中小企業診断士の働き方 by サト

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期、独立開業してから中小企業診断士を志したサトと申します。
50代以上で構成されたTKPエイジレスのメンバーでもあります。  



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■はじめに

中小企業診断士になり、診断士協会に所属し、協会の活動や研究会に参加すると、様々な働き方をしている診断士の方に会うことができました。

そこで、最初に、中小企業診断士としてどのような働き方があるかを紹介し、次に、私のこの1年間の働き方を説明します。

■中小企業診断士の働き方

(1)中小企業診断士としては働かない、資格取得は趣味

中小企業診断士の資格取得は趣味だという方です。
診断士としての仕事は一切していません。
合格後は、弁理士や社労士、行政書士など他の資格にチャレンジする方もいます。
本業に役立てるために資格をとるということではなく、資格勉強を楽しみ、合格で達成感を得ているようです。

(2)受験機関等で働く

予備校等でテキストや問題の作成、講師等で働いている方がいます。

(3)資格を本業に活かす

商工会議所やコンサルティング会社などで、経営コンサルタントとして働いている方がいます。
これらの方は、診断士の資格を本業に活かしている方です。
資格取得前からこれらの会社に勤めていた方もいれば、資格取得後に転職した方もいます。

また、診断士資格取得で身につけた知識で本業の幅を広げている方もいます。
本業が社労士や税理士の方からは、より幅広い見地から中小企業のことを考えられるようになったと聞いています。

(4)企業内診断士で副業

企業に勤めながら、休日に補助金の申請書作成などの仕事を先輩診断士などから割り振ってもらい、副業として働いている方です。

本業が再雇用などで給与が下がり勤務時間が減った方などは、副業でカバーできてちょうど良いと言っていました。

(5)独立診断士で協会等からの仕事

診断士として独立し、主に協会経由で、行政や金融機関からの仕事を受けている方です。
商工会議所やよろず支援拠点で、セミナーや窓口業務などを行っている方もいます。

エージェントに登録して、セミナーをやっている方もこの分類に入ると思います。

(6)独立診断士で中小企業から直接受注

独立開業して、中小企業から直接コンサルティング等の仕事を受注している方です。
仕事の受注は難しいですが、仕事の内容や時間、費用などは、中小企業社長と話し合いで決めることができます。

■私の合格後1年の働き方

私は、資格取得前から独立開業して、経営者から直接仕事を受注してきましたので、資格取得後もそれを継続していました。

中小企業をターゲットとして仕事を開始するにあたり、以下のように考えました。

(1)中小企業に提供する価値

一般的に人はアドバイスされることを好みません。
余計なお世話だと感じます。
それは中小企業社長も同じです。

しかし、自分に困っていることがあり、自分で解決できそうになければ、アドバイスが欲しくなります。

そこで、中小企業社長が何に困っていて、私がどのように困りごとの解決に貢献できるかを考えました。

私が考えたのは、長年経験のあるITで、中小企業の売上向上や生産性向上に貢献することでした。

(2)営業戦略

個人事業主や一人会社の取るべき戦略は差別化集中戦略です。

IT業界では、フリーのエンジニアは派遣会社に登録し、派遣先で働く方が大勢います。
しかし、これは私の働きたい方法ではありません。

中小企業をターゲットとするIT会社は、自社で扱う製品やサービスを提供しています。
そのため、必ずしも顧客に最適な製品やサービスを提供できているとは限りません。

そこに目をつけ、顧客の理念やビジョンに則り、特定の製品やサービスを勧めるのではなく、お客様に最適な製品やサービスを提供するアプローチをとりました。

(3)中小企業の社長を知り、私を知ってもらうための方法

中小企業社長の考え方、感じ方を知るために社長の勉強会に参加しました。

そこで知り合った人事コンサルタントの方が、顧問先のお客様がITで相談したいことがあると紹介してくれました。

また、「うちの会社の相談に乗ってくれ」と声をかけてくれた社長もいらっしゃいました。

それ以外に無料のオンラインセミナーを開催し、参加された社長を一対一のオンライン面談に導き、仕事につなげるということもやりました。
この方法で1社と顧問契約を結ぶことができました。

(4)中小企業社長と契約する方法

中小企業社長と直接契約をしている方の共通点として、気づいたことがあります。

中小企業社長と一対一で話ができる場をつくり、そこで社長の悩みとその解決方法を引き出しているということです。

社長は自社の課題やその解決方法について、常に考えています。
それは、外部の人間が少しばかりのヒアリングや公開情報の調査では見つけられません。

しかし、「質問と傾聴」で社長から引き出すことはできます。
さらに、信頼関係も築けます。

いわゆるコーチングの手法と似ていると思います。

ある方は、社長から「こんなことを他人に話すのは先生が初めてです」と言われたそうです。

これが中小企業社長と契約を結ぶ王道ではないかと思います。

■おわりに

一般的な中小企業診断士の働き方とこの1年間の私の働き方について書いてきました。
多くの診断士の方は、協会や行政、金融機関からの仕事だけをやっているようです。

しかし、これは言わば下請けの仕事です。
下請けは発注元の意向通り働かなければなりません。

「大先生のもとについて、死ぬほど補助金書かされて、雀の涙ほどの報酬をもらう」
と表現していた方もいました。

是非、中小企業社長から直接仕事を受注する努力をすることをお勧めします。

次回は、たっしさんの登場です。 

お楽しみに! 

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