【財務・会計】ファイナンス分野は暗記で乗り切る by ミョンス
読者の皆様、いつもブログを読んでくださりありがとうございます。
タキプロ13期のミョンスです。
そろそろ直前期ということで、「財務・会計」を乗り切った経験談を投稿させていただきます。
タキプロ15期メンバー募集
★参加応募受付中★
下記バナーから参加申し込みいただけます!
■はじめに
6月入り一次試験まで約二か月となりました。皆さまもラストスパートモードではないかと思います。
私も今週末に証券アナリスト二次試験があり、超直前期でございます。この試験は午前午後合計7時間と、ある意味二次試験以上に過酷な試験です。ちなみに、超~多年度生です(汗)。
この超~多年度生ということもあってか、診断士試験の令和三年度の一次財務・会計は直前期に多少過去問を見直しただけで(学習時間は20時間程度)、76点を稼ぐことができました。
もっと時間をかければ90点近い点数も稼げたと思いますが、一次試験は「苦手科目をつくらない」ことが先決なので、あまり深入りはしませんでした。
一次試験の財務・会計の大きな特徴は「出題傾向が決まっている」点です。特に後半の「ファイナンス分野」は、電卓がつかえない以上、ひねりようもなく、出題傾向・出題レベルが安定しています。
反面前半の「会計分野」も出題傾向はあるにせよ、範囲が広く、税効果会計など難易度が高い分野もあるので、深入りしすぎないようにしました。
試験前の皮算用で「ファイナンス分野」で8割、「会計分野」で7割を目標とし、概ね達成ができました。
■ファイナンス分野の攻略について
ではファイナンス分野はどのように攻略すればいいのか?
これは「公式暗記」「過去問反復」に尽きます。
ファイナンス分野は、CAPM、WACC、CVP、NPV、ROE、IRR、MM理論など、二次試験の事例Ⅳを学習された方は「みたくない」と思いますが、一次試験は電卓が持ち込めない以上、ひねることができません(ひねったら証券アナリスト試験のお株を奪いかねません)。
また、それぞれのファイナンス理論は、例えばCAPMなどは「無リスク資産」「ベータ」「リスクプレミアム」等、「???」となる用語も出てきます。これらは確かに理解すべき用語ですが、じっくり取り組むには時間も限りがあります。
特に直前期は他の科目と優先順位をつけて、いかなければならず、割り切って「公式暗記」「過去問反復」で乗り切るのも一手です。
私は証券アナリスト一次試験を一応はパスしてますが、CAPMやWACCはよくわからないまま乗り切ってしまいました。。
我流となりますが、効率的だった過去問反復方法をシェアします。
■ミョンス流 財務・会計の効率的過去問反復方法
以下は、診断士学習を開始したときに、恩師のLEC大庭講師から手始めに教わった学習法です。
私は受験初年度に以下を実践して、以降、事例Ⅳも含め苦手意識を持たなくなりました。
①中小企業診断協会のホームページから過去問5年分をPDFで両面印刷(できればA4一枚に4ページ集約がよい)
②最初に回答を〇してしまう
③電車の中や隙間時間に1年分を10分で「解法プロセスを描きながら」、「瞬殺」でまわす。
④解法が瞬時に出てこない問題はテキストを見直す。
⑤満点になるまで繰り返す。
過去問5年分を繰り返すと、概ね同様の問題が手を変え品を変え出題されていることがわかります。
一次の過去問5年分を完璧にやることが、二次の事例Ⅳ対策に最も有効と口すっぱく指導いただきました。
またTACのスピード問題集で基本的な問題に「瞬殺で繰り返す」ことも有効です(初年度はこれをやってました)。
スピード問題集は論点が概ね網羅されているので、「解法暗記」には有効と思います。
■ミョンス流 財務・会計の間違いノート
間違いやすい論点や問題を解く中で「ひっかけ」てくる内容もあり、それをノートにメモしておりました。
属人性が高く、皆さまのお役にたつか心配ですが、これで財務・会計も事例Ⅳも乗り切れた感がありますのでご参考まで。
①CVP:損益分岐点売上比率は、「固定費/(売上高-変動費)」は計算ミスしやすいので、「固定費/限界利益」で計算する。困ったら「売上高-変動費-固定費」に戻る。またグラフを簡単に書く。
②CAPM:大抵は公式あてはめ。先にとりかかる。用語に注意(「市場リスクプレミアム」と「期待収益率」など)
③オプション:「価格変動性(ボラティリティ)」が選択肢にないかチェック→コール・プットとも価格上昇要因
④WACC:「簿価」でなく「時価」を用いる。経営分析で「負債比率(D/E)」と混同しないこと。
⑤MM理論の修正命題:”借入をしている企業は、借入をしていない企業と比較して「負債額×税率」の金額分だけ企業価値が上昇“の理解
⑥キャッシュフロー計算:計算ミス防止のため、減価償却は「タックスシールド」でなく「足しもどし」で計算する。
⑦経営分析:「インタレスト・カバレッジ・レシオ」は注意(×「営業利益/金融費用」→〇「事業利益/金融費用」)
⑧会計理論:「税効果会計」は深入りしない。「減損会計」「のれん」「リース会計」は主要論点を整理した。
⑨定率成長モデル:「サスティナブル成長率」は試験直前に公式見直しすること。
■おわりに
財務・会計は得意・不得意が分かれてしまいますが、傾向がわかるくらいまで繰り返せば、二次も含めて戦えると思います。二次の事例Ⅳも一次レベルを繰り返した方が得点は安定するように思いますが、また別の機会で。
次回の「タキブロ」はきむにぃさんです。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
↓みなさんの合格をお祈りしています! バナーをクリックしていただけると、とっても嬉しいです。
(診断士関連ブログの人気ランキングサイトが表示されます[クリックしても個人は特定されません])
にほんブログ村
皆様の応援がタキプロの原動力となります。
ぽちっと押して、応援お願いします♪
昨年、財務会計を科目合格しましたが済みました。参考になりました!今年は一次試験突破を目標とします。
akiy さま、コメントありがとうございます!
この時期は出題傾向を分析して、得意分野や攻めやすい問題を固めていくのがよいと思っております。
一次試験突破される事を祈念しております!