Q&A形式で伝える実務補習 by hide_kingdom
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読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のhide_kingdomと申します。
私はタキプロブログの読者ならもうおなじみの超多年度生ユニットTKP43のメンバーです。
TKP43ってなんやねん?と思った方はこちらのブログも参照ください。
【タキブロ+】多年度生座談会(前編)
【タキブロ+】多年度生座談会(後編)
さて、中小企業診断士試験にめでたく合格すると、診断士登録するために15日間の実務従事もしくは実務補習を受ける必要があります。
本日は、その実務補習についてご説明いたします。
実務補習を制する者は診断士登録ができる!
当たり前やん!!!
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目次
■はじめに
中小企業診断士に合格後、「あれ?この先は何をするんだっけ?」と戸惑う方もいらっしゃると思います。本日は、試験の先の事をこれから調べようとするあなたへ、次のステップである実務補習についてご紹介していきます。ですが実務補習の仕組みについての説明は今回省略させていただきます。詳しくは中小企業診断士協会のWebページをご確認ください。
実務補習は色々な噂がありまんねん。実際はどうなんか教えてくれるか~?
■実務補習は実務従事を受ける機会がない人向けの研修
中小企業診断士試験を受験されている方は会社員など、何らかの団体に所属している方が多いです。会社員の方に、中小企業へ行って社長へ何らかの提案やアドバイスをしてください、といってもコネクションを持たない人が多いのが実情です。そのような機会を持っていない方へ診断士協会が準備しているのが実務補習です。
実務補習の実際の流れはどうなの?という点については、TKP43のヤマフリさんが上手にまとめていますのでこちら(密着!中小企業実務補習 特番!!~全力で駆け抜けた5日間SP~byヤマフリ)を参照してください。
本日は、実務補習をQ&A形式でお伝えしていきます。
さっきから他に振るの多ないかぁ~
■質問① 5日間コースと15日間コースはどちらがいいの?
実務補習または実務従事で15ポイント(15日間)を修了することが診断士登録の要件です。実務補習は5日間(5ポイント)を1セットで取り扱っています。15日間コースというのは、5日間コースを立て続けに3回実施するものとなっています。ただし15日間コースだからといってセット割はありません。
15日間コースと5日間コースの違いは以下の通りです。
・15日間コースは、同じメンバーで5日コース3セット実施します(指導員の先生は交代する場合が多いです)。5日間コースはそれぞれメンバーが代わります。
それでは、15日間コースと5日間コースのメリットを下記に記します。15日間コースと5日間コースそれぞれのデメリットはその裏返しとご理解ください。
15日間コースのメリット
・診断士登録までの時間が短い。
・3セットとも同じメンバーなので、メンバーそれぞれの得意分野を把握でき、阿吽の呼吸で活動しやすい。
・役割分担の偏りをなくしやすい。
・申し込みが1回で済む(実務補習は毎回競争が激しいので何度も申し込むのは大変)。
5日間コースのメリット
・自分のスケジュールに合わせて無理なく受講できる。
・3回メンバーが代わるので、毎回新鮮気持ちで受講できる。また15日間コースと比較して多くの方と作業をするのでコネクションも広がる。
・自分が初めての場合でも、経験者がメンバーに混ざる場合があるので先にノウハウを吸収できる。
・各回ごとにインターバルがあるので振り返りをする時間がある。
なお、私は15日間コースを受講しました。15日間コースを選択した理由は、15日間コースのメリットの1番目に書いたように診断士登録までの時間が短いからです。何故登録まで急いだかって?それはつっこミンが教えてくれます~。
それは、合格まで10年もかかったから、これ以上時間かけたくなかったからや!
■質問② 実務補習はハードなの?
「実務補習って、毎晩飲みに行って徹夜も当たり前の世界なんでしょ?」という話を聞いたことがあるかもしれません。ところが、最近は様子が少々変わってきています。コロナ禍以降はほぼ飲みに行くこともなくなり、以前のような徹夜が当たり前という話もあまり聞かなくなりました。実務補習に使用する会場が17時までとなっていることが多いため、そこで打ち切りになるためです。ただし、使用する会場は指導員の先生によって別の会議室を確保されているケースもありますので、その限りではありません。
徹夜も辞さないハードな実務補習となるかどうかは、指導員の先生に依ります。私はハード版とゆとり版と両方経験しましたのでそれぞれのメリットをお伝えしたいと思います。
ハード版のメリット
・しっかりと企業診断業務を学ぶことができる。
・メンバー間で妙な一体感が生まれナチュラルハイ状態になる(笑)。
・やり遂げた後の達成感(いや、疲労感ともいう・・・)がある。
ゆとり版のメリット
・焦らず落ち着いて準備ができる。
・ライフワークバランスを維持できる。
・メンバー間、指導員の先生との交流を図る時間が取れる。
■質問③ 班長はやったほうがいいの?
