事例Ⅱで「開眼」した時に気づいた3つのポイント その② by ウラマツ
皆様、こんにちは!
子育て全盛のお父さんお母さん達の合格を応援する、タキプロ12期のウラマツです。
今回は、以前書きました、「事例Ⅱで「開眼」した時に気づいた3つのポイントその①」の続編として、その②を紹介します。
(続編希望のコメント頂いた方ありがとうございます。励みになります!)
ウラマツの簡単なプロフィールおよび「その①」の過去記事はこちら。
※本記事の内容は、前回に引き続き、ある程度の経験者向けというか、基本的な2次試験のお作法は理解されていることを前提に、書いていきますのでその点はご了承ください。
僕は昨年の勉強中、今後紹介する3つのポイントに気づき、体系的に理解し、使える(回答に落とし込める)様になったことで、事例Ⅱでいわゆる「開眼(覚醒?)」できた感覚を覚えています!!
※「開眼」とは、霧を掴むような2次試験の勉強の中で、「なんだか答えが見えるようになった!」や「答えの導き出し方が分かるようになった」状態の事です。
過去に解説されている先輩がいるのでリンクを張っておきます。
中小企業診断士 目指せストレート合格!”開眼”せよ(事例Ⅲ)/さとり
前回はポイントその①として、
「だなどこ(+戦)」を設問要求で求められている分だけ、抜け漏れなくバランス良く盛り込む
ことを解説しました。
このポイント①は具体的な記載内容というよりも、骨格的なところですね。
では、具体的にどんな内容を書くべきなのでしょうか??
今回はその具体的に書くべき内容についての思考プロセスを解説します。
今回も、本記事でご紹介する内容を通じて、皆さんの「開眼」のきっかけとなりましたら嬉しいです!
目次
■事例Ⅱこそ「強み(経営資源)」・「機会」の与件根拠に忠実に「だなどこ」を提案
事例Ⅱはご存じの通り、正直、助言系の問題の回答は何でも書けちゃいます。
しかし、当然、根拠に基づかない論理的でない解答は点数を頂けません(2次試験はアイデア大会ではないので)。。。
じゃあ、「誰に・何を・どのように」で何を書けば良いかというと、与件から根拠を拾ってきましょう。
2次試験に共通する超重要ポイントの1つとして、「記述内容の論理整合性」があり、言い換えると「なぜ、その解答が与件の状況や、1次試験知識に照らし合わせて妥当と言えるか」と言えます。
事例ⅠやⅢでは1次試験知識で肉付けが必要な場合も多いですが、事例Ⅱの場合、1次試験知識が少なく肉付けも難しいので、妥当な解答を作成するには与件しか根拠が無いとも考えられます。
そのため、事例Ⅱこそ「強み(経営資源)」・「機会」の与件根拠に、特に忠実である必要があります!
(当然、事例Ⅰ・Ⅲも与件に忠実である必要がありますが、事例Ⅰ・Ⅲでは1次試験知識も併せて重要です)
「強み(経営資源)」・「機会」の与件根拠に忠実な回答を作るためにプロセスとは
すいません、ここまでは、多年度生をはじめとして、2次筆記対策にある程度取り組まれてきた方にとっては、「そんなんとっくに、知ってるわ!」って内容ですよね。
とはいえ、「言うは易し、やるは難し」なのが2次試験の真髄です。。。
私の実体験としても、「与件根拠に忠実とはいうものの、(特に事例Ⅱは)回答候補の根拠や要素が多く、何を回答に使えば良いか分からない」という時期がありました。
(似たような悩みを持たれている方も多いのではないのでしょうか?)
