駆け抜けて実務補習 byみっひー

実務補習 実務従事

 タキプロ15期のみっひーと申します。  年末年始に差し掛かり多忙な時期であると思いますが隙間時間を利用し試験勉強頑張っていただければと思います!
今回のテーマは実務補習についてです。勉強合間の箸休めにご覧いただけると幸いです。



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■はじめに

 私は7月・8月・9月の実務補習(5日間コース合計15日間)に参加しました。前々から非常にハードであると聞いていたため、ならば短期集中でやってやろうと決意しこの日程を選択しました。診断士試験に合格した後は登録のために実務補習や実務従事などを経験することで指定された点数を得ることが必要です。今まではほぼペーパーベースの試験でありましたが最終関門は今までの知識・経験を総動員しリアルで社長の課題を解決することが求められます。といっても一人ではなく優秀な仲間や指導員のフォローがありますので気負いせず取り組んでいきましょう。なお実務補習では約100ページに渡る診断報告書(word)をメンバーと一丸となって作成します。

■実務補習の流れについて

①申し込みを行う

 今年の実務補習申込開始日は5/14であり、受講手数料はテキスト代込みで約21万円ほどでした。前評判通り10時の申込開始と共に速攻で埋まっていきますので、受付と同時に申込を行うことが必須です。入力フォーマットを事前に確認して準備を行ったほうがよろしいかと思います。私は仕事を休めなかったため会社の物品庫に隠れ、泥棒よろしく申込を行いました。費用については正直高いと思いましたが、後に会社から補助が出ることが分かりラッキーでした。

指導員から連絡がくる

 実務補習実施日の1週間ほど前になりますと、指導員よりメールが届きます。そこで具体的な企業情報を含んだ資料が配布されたり、チームの役割決めを行ったりすることとなります。正直このタイミングで決算書を含めた資料を受領できると1日目のヒアリングが有意義に行えますが、どの程度の資料が来るかは指導員の采配次第ですのでなんとも言えません。決算書も10年分1式受領できることもあれば、3年分程度のBS、PLのみのケースもあります。また場合によっては事前にZOOMで班のメンバーとの顔合わせを行うこともあります。

③1日目

 指導員より指定される会場(貸会議室や診断協会)に集合しメンバーと顔合わせとなります。大体1チーム6人程度で指導員が1人、場合によっては補助指導員がつくこともあります。事前に役割分担が決まっていない際はここで決めることになります。役割は、班長・財務・マーケティング・人事・情報などです。私の経験上では班長は人気が無く、財務やマーケは比較的人気があった印象です。その後ヒアリング内容をまとめる作業を行い、早速診断先へ訪問しヒアリングを行うことになります。ここでのヒアリングが超重要です。思うようにヒアリングができないと、一般論的な診断報告書となり社長に対し何も響かない報告となります。ヒアリング時間は社長のスケジュール次第ですが3時間から4時間程度が多かった印象です。

④2日目

 2日目は再度追加でヒアリングをおこなうケースもあれば、メンバーといきなり社長ヒアリングについての議論に移るケースもあります。主に行うことは診断報告書の大筋の方向性決めとなります。3日目までは日数が空くため2日目終了後個々の作業に円滑に移れるようにするのが趣旨です。まずはヒアリングの情報をもとに目指すべき方向性の共有やSWOT分析、クロスSWOT分析などを行います。どうしても担当内容により内容が薄い、書くことが少ないなどのバラツキが出ます。どうしても書けるイメージが湧かない際はこのタイミングで社長にメールなどで追加質問をおこなう交渉をおこなった方がいいと思います。

⑤2.5日目

 あえて2.5日目と書きましたがこれは各自2日目が終了した後の自宅での作業日として記載しました。3日目には大体のメンバーは報告書の大筋を仕上げてきます。実はここが一番大変かもしれません。3日目以降になりますと時間の制約上大幅な内容変更もできないためここでやりきる努力が必要です。ほとんどの方は日中仕事を行い、仕事後の時間で作業を行います。私は19時には終業となりますが、なかには24時頃まで仕事というメンバーもおりましたのでその方は徹夜状態で作業を行っておりました。またZOOMなどで中間報告を行うこともありました。

