合格体験記~私の2次試験解答の手順~by ひがし
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のひがしと申します。
現在28歳、日本海沿いの地方都市で暮らしています。私の受験までの職歴はサービス業1社のみで、経営に関する知識も経験もありませんでしたが、独学でストレート合格することができました。そんな私の合格体験記を簡単にお話しさせて頂きます。
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■はじめに
私が中小企業診断士を取得しようと思ったきっかけは、自分を変えたいという想いからでした。取得後のビジョンを描けていたわけではありません。覚えているのは、今の自分がこのまま転職を続けていったらどんどん悪い方に転がっていくだろう、と感じていたことです。
結果的に、1次試験は1000時間(リスニングに500時間)、2次試験は300時間、学習することが出来ました。私の学習方法を振り返ってみるとお世辞にも効率が良かったとは言えませんが、最後まで学習を継続してこれだけの時間を費やしたことそれ自体が大きな自信になっています。
■楽しむ余裕のあった1次試験
1次試験は、「スタディング(通勤講座)」さんを利用し合格しました。学習時間の半分がリスニングで占めているのはそのためです。
1次試験は、巷で言われている通り時間をかければ合格できる試験です。それが何を意味しているか私なりに翻訳すると、自分が選んだ教材・講座などを信じて、その方法に従って素直に学習することが最も安全で効果的であるということです。
私は1次試験に関して、「スタディング」さん(過去問含む)と公式の試験情報以外の情報には一切触れないようにしていました。これは、有益な情報ももちろん存在しているけど、それ以上に不安が強まることがわかっていたからです。結果的にこれは正しい選択だったと思います。
1次試験で反省点があるとすれば、難問に時間をかけすぎたことです。「スタディング」さんははじめから、1次試験は6割を占める基礎問題をしっかりと押さえることが鍵だ、と教えてくれていたのに、実際に勉強していると意地になってしまうんですよね(笑)
大変ではありましたが、時間をかければかけるほど知識が増え合格にも近づいている感覚のある1次試験は、楽しいという感覚を抱きながら学習していました。
■2次試験合格に向けて、発想の転換をした
私は2次試験に合格するために発想の転換を行いました。
それはつまり何かというと、学習の目的を試験合格に絞ることです。もう少し具体的に言うと、ビジネスの学習をしているという感覚を捨て、試験対策をしているという感覚に切り替えることです。これでもまだ抽象的ですね(笑)
つまり私が2次試験を前にして何を思ったかというと、私よりも頭が良く実務での経験もある方々、総学習時間の長い多年度受験生の方々に勝つためには、これくらい開き直る必要があるということです。結果的にこの選択は、合格に近づくという意味でも、高まった能力という観点でも正解だったと思います。
■2次試験は、合格の戦略を立てること自体が試験
試験に合格するためには、試験当日から逆算して計画を立ててから学習を行うことが一般的だと思います。2次試験の難しさは、正解がないので逆算しようにもできず、合格している姿がうまくイメージできない点にあると思います。
しかし合格後にふと思ったのは、企業の成長を支援する中小企業診断士という仕事にはセオリーはあっても正解がないのだから、その能力を試す中小企業診断士という試験にも明確な正解が存在しないということです。つまり、経営セオリーや過去の事例を参考に、正解のイメージを作っていく学習はまさに、コンサルタントの試験として理にかなっているということです。この目に見えないものを見えるようにする能力こそ、私が高まったと自覚する能力です。論理的思考力と言い換えることも出来ると思います。これは、2次試験をあくまでもペーパーテストだと割り切って取り組んでも、自然と、嫌でも、高まる能力だと言えるでしょう。
余談になりますが、この論理的思考力は情報収集の際にも必要になります。私の場合は1次試験時点ではわざと情報をシャットダウンしていましたが、2次試験からはインターネットで情報収集を行いました。(ここで出会ったのがタキプロさんです。)大前提として2次試験に正解はありませんから、その情報の取捨選択も論理的に判断する必要があります。
膨大な量が存在しますので、インターネットの情報に触れる際は何がわからないのか?何を知りたいのか?をご自分の中で明確にしてから、テーマを絞ってから検索をするという方法をお勧めします。
■2次試験解答の「型」
2次試験の必勝法は解き方の手順を決めること、つまり解答の「型」を作ることだとよく言われていますが、私も全くその通りだと思います。私は300時間学習しましたが、結局何をしていたのか?と考えると、この「型」を作る作業だったと言っても過言ではないと思います。解き方の「型」はそれまでの思考の癖を矯正するものですので、人生の歴史が違うように人それぞれの特徴があります。これを国語力が必要と表現している方もいますね。私はすごく腑に落ちました。なぜなら私も、自分の「型」を作る中で、読解力(情報を論理的に整理する力)と短期記憶力というキーワードが出てきたからです。この2つは国語力を分解した要素と呼ぶことが出来ると思います。
前置きが長くなりましたが、最後に私の事例Ⅰ〜Ⅲの「型」を公開して体験記を終わろうと思います。私が受験時に使っていたままの、そこから一切手加工していない生々しいデータなので恥ずかしいですが、何かの縁でこのページを見て下さった方の、「型」作成の参考に少しでもなれますよう。
事例Ⅰ
※補足
せこぶじ→戦略、構造、文化、人的資源の頭文字
かんにさつ→環境、ニーズ、差別化、強みの頭文字
このひらがなを所定の場所に配置したメモ(右上)を必ず作っていました。
茶化モ権定文→モラール、権限移譲、定着率、(良質な企業)文化の頭文字
(茶化は有名なフレームワークですね。そのまま使っています。)
上のメモと同様に、解答開始後すぐにこの文字列も書いていました。(私は語感が気に入って、チャカモケンテイブンと呼んでいました。)
人的資源系の設問を解く際に、サハホイヒモケテブと展開して、〇×を付けて使用します。
事例Ⅱ
※補足
メモの「つ」「にさか」とは、強み、ニーズ、差別化、関係性向上の頭文字です。
私は事例ⅠとⅢは解答の下書きを一切書かずに答案を作成していました。事例Ⅱだけは解答の下書きを作るようにしていましたが、しかしそれでも、「誰」と施策の「効果」にあたる部分だけです。
事例Ⅲ
■おわりに
私は学習の苦しさと向き合う中で、これは高校・大学受験に本気で取り組まなかった後悔を払拭する機会でもあるのだと考えるようになりました。
私には勉強仲間・知り合いは一人もいませんでした。寂しさや不安もありましたが、耐えることが出来たのは、こういう合格以外の目的があったからだと思います。
みなさんの合格と、目的が達成されますようにお祈りしております。
ファイトです!
次回はみっちーさんの登場です。
お楽しみに!
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