「タキプロ。WEB勉強会」で得られること。byたけぞう
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のたけぞうと申します。勉強会を担当しています。
WEBでの勉強会がいよいよ4月12日(火)から開始されるため、特別に記事を書かせて頂きます。
■はじめに
社会人の方も学生の方も新たな期が始まった方が多いと思いますが、診断士の受験生でもある皆さんは、4ヶ月後に迫った1次試験の対策を進めつつ、最難関の2次試験も並行して準備を進められておられることと思います。
このブログでは、2次試験対策として「タキプロ。WEB 勉強会」を活用するメリットについて、私の受験生時代の経験も踏まえてお伝えしたいと思います。学習をどのように進めたらよいか迷われておられる方は、一つの選択肢として活用を検討いただければと思います。
メリットは5つあります。では行きますよー。
■学習ペースの獲得
まず勉強会は、学習のペースメーカーになってくれます。独学で勉強をされておられる受験生の方にはとりわけ重宝するように思います。
「タキプロ。WEB 勉強会」のうち、対面型の「Zoom 勉強会」は、2次試験直前まで合計 30 回開催。直近5年間の事例Ⅰ~事例Ⅲを取り上げます。時間的な制約から設問2問を使ってのディスカッションですが、続く「Facebook 勉強会」は、全問を取り上げ、2週間の期間中、好きな時にFacebook上で議論を続けられます。
たけぞうさんの説明だけでは、わかりにくい部分があるかもしれませんので、ワタクシが補足のご説明を差し上げます。
タキプロのWEB勉強会ですが、まとめると次のようになります。両方参加されることも可能ですよ。
■Zoom勉強会
・隔週、火曜(20:00~22:00)と土曜(19:30~21:30)に開催(同じ内容)
・設問2問をピックアップ
・ネットで対面し、インタラクティブに意見交換できる
■Facebook勉強会
・Zoom勉強会(土曜)終了翌日から2週間開催
・全ての設問を取り上げる
・Facebook上でメッセージ交換するので、いつでも好きな時に参加できる
Zoom 勉強会・Facebook勉強会の年間スケジュールは、タキプロのホームページに掲載しております。
https://www.takipro.com/seminor_information2/webstudy/
ひとまず、 30回分の勉強会をスケジュール帳に書き込み、ご自身の学習サイクルに組み込まれては如何でしょうか?
多くの合格者が言うように、「過去問による繰り返し学習」は、基本中の基本です。「タキキプロ。WEB 勉強会」を活用すれば、学習ペースを獲得することができます。
■相互交流によるモチベーション向上
同じ志を持つ受験生が全国から集まる「タキプロ。WEB 勉強会」。参加してみて、仲間の頑張りを目の当たりにして多くの刺激を受けること請け合いです。
自分の解答に対する意見をもらって自信を深めたり、自分では気づかなかった強みを発見したりすることもあれば、自分の学習ペースが遅いことや、先を越されている危機感を感じることもあると思います。そして、それは、自分の士気を高めてくれます。
2次試験は、なかなか点数が向上せずに焦りを感じる受験生も多いと思いますが、学習方法の見直しを意識しつつ(ダブルループ学習)、継続し続けていると、ある時、点数がぐっと伸びることがままあります。現実の成長曲線は、後半の伸びが著しいと言われていますが、合格した人は続けることができた人なのだと、今になってつくづく思います。
「仲間がいるから続けられた」というタキメンも多いです。さらには、受験生時代に苦労を共にした仲間は、晴れて合格して診断士活動を始めてからもつながり続けることもあります。
一人での学習も悪くないですが、受験生同士の相互交流がモチベーションを維持し、あなたを合格にさらに近づけてくれると思います。
■フレームワークや1次知識の活用ノウハウ習得
2次試験では独特の「フレームワーク」があります。
例えば、事例Ⅰの「幸の日も毛深い猫」や「茶化」。診断士受験の世界ではデファクト・スタンダート化しつつありますが、私は、数年前にタキプロの勉強会で初めて知り、「目から鱗」でした。
「幸の日も毛深い猫」というのは、「採用(さいよう)、配置(はいち)、能力開発(のうりょくかいはつ)、評価(ひょうか)、モチベーション」という人的資源管理の要素と、「権限移譲(けんげんいじょう)、部門構造(ぶもんこうぞう)、階層構造(かいそうこうぞう)、ネットワーク、コミュニケーション」という組織戦略の要素のごろ合わせ。
「茶化」は、漢字を分解して(サハホ イヒ)、採用(サイヨウ)、配置(ハイチ)、報酬(ホウシュウ)、育成(イクセイ)、評価(ヒョウカ)という、人的資源管理の要素のごろ合わせ。
いずれも、バランスよく解答を作ったり、解答要素に漏れがないかのチェックに使えます。
詳細な活用方法は、またの機会にご説明させて頂くとして、2次試験は、先輩諸氏が作り出された様々な知恵があり、これを覚えておくと便利ですよ。
事例Ⅱなら「だなどこ」(誰に、何を、どのように+効果)が有名ですが、私の場合、
「機会」を捉え「強み」を生かして、「だなどこ」ってすればもっといいですよー。
と教えてもらいました。
「鉄板フレーズ」も得られます。
鉄板フレーズとは、設問の論点に合っていれば、解答に盛り込むことで、得点になりえるフレーズを言います。
例えば、私は、事例Ⅱの売上向上策を、勉強会で得た知識をもとに、↓こんなふうに整理しました。
ハイライトしたフレーズが鉄板フレーズです。
事例Ⅲであれば、「生産管理」と「生産効率化」のレイヤー分けが極めて重要と言われますが、
「生産管理」なら、
① 全体の生産計画(生産範囲)
② 計画の短サイクル化(生産頻度)
③ 生産の小ロット化(生産量)
が決め手。
この3つも「鉄板フレーズ」と思います。
以上、これらは一例ですが、実践的なノウハウだと思いませんか?
