2次対策は加点ワードをワンパターン化 by ニクキュー
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のニクキューです。
前回は合格体験記「不合格者の反面教師=国語力で合格」にて、自己紹介、1次試験と2次試験の攻略法を書きましたので、興味をひかれたら読んでみてください。
目次
■はじめに
2022年度の試験日程が発表され、試験日までの勉強計画を立てようとしている人も多いかと思いますが、そこで気になるのは「2次試験の勉強はいつからスタートするか?」ではないでしょうか?
2次試験の事例Ⅲの本記事を書いておいてなんですが、私は「2次試験の勉強は1次試験が終わってからでOK」派です。
理由は2点あります。
- スケジュール通りに勉強を進めることは難しく、勉強時間に余裕がないことが多い
- 2次試験の勉強に時間をとられたせいで1次試験に不合格になったのではマヌケすぎる
難関資格試験の勉強が得意、4~6科目で科目合格をしている多年度生など、1次試験に合格できる確率の高い人は、1次試験と2次試験の勉強を並行して良いと思いますが、そうでない人は1次試験に専念する方が賢明です。
本記事ではあまり難しいことは書かないので、1次試験に専念する人も軽く読んでみてください。
■事例Ⅲとは?
5月時点だと2次試験に不合格だった他年度生以外は2次試験を解いた経験がなく、
『事例ってなに?』
『Ⅲはなんで科目名にしないの?』
と疑問に思うものの、ほとんどの人は1次試験とは関係ないので読み飛ばすことでしょう。
(受験時代の私はそうでした。)
簡単に説明すると、事例とは架空会社の経営状況を長文の与件文として説明しているからであり、Ⅲとは1次試験の科目「運営管理」内の「生産管理」の知識を問われる試験で、社員10~50人規模の製造業の町工場をイメージすると良いです。
■事例Ⅲの攻略法
事例Ⅲの攻略ポイントは2点を意識して答えることです。
- 「生産管理」と「営業」で、「QCD(品質・コスト・納期)」を改善する
- 「できていない問題」を「できるように改善する」
生産管理とは?
「生産計画」と「生産統制」を合わせた全体的なことです。
生産統制とは、標準化などの作業方法、進捗・余力・現品管理など、生産計画後に行うことです。
設問で「生産管理」について問われたら、生産の「計画」と「統制」のそれぞれの切り口に分けて答えると得点につながります。
私自身は製造業に携わった経験がないので、現場で通用する説明なのかは不明ですが、2次試験に合格するための知識としてはこの程度で十分です。
営業とは?
事例Ⅲにおける営業は、「販路開拓」「提案型営業」「営業力強化」のワードを抑えておけばOKです。
QCD(品質・コスト・納期)とは?
品質 …熟練職人やマニュアルによる標準化によって、製品の品質を上げます。
コスト …生産性を向上させたり、在庫削減することで、製品の生産コストを下げます。
納期 …受注情報の一元管理やリアルタイム化、生産計画の短サイクル化、見込み生産と適正な在庫管理によってリードタイムを短縮して納期を短くします。
与件文には、品質・コスト・納期に関する会社の問題点がはっきりと書かれています。
設問文から何を問われているか正しく読み取り、それを改善する方法を書けば得点につながります。
■2次対策のカギは加点ワードの暗記
得点につながる「加点ワード」はワンパターンのように使い回せるので、よく出る加点ワードを自分でリスト化して暗記すると答案を書くのがラクになります。
加点ワード(一例)
マニュアル化、標準化、OJT、短サイクル化、週次化、リードタイム短縮、営業力強化、技術営業、提案型営業、納期遵守、全体的な生産管理・生産統制、進捗管理、現品管理、余力管理、コスト削減、効率化、在庫削減
「OJTで標準化」「生産計画の週次化」「提案型営業で新規開拓」など、『他のワードを知らないワンパターン野郎かよ!』とバカにされてもおかしくないくらい、暗記した加点ワードの組み合わせを過去問と本番で使い倒していました。
■おまけ:中小企業の社長にとっての「診断士」とは?
最後に、中小企業診断士試験とは関係ありませんが、一生懸命勉強して診断士になったのに「思っていたのと違う」というギャップがないように、中小企業(ゲーム制作、飲食店、経営代行など)を経営する一社長として意見させてもらいます。※偏見あり
なお、他社を経営改善するコンサル的な実務経験もありますが、「中小企業診断士」としての実務経験はありません。
中小企業の社長は診断士を必要とするの?
業績が良く、経営能力の高い社長は、部外者の助言を必要としないので、中小企業診断士のニーズは低いです。
経営能力の高い社長は自分で経営課題を解決でき、社外取締役や幹部候補の有能な従業員がいることが多く、部外者でなおかつ自分で会社経営をして失敗と成功の経験がない人の上から目線の助言は無責任に感じる人が多いと思います。
ただし、次のような中小企業診断士は経営能力の高い社長であっても必要とされやすいです。
- 特定の業界経験があり、ノウハウ・実績がある人(新規事業をはじめる場合)
- 会話をすることで社長の思考整理につながるなど、話をしたくなる人間力がある人(経営指導を求めているわけではない)
- 補助金申請など、会社の通常業務とは異なる専門的なスキル・実績のある人(業績が良く、スピード感のある会社は補助金に頼らないことが多い)
業績が悪い、もしくは経営能力の低い社長の場合は?
中小企業診断士のニーズは十分にあると思います。
ただし、 次のような理由により、持続的に、かつ成果を出すのは相当難しいです。
・報酬を払うお金に余裕がない
・自分の経営力になぜか自信があるので話を聞かない
・会社の問題点を整理したり、改善策を助言したとしても、決断と改善の実行スピードが遅い
・「ロジカル(論理的、合理的)」よりも「感覚」を優先させる
・「やらなくてよいこと」をやめることができないので全社的に疲弊したまま
・自分の勘を信じて間違った方向に突き進む
ダメ会社の「あるあるネタ」をあげるとキリがないので、このあたりで。
業界経験の浅い診断士は?
強みが「資格試験に合格した知識だけ」の場合、経営コンサルティングの実務では即戦力にならないので厳しいのではないでしょうか。
そのため、独立開業や副業のコンサルティングで合格後すぐに活躍したい人は、今現在働いている業界や仕事内容の専門家になることを意識して能力を高め、自社の経営陣と仕事の話をする機会を増やすと良いと思います。
もしくは、人から好かれるタイプの人は、社長の話を聞いて整理したり、共感して気分を良くさせるテクニックを磨くと良いかもしれません。
次回はオノシンさんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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