 罠を回避するための対策

時制、他問題とのバランス、キーワードの合致から根拠を推測して対応しました。

時制に関して、上記平成24年度第3問を例に取ると、問題要求の「取り組んだ」「(効果により売上が)再び拡大しつつある」という表現から、「過去」の取り組みの効果が「現在」まで続いている事象を指していると考えます。

更に、他問題の要素を割り振って各段落を俯瞰した際、明らかに使用されない要素が多く残っている13段落(「この課題に対して」以降)に根拠があると特定します。

最後に、要求の「コーズリレーティッド・マーケティング」と13段落にある語句「マーケティング」の一致を確認して検証します。

この様にして、語句の意味は分からずとも根拠はしっかり押さえることで、最低限の得点を確保することができるはずです。

■おわりに

以上、私(次郎)が考える事例Ⅱの対策でした。もし「これは使えるかも!」という内容があれば、明日から実践してみてください。皆様の試験合格につながれば何よりです。

中小企業診断士を目指して良かったことの一つに、世界が広がったというのがあります。

事例Ⅱを勉強すると、普段何気なく目にしていた商品・サービスの売れる仕組みにまで目が行くようになりました。

最近は、話題の広告は何が優れているのかを自分なりに考察して同僚と議論できるようになりました。

皆さんも、自分なりの楽しさを見つけてモチベーションを高めつつ勉強してみてください。 応援しています!


次回はじぇんさんの登場です。
お楽しみに!

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