事例Ⅱは提言力が決め手!byよーすけ丸

事例Ⅱ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のよーすけ丸と申します。

以前のブログで「事例Ⅰは分析力が決め手」というタイトルで書かせていただきました。

今回は第二弾として「事例Ⅱは提言力が決め手」というタイトルでお送りします。

■はじめに

  あらためまして簡単に自己紹介します。詳しくは合格体験記をご覧ください。

年代/性別:40代/男性

出身/居住地:富山出身、埼玉在住

職種:元ファミレスチェーンのエリアマネジャー、4年前に転職し現在は某大学の学食の店長をやっております。

家族構成:妻、子供2人(高1と小6の男子)

受験歴:1次1回(約400時間程度)2次2回(約300時間)

 二度受けました事例Ⅱの得点開示の結果はそれぞれ、令和2年度は61点、令和3年度は71点と2年目に改善いたしましたので、比較的得意だったみたいです。

 これまでも多くのかたが書かれている「ダナドコ」を意識して解答しました。

■2次試験には模範解答がない!?

 前回も書きましたが、2次試験については模範解答がないため解答のノウハウなど様々な方法論が出回っています。確かに模範解答は公表されません。しかし「出題の趣旨」については毎年公表されておりますのでそこからどのような力をつけていけばよいか解答の方向性がみえてくるかもしれません。

ちなみに令和3年度の事例Ⅱの出題の趣旨は以下の通りです。

第1問は分析する能力、第2問から第4問は「提言する能力」を問う問題です。

ちなみに、令和3年度の事例Ⅲは以下の通り、

第1問は分析する能力、第2問から第4問は「助言する能力」を問う問題です。

事例Ⅱと事例Ⅲは同じようで異なる能力が問われています。つまり「提言力」と「助言力」です。

■提言と助言のちがいとは?

 では、提言と助言の違いとはどのようなものでしょうか。それぞれを旺文社国語辞典(第1版)で調べました。

ていげん【提言】(名・他スル)(会議などで)自分の考えや意見を示すこと。また、その考えや意見。「原案の修正を・・・する」

じょげん【助言】(名・自スル)かたわらから言葉を添えて助けること。また、その言葉。口添え。助語。助言(じょごん)。アドバイス。「・・・を求める」

 それぞれ名詞ではありますが、他スル・自スルとかいてありますので、スルをつけると他動詞と自動詞として活用できるという違いがあります。

ちなみに

 自動詞とは、動作・作用がそれ(主語)自身の働きにとどまる動詞をいいます。

 他動詞とは、動作・作用がほか(主語以外)への働きかけとなる動詞をいいます。

とありますので、動作・作用が主語とは別のものに働きかけるかどうかという点にあります。

よくわからなくなってきましたが

 提言は「自分の考えや意見を示すこと」

 助言は「かたわらから言葉を添えて助けること」

とあるように、提言の目的は意見を示すことで、助言の目的は相手を助けることであると読み取れます。

つまり、提言はある程度自分の考えが入っていて良いということになります。むしろ考えを示すべきだと言えます。

■提言力を高めるには?

 では提言力を高めるにはどうすれば良いでしょうか?

 私なりに考えだした答えとしては、常に自分だったらどうするかの考えを持つ癖をつけることだと思います。ニュースを見たり、自分が体験したことや、友人から聞いたことなど、色々な問題に対して自分だったらどうするか、考えるようにすることだと思います。

 私は企業内診断士ですが、社内の会議などでは比較的発言をします。発言しない人は会議に参加する資格がないと以前に教えられたことがありますが、あっているかどうかは別として必ず発言するようにしています。その意見に対して当然反対意見も出てきますが、それを受け止め、自分の考えが足りなかったり的外れだったりということを会議のなかで修正をしていくのです。

 考えを示すということは苦手な人も多く、なかなか大変なことではありますが、自分の考えがあっているのか、方向性が間違っていないかは発言しないとわかりません。頭の中で考えているだけでは独りよがりな考えになってしまい、ズレた意見になってしまうかもしれません。インプットも大事ですがインプットしたことをアウトプットして自分の考えがあっているかは修正していく必要があると思います。

 

■与件文はしっかり読もう

 提言にはある程度自分の考えが入っていて良いと書きましたが、さすがに国家試験ですのでどんな考えでもよいとは考えられません。与件文に書いてある内容にそった上で記述する必要があるでしょう。

 与件文に書いてある内容、実務的には社長の考えている内容に沿ったうえで自分の考えを伝えることが必要だと思います。与件文に出てくる事例企業は必ず強みを持っています。持っていないと問題文にはされません。その強みを活かし、弱みや脅威を打ち消すような提言を我々はしなくてはなりません。独りよがりなアイデアではなく実現性がある提言をしていく必要があります。

■おわりに

 事例Ⅱは提言力が大事と伝えましたが、提言力とは何かは「自分の考えや意見を示すこと」に尽きると思います。

 中小企業診断士の試験として考えると必ず答えはあると思いますが、中小企業診断士の実務として考えると必ずしも答えがあるとは思えません。しかし、将来中小企業診断士として企業を助ける場合には、テキストではこうだった、とか一般的にはこうだということは、その企業にとっては関係ないことだと思います。

 その企業にとって必要なこと、大切なことなどは私たち中小企業診断士が「自分の考えや意見を示すこと」を通して伝えることが求められていると思います。

 内容としてあっているかどうかより、事例企業に寄り添って考えを示すことができているかが問われているのが事例Ⅱなのではないかと思います。

 根性論になってしまいますが、熱意を伝えることが答えなのではないかと思います。相手企業(与件文)に本気になって取り組み自分なりの考えを示すことを事例Ⅱでは求められているのではないでしょうか?(あくまで個人的見解です。)


次回はかずをさんの登場です。
お楽しみに!

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