よく「班長は1度でも経験しておけ」という話も聞きますよね。なんか大変そうだしな~とか、意見をまとめたりするの得意ではないし~、など躊躇する気持ちもある方もいらっしゃると思います。私の場合は、1社目の時点ですぐ手を挙げて班長をやりました。1社目がハード版だったので、後でそれは無謀な挑戦だったことを知るのですが。。
班長をやってみたメリットをお伝えします。
班長をやるメリット
・全体のプロジェクトマネジメントを経験できる。
・グダグダになってしまうリスクはあるものの、リーダーシップを積む経験ができる。
・うまく立ち振る舞えれば、その後メンバーから信頼を得られる。
■質問④ 苦手な分野の担当になったらどうしよう
明確な役割分担の定義はありませんが、大まかに以下のような分担になることが多いです。
①班長(経営戦略)、②販促担当、③人事担当、④財務担当、⑤その他(IT担当など)。
よくあるのが財務を苦手としていて、財務担当を避けたくなることです。私も財務は苦手と感じていたことと、班のメンバーに財務のプロフェッショナルがいたので、その方と比較されると辛いなぁという思いがありました。しかし、3社目でついに財務担当となってしまいました(泣)。実際に自分が苦手な財務担当をしてみて、感じたメリットをお伝えします。
苦手な担当をするメリット
・足を引っ張るわけにはいけないので真剣に取り組むマインドが生まれる。
・班のメンバーに相談しながら進めていけるので、苦手克服のよい機会となる。
・こんなつらいことを経験したんだから、あとは大丈夫という安心感が得られる。
■質問⑤ 2日目と3日目の間の数日間は何をしているの?
実務補習のスケジュールを見ると、1日目と2日目が金曜日と土曜日と連続で(※名古屋会場だけなぜか、木曜日と金曜日となっています)、3日目が翌週土曜日とスケジュールが離れています。その間の数日間は宿題が出るのはわかるけど何をしたらよいの?と疑問を持たれる方がいるかと思います。
まず1つ言えるのは、決してヒマになりません!
その間の数日間もやることが盛りだくさんです。2日目が終わると、担当分けが決まり3日目までに提案をまとめる必要があります。3日目で第1案を発表してメンバー間で討議してブラッシュアップすることになります。以下に2日目と3日目の間の数日間にやるべきことを記載します。
2日目と3日目の間の数時間で実施すべきこと
・自分のパートのストーリーを検討する。
・考えたストーリーについて、そのストーリーが妥当であることを証明できるエビデンスを探す。
・市場調査、競合調査など実施する。(尚、私は弁当店の競合調査と称して平日5日間とも近隣競合店のお弁当を食べまくりました・・・)
・報告書を書く。
・他のメンバーとすり合わせをしたい、アドバイスを求めたい場合、必要に応じてZoom等でミーティングをする。
・班長の場合は、中間レビューミーティングをセッティングする場合もある。
決してヒマやないで~
ほな、がんばってや~おやすミンwww
■質問⑥ 途中で体調不良になったらどうしたらいいの?
慣れない実務補習。途中で体調を崩してしまう場合もあるかもしれません。病気やけがなどによる離脱はやむを得ません。残りのメンバーにカバーしてもらいましょう。昨今コロナ禍で起こりうる可能性があるのは、自分はいたって元気だが検査によって新型コロナに感染していることが判明した、もしくは濃厚接触者になった場合です。「元気なんだけど行けないな~」という時については、リモートで参加する手段があります。これは私の班でも実際に起きました。その方ご本人は元気ですが濃厚接触者扱いとなってしまいました。そのため、社長ヒアリングは、現地でパソコンをつないで1人だけリモートで参加しました。全く不自由なく対応することができました。
また、診断先の社長が新型コロナに感染した、濃厚接触者になった、というケースもよく耳にします。社長ヒアリングを完全リモートで実施する班もいました。リアルのように診断先企業の様子を目で見ることができないデメリットはありますが、中止せずになんとか実施できるだけでも有難い話なのかと思います。
■質問⑦ 結構高額だけど元が取れるの?