そこで重要になってくるのが、多くの「強み(経営資源)」・「機会」の与件根拠の中から、回答に書くべき内容(「誰に・何を・どのように」)を抽出・厳選する思考のプロセスであり、ここからが本記事の本題です。
具体的にどんなところから拾ってくるかと言うと、以下2点に尽きます。
- 「誰に」:与件に登場する顧客の内、事例企業の強みに合致していそう(=ニーズがありそう)な顧客、加えて、機会にマッチしていると尚良い
- 「何を・どうように(手段)」:事例企業の経営資源(強み含む)に基づいた施策
実際に具体的な試験中のプロセスとしては、
- 与件読みの時にSWOTマーキングを頑張る(特に強みと機会)
- (事例Ⅱだけ)一度通読&マーキングした後に経営資源(SWOT以外も含む)のチェック漏れが無いか再確認する
- 回答内容を考える時は、与件の経営資源(強み含む)と機会とを活かして考えられる「明らかに妥当な内容(「誰に・何を・どのように」)であることを確認する
抽象的で恐縮ですが、特に3が最も重要で、1,2は3を達成するための準備にあたります。
読み手(採点者)に、「だなどこ」の解答を「妥当」と感じてもらうことを意識しよう
③について、具体的には、回答用紙に書いた100文字前後の限られた制限文字数の中で、読み手(採点者)が、その解答を「妥当」と感じてもらうことが必要で、ここが一つの勝負の分かれ目になります。
(自分の回答の理由(妥当性)を口頭で補足できる機会があれば話は別ですが、、、)
そのためには、3についてさらに掘り下げると、
3-1.繰り返し出てきたり、強調されている経営資源(強み含む)や機会を優先的に根拠とする
3-2.回答内容を考える時に採点者に「妥当」と判断してもらえるか、第三者的な目線で確認する
といったプロセスが重要になり、私の場合、これらを試験中や過去問演習(ならびに復習の際の振り返りに)絶えず意識することで、精度の高い回答を作成できるようになりました。
■まとめ、おわりに
まとめると、事例Ⅱでは、
与件からSWOT(特に「強み」と「機会」)をしっかり抜け漏れなくチェックし、与件の経営資源(強み含む)と機会とを活かして考えられる「明らかに妥当な「誰に・何を・どのように」であることを確認する。
そのためのプロセスとして、
1. 与件読みの時にSWOTマーキングを頑張る(特に強みと機会)
2. (事例Ⅱだけ)一度通読&マーキングした後に経営資源(SWOT以外も含む)のチェック漏れが無いか再確認する
3. 回答内容を考える時は、与件の経営資源(強み含む)と機会とを活かして考えられる「明らかに妥当な内容(「誰に・何を・どのように」)であることを確認する
3-1. 繰り返し出てきたり、強調されている経営資源(強み含む)や機会を優先的に根拠とする
3-2. 回答内容を考える時に採点者に「妥当」と判断してもらえるか、第三者的な目線で確認する
ことがポイントになります。
日々のご自身の過去問演習時や回答の復習(見直し)時に、上記のプロセスを意識してみると、事例Ⅱで陥りがちな、「一人よがりな回答」を避け、「妥当な回答」が作成できるようになるのではないかと思います。
どうでしょうか、イメージできましたでしょうか?
今回はやや抽象的な内容になってしまいましたが、皆さんも、この思考・手順のプロセスを身につけると「開眼」に一歩近づけるかもしれません!!
ぜひ一度、意識して試して見てもらえると幸いです!!
次回の事例Ⅱで「開眼」した時に気づいた3つのポイントその③の記事では、
開眼のポイント③:「何を・どのように・効果」をストックしておくべし!、について記載したいと思います。
実際、僕自身、勉強を始めた当初、そもそも「何を・どうように・効果」について、そもそも具体的に何を書いて良いか分からず、相当困った時期がありました。
「何を・どのように・効果」の具体的手段はストックしておくと、限られた試験時間の中で効率的に回答を作成するのに役立つと思いますので、しっかり事前知識としてストックしておくことをお勧めしており、その辺のノウハウを書きたいと思います。
今回も少し長尺になってしまい失礼しました。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
次回は「かわけん」さんの登場です。
お楽しみに!
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大変勉強になりました。
しっかり頭に入れて勉強を進めてまいります。
ありがとうございます。
ヒロンさん
コメント頂きありがとうございます!!
こちらこそ励みになります。
今回書いたことが安定してできるようになると、得点も安定してくるのではと思います。
応援しております。