2次試験では繰り返される論点があり、「こんな設問には、こんな解答をする」と予め考えておかれると、解答作成が効率的にできるようです。
たけぞうさんも、過去問を解く度に、汎用性の高い「鉄板フレーズ」を考えることに時間をかけていたようです。これは人まねもよいですが、自分の頭で考えて、自ら整理することの方が効果が高いかもしれません。
注意)解法については、「正解」があるわけではありませんので、いちタキメンの方法としてご認識ください。
2次試験でさんざん苦労してきたタキメンだからこそ、不揃いではありますが、多様なヒントを得ることができます。ここで紹介したような、比較的定石と言われるようなフレームワークや鉄板フレーズも、過去問を解きながら具体的な活用例をアドバイスしてもらえます。
1次知識についても、例えば、事例Ⅰなら、
・組織形態(機能別組織・事業部制組織・マトリックス組織)ごとのメリット・デメリット
・成果主義のメリット・デメリット、導入時の留意点
・買収する側・される側のメリット・デメリット
・同族経営のメリット・デメリット、デメリットの克服対策
といったことを自分の言葉で整理する必要がありますが、勉強会は、1次知識をブラッシュアップして頭に刷り込むための絶好の機会です。
■解答プロセスの確立
2次試験の学習では、皆さん受験生一人一人に合った解答プロセスを確立することが何よりも重要と考えます。なぜなら、80分という解答時間内で 60点を超える得点を得るのは、この解答プロセスの確立なくして至難の業であるからです。
これにはトライ&エラー、あるいは、過去問を繰り返しながら、振り返り見直す PDCA が必要となります。
例えば、次のような解答プロセスで問題を解いているとします。
【解答プロセスの例】
(1) 受験番号記入、段落番号記入(5分)
(2) 設問解釈(10分)
(3) 与件文読み込み(15分)
(4) 解答骨子の作成(20分)
(5) 解答記入(30分)
実際は、例えば、「与件文読み込みは、SWOTや社長の想いにマーキングしながら読む」とか、「解答骨子を作成するにあたっては、与件文から抽出する重要ワードにアンダーラインを引く」というように、プロセスの詳細を定義していくのがよいと思いますが、それも含め、自分にしっくりくるように仕立て上げる必要があります。
時に、プロセスの順序を大きく見直すこともあるかもしれません。
そして、解答プロセスを定義すると同時に重要なことは、ボトルネックプロセスの特定と対策です。
・点数を上げられない原因がどのプロセスにあるのか?
・どのプロセスの効率を上げる必要があるか?