⑥3日目

 3日目は各自作成した診断報告書の確認作業を行うこととなります。確認作業は各項目で矛盾がなく方向性が一致しているか、誤字脱字やルールに即していない表記が無いかなど(校閲作業)です。3日目以降になると大幅な内容変更が困難となると書きましたが、場合によっては指導員よりダメ出しが入り、やり直しになるケースもあるようです。(恐怖のちゃぶ台返しというそうです)。ここでちゃぶ台返しされないためにも1日目のヒアリングは重要だということです。

⑦4日目

 4日目は主にマージ(統合)作業となります。各自の診断報告書を1つの報告書へまとめる作業ですがこれが地味に大変です。基本的には班長が中心となって行います。私は幸いに班長・班員に恵まれ円滑に行うことができましたが、ここでうまくいかなく大変であったといった話はよく聞きます。マージ作業の後は、診断報告書の製本を行ったり、プレゼンの練習を行います。また診断報告書はwordで作成しますが、ITリテラシーの高い班はプレゼン用powerpointを作成することもあるそうです。

⑧5日目

 5日目はいよいよプレゼンです。診断先の事務所などへ訪問し報告を行います。ここまで来たらあとはやるだけです。なお先方の事務所によっては狭くパソコンを広げられないケースもありますのでプレゼン方法は指導員に確認されるといいと思います。当然記載内容すべてを説明する時間はありませんので、重要項目を抜粋してお伝えすることとなります。事前によく練習しておきましょう。

■アドバイス

偉そうに言える立場ではありませんが経験者として感じたことを記載いたします。

①あらかじめ担当したい役割を考えておく

 実務補習中はとにかく時間との戦いです。余計なことに時間を割かないためにも予め担当したい役割は第三順位くらいまでおきましょう。また実務補習中にメンバーと作業を共有し行うためのツールについても考えておきましょう。ちなみに私の時はZOOMの有料会員の方がいらっしゃったのでZOOMの画面共有を利用し作業を行うことが多かったです。またgoogle スプレッドシートなどの利用も行いました。いずれもはじめての活用であったため最初は戸惑いました。

②メンバーは皆超優秀

 狭き関門を突破してきた方々です。またこの資格取得を志すくらいですので皆とても上昇志向が強いです。とても刺激的な経験になります。社長のために最善を尽くしましょう。

③一定のITスキルは必要

 私自身ITスキルが低かったためとても苦労しました。前述の作業ツールやword、Excelなど最低限のスキルは必要です。但しメンバー皆優しい方が多いためできなくてもフォローしてくれますがあまり迷惑をかけないようにしましょう。

④責任は重大

 診断先は様々な業種や業容の先を担当します。選ぶことはできません。本実務補習で担当した内の1社は財務状況が非常に悪く、いわゆる「破綻懸念先」と判断できる企業でした。そのため人員整理や店舗整理を提案せざるを得ない状況であり、財務の観点から実際に整理を行うことを助言しました。なお診断報告書の通り、後日実際に実行に移した模様であり、この時改めて企業やそこで働く人の将来を左右する助言を行うことへの責任の重さを実感した出来事でした。

■おわりに

 このように脅すようなことばかり記載しましたが、終わった後の達成感は物凄くあります。様々な経歴かつ年齢がバラバラなメンバーが一つの方向を目指すといった機会はなかなか無く、非常に刺激を受けました。是非みなさんも経験をしていただけると幸いです。なお記載した5日間コースは廃止となり、代わりに8日間コースが設置される模様です。より社長と向き合える時間が増えるため良い経験になると思います!

次回は、きたっち さんの登場です。 

お楽しみに! 

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