実務補習は決して安くはありません。私が参加した時よりも現在は値上げされていて15日間コースで178,000円(税込み)となっています。これだけ高いお金を払うのだからちゃんと元を取りたい、と考えるのは普通だと思います。元を取れたと感じるのは本人の感覚次第のところはありますが、中小企業診断士の先生が1~2名ついて、15日間の指導を受けられるので、決して高い金額ではないと思います。しっかりとこの機会を生かして、いろいろ吸収してください。
■質問⑧ 報告書はパワポ版も作ったほうがよいの?
中小企業診断士協会の規定では、報告書はWord形式となっています。以前はプリントアウトされたものが必要だったようですが、現在ではデータでの提出でOKとなっています。最初に、指導員の先生から「Word版とは別でパワポ版も作りますか?」と聞かれる場合がります。つまりパワポ版作成はアドバンスの作業となります。実務補習が進んでいくと、とてもじゃないけどパワポ版を作っている時間などない、と感じる場合があるでしょう。そのため判断に迷うと思います。
私の場合は、1社目でパワポ版を作りました。正確にはパワポ版をベースに、パワポのノート部分に記載した内容を含めてWordへ転記して報告書を仕上げました。忙しい中、パワポ版を作成してみて感じたメリットをお伝えします。
パワポ版の報告書を作成するメリット
・診断先の社長に説明するの時はWord版と比較するとパワポ版のほうが圧倒的に伝えやすい。
・私の班の場合は、パワポを使った説明の仕方のご指導も頂き、プレゼンスキル向上につながった。
・図を多用できるので内容を整理しやすい(自分にとっても)
ここで独り言ですが、正直文字だらけのWordの報告書を長々と説明されても、聞いているほうは内容が入ってこないでしょう・・・。
それ、言うたらアカンやつやん・・・
■質問⑨ 実務補習にあたって準備したほうがよいツールは?
まずノートパソコンの準備が必要です。報告書はWordで作成するので、Microsoft Officeが入っている機種を選んでください。もう1点、気を付けたほうがよいのがマシンスペックです。Zoom等でオンラインミーティングを実施する場面もあり得ますので、CPUやグラフィックボードの性能も重要です。私みたいに安いパソコンで済まそうとすると、マシンスペックが低い影響でZoomの背景を変更できない、ぼかすこともできない、という事態が起こります・・・。
またメンバー間のコミュニケーションをとるツールとしてSNSの活用も大事です。LINEグループやfacebookのメッセンジャー、Slackなどのツールを用いてメンバー間の連絡を取れるようにします。e-mailでもよいですがお手軽さに欠けるのでやはりSNSツールがよいと思います。
またITリテラシーの差が納期の差に直結します。特にWordのスキルが重要です。班長は各メンバーの報告書を1つにマージする作業があるのですが、ここでWordに不慣れだと膨大な時間を要してしまいます。もし実務補習の開始まで時間があるのならば、今一度Wordスキルを高めるよう勉強されるとよいと思います。どうしてもWordが苦手だ!という場合は得意なメンバーにタスクを振ってしまったほうがよいでしょう。
もしミンにWord作業を振ってこられてもでけへんからオーバーヘッドキックでお返しするわ!
■質問⑩ 実務補習をしてみてよくなかったことはありますか?
実務補習をしてみてよかった点については、これまでも多くの方がコメントされています。では逆にここがよくなかったな~ということはあるのか?を無理やり考えてみました。
実務補習をしてみてよくなかったこと
・指導員の先生、他の班員が優秀すぎて不安になる⇒(しかし、逆に伸びしろがあると感じて色々吸収できる!)
・多くの時間を取られるため家族から冷たい視線を受ける⇒(しかし、これを乗り越えて中小企業診断士として活躍すればみんなハッピーに)
・実務従事の話を聞くと、そっちのほうがコストが安く済んだんじゃないか?と少し後悔する⇒(しかし、元々実務従事のアテもなかったんだから仕方ないやん)
そもそも自分が選択して行ったことを後悔することなんてないねん~
人生楽しんでいきまひょ~
(あ、ミンはウサギだから兎生になるんか。。)
(そんなん、どっちでもええわ!)
って自分でツッコんでるやん!
■おわりに
いかがだったでしょうか。本日は実務補習についてQ&A形式でお伝えしました。皆様も実りある実務補習を経験できることをお祈りします。
次回はタイニーさんの登場です。
お楽しみに!
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