といったことを検証し、要素プロセスを強化するトレーニングをするのです。
例えば、設問解釈時に、設問にあるキーワードから1次知識がなかなか引き出せないなら、きゃっしいさんお勧めの「1次知識の100字トレーニング」がよいと思うし、骨子作成に時間がかかるなら、「だなどこ」などのフレームワークをストックしておき、活用するのもよいかと思います。
個人的に私が最も重要と考えているのは、上記解答プロセスの例であれば「解答骨子の作成」の中で行うであろう設問と与件文との対応付けです。このプロセスを強化して、論点を外して大量失点にならないようにするのが肝要と思います。
「ジョハリの窓」という自己分析ツールをご存知でしょうか?ジョハリの窓では、他人に分かっているが、自分に分かっていないことを「盲点の窓」を呼びます。
これと同じで、診断士試験を解答する時にも、自分ではなかなか気づきにくい癖や思い込みがあるものです。
勉強会では、受験生やタキメンからの客観的なアドバイスが、自分の思い込みに気づかせてくれます。 アドバイスで気づきを得た結果、ボトルネックの特定や改善ポイントが明らかになることもあるでしょう。解答プロセスの確立においても、勉強会は一役かってくれると思います。
■安定的な得点と自信の獲得
解答プロセスが確立した後は、勉強会を通じて、繰り返しがちな自分の癖を修正し、解答がズレないよう安定化を図るのがよいと思います。
2次試験の解答は気をてらったものでなく、多くの受験生が発想する内容が高得点に繋がると言われています。周りの意見に耳を傾けて、常に標準的な解答を作れるよう訓練を積むことは、とりわけ重要なのではないでしょうか。
勉強会では、自分と他の受験生の答案を比べてみてください。自分が気付かなかった点(解答に含めなかった点)と、他の受験生が気付いた点(解答した点)との差が重要です。なぜ解答漏れとなったのか、優先すべき論点は何か、Zoom勉強会ではそれぞれの解答を目の前にして議論ができ、深堀りができます。そこにタキメンが入って客観的に生のアドバイスもしてくれます。
また、診断士の2次試験はよく解答に一貫性を持たせろと言われます。強みや機会から導き出された戦略も、そこに一貫性がなかったら中小企業の経営者には納得してもらえません。例えば、事例Ⅲの最終設問の成長戦略は、第1問のSWOTで記述した強みを生かし(あるいは弱みを克服して)、機会を捉えるといったストーリーが必要なのです。
全ての設問を取り上げるFacebook勉強会では、解答全体のストーリーを俯瞰的に見る絶好の機会となります。解答の流れを、ぜひFacebook勉強会で他の受験生と議論してほしいと思います。
あとは、直前期のモチベーションの維持と当日の試験で実力をすべて発揮できるための工夫ですね。
10月にもなれば顔見知りもだいぶ増えていることと思います。馴染みの受験生と顔を合わせることで士気が高まることは勿論、ナーバスになりがちなこの時期に、どうやって不安を克服し自信を維持しているか、聞くこともできるでしょう。
また、受験当日の過ごし方にもちょっとした工夫があります。食事やおやつを、いつ、どれだけとるか、休憩時間をどう過ごすか、といったことです。勉強会後の相談会や懇親会で、他の受験生と雑談を交わして、よいと思うことを取り入れてみるのは如何でしょうか。
合格は、保有スキル×発揮度で決まります。受験当日に持てる力を発揮して、やり切った!と言えるよう、取り組んで頂きたいと切に望みます。
我々タキメンも、実体験に基づいたノウハウをご提供いたします。
■おわりに
「タキプロ。WEB勉強会」で得られることを書いてきましたが、一度参加しただけでこれらが一気に得られるわけではないし、勉強会に参加しただけで万全と考えるのは、間違いだと思います。勉強会は「客観的な他者のアドバイスで気づきを得る場」であって、勉強会に参加した時間の何十倍の個人の学習が必要と考えます。
逆に、勉強会に参加したことで安心して個人の学習が疎かになるようなら逆効果です。私もそういう時がありました。勉強会に参加して、たまに他の受験生から褒められ、時に答案改善のヒントを得て、それで満足していました。
ここから一歩踏み込んで、気づきを自分の血肉にする個人の学習が重要です。
しかし、そうやって自らを追い込み、真剣な学びを実行すれば、得るものは絶大です。苦労の量が多ければ多いほど、診断士となってより大きな喜びも得られるし、診断士の力量も比例して蓄積されるように感じます。
我々タキメンも、皆さまの孤独な戦いに寄り添い、合格に一歩でも近づけるよう、できる限りのご支援をさせて頂きます。
4月12(火)から今期の勉強会がスタートします。ぜひ、ご予定のよい時に、勉強会への参加をご検討ください。
これからも引き続き、タキプロ、及び「タキプロ。WEB勉強会」を、よろしくお願いいたします!
「タキプロ。WEB勉強会」の次回お申し込みは、4/8(金)からとなります。
WEB勉強会に参加するには、事前に、FacebookのWEB勉強会グループへの参加が必要となりますので、ご注意くださいね。WEB勉強会グループの参加申請はこちらから↓
https://www.facebook.com/groups/188719574644632/
WEB勉強会グループに参加頂くと、各WEB勉強会の開催が同グループ内で告知されますので、ご希望する勉強会にお申し込みください。
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