実務従事ってどうやるの? by S@bu
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をこよなく愛しておりますが、健康診断で血圧がE評価となり家庭用血圧計を購入したタキプロ13期のS@buです。
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口述試験を受けられた皆様お疲れさまでした。いよいよ2月1日は合格発表ですね。
御存知の通り試験に合格しただけでは中小企業診断士の登録はできません。登録には合格後3年以内に実務補習、または実務従事を15日以上おこなう必要があります。実務補習は例年2月・3月と7月・8月・9月に診断士協会のもと実施されますが、今日はあまり知られていない「実務従事」のお話です。
■実務補習と実務従事の違い
実務補習と実務従事はどこが違うのでしょうか?
実務補習は上記の通り診断士協会がおこなうものです。診断士協会が国の登録実務補習機関として、「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」に基づき、実務補習を実施します。指導員の診断士のもと(副指導員もつく場合があります。)5名程度のチームを組み、2週間ほどの期間で経営者へのヒアリング、診断報告書の作成、経営者への報告、と一連の作業をおこないます。成果物である診断報告書は診断士協会のチェックもうけます。
それに対して実務従事は厳密な定義はありません。実務従事を実務補習と同様の形式でおこなうこともありますが、診断士登録後資格維持にあたっての実務ポイントを得るために診断士が業務としておこなうもの、助言、研修講師、窓口対応などなど、すべて実務従事となるものです。また、実務従事の報告にあたっては決まった様式の書類を提出するのですが、そこには成果物は含まれず、顧客の中小企業に対する連絡もありません。
■実務従事をするには?
実務補習は、年間でスケジュールが決まっています。定員もあるため2月、3月の実務補習を逃すと次は夏の実務補習まで参加できません。また、近年、診断士試験合格者の数も増え、実務補習の申込みも厳しい競争状況となっており、今年2月の口述試験を受ける資格を得た方向けの申込みが発表翌日の10時から始まりましたが、10分程度で定員に達しました。
我々の代の昨年夏の実務補習も3ヶ月分の申込みが開始から30分程度で全国すべてで定員に達しましたので今年の夏も同等、またはそれ以上の競争が予想されます。
実務補習に参加できなかった方、早急に登録したい方は実務従事でのポイント取得を検討されると思いますが実務従事はどのようにおこなえばいいのでしょうか?
まず、実務従事をサービスとして提供する企業があります。サービスとして提供するので基本有償ですが、ネットで検索するといろいろな会社が見つかり、実務従事の内容、期間、金額も様々です。
また、診断士協会には登録前でも加入できるのですが、診断士協会の中でも実務従事案件の募集があったり、診断士協会の中にあるプロコン塾や研究会でも実務従事の機会が提供される場合があります。これも有償(プロコン塾、研究会の場合は会費に含まれていることが多い)の場合が多いです。
Twitter等のSNSでも診断士や中小企業経営者の方が実務従事案件を未登録者向けに募集することがあります。これは無償や場合によりギャランティをいただけるものもあるのですが、あくまでSNS上でのつながりとなるので注意は必要です。
タキプロ13期ではあるメンバーが実務従事案件をリードし、未登録のタキメンに紹介したこともありました。そういう意味でもタキプロへの参加はおすすめですw
いろいろな探し方はあるのですが、そもそも上記に書いたとおり実務従事には厳密な定義がありません。自社が中小企業であれば自社に対する経営コンサルでもいいですし、みなさんの家族、親戚、友人に中小企業経営者や個人事業主がいれば、その方たちに対して経営相談をやらしてもらう、というのも立派な(?)実務従事となります。また、いきつけの飲み屋や美容室のマスターにお願いするのもありです。
■実務従事やってみた
私は実務補習5日間コースを2回で10ポイント取得し、残りの5ポイントは実務従事で取得しました。
私は本業が中堅SIerのシステムエンジニアなのですが、昔弊社の販売管理システムを導入した顧客の中小企業の社長さんに可愛がってもらい、弊社のシステムを使わなくなってからも個人的に仲良くさせてもらっていました。実務従事も検討していたときにそのことを思い出し、
シャッチョさん。診断士合格したので登録のためにコンサル業務やらせてもらえませんか?無償でいいっす。
いいよ!
ということで2022年3月から7月まで月1〜2回程度訪問し、1回につき2時間程度コンサルをやらせてもらいました。コンサル業務、といってもスキルがあるわけではなかったのですが、本業の知識を使い安価な回線への切替やクラウド利用の提案、その他ITサポート等をおこない診断助言業務実績証明書に捺印いただきました。無償、ということでしたがお小遣い程度のギャランティもいただきました。
その社長のもとには登録後も定期的に訪問しています。(顧問契約とかではないので相変わらず無償です。)
■実務従事の報告書について
中小企業診断士の登録更新のための実務従事実績証明は
- 診断助言業務実績証明書(様式18)
- 診断助言業務実績証明書(様式19)
- 窓口相談業務従事証明書(様式20)
でおこないます。一般的に多く利用されるものは診断助言業務実績証明書(様式18)だと思います。
実際に書類を見ていただくとおわかりになると思いますが「報告内容」は非常に少なく、上にも書いたとおり成果物のチェックや確認の連絡などもありません。
これは何を意味するかというと・・・
深くは書きませんがまぁそういうやりかたでも証明できてしまうものでもあるのは事実です。
■おわりに
先日の口述セミナーに参加していたのですが、よろず相談の中で受験生に多く聞かれたのは実務補習・実務従事のことでした。実務補習の申込みが出来なかった方も多くいて、その方たちにも実務従事のお話をさせてもらいました。
実務従事というのは実務補習と異なりお金をかけなくても(場合によってはお金をもらって)登録に必要なポイントを得ることもできるため非常に有用なものです。
ただし、「質」を問われないため「診断士としてのスキルを伴わない診断士が誕生する」リスクがあることも事実としてあります。そのため診断士協会では来年度から「登録に必要な15日の実務補習・実務従事のうち最低5日は実務補習参加を必須とする。」と制度を変える、という話も小耳に挟みました。(小耳に挟んだだけで裏付けのある情報ではありません)
いまのところ実務従事のみで診断士登録ができることは事実ですが、「実務補習は一度はやったほうがいい」と多くの診断士は言います。実務補習は登録前の一時期しか参加できず、ヒヤリングから診断報告書作成、報告まで一連の流れを体験することも実務ではなかなかありません。実務補習を共にやったメンバーの絆も深くなりますのでおすすめです。
さて私のレギュラーブログは本日で最終回の予定です。1年間、箸にも棒にもかからないよう内容かもしれませんでしたがときに笑いあり(自称)、たまには真面目なこと、を書いてきたつもりです。少しでも皆様のお役になった内容があれば幸いです。
私のタキプロ13期での受験生支援活動は終わり、今後は東京都診断士協会城北支部所属の診断士として活動をすすめていく所存です。
皆様と診断士としてお会いする機会があれば仲良くしてください。
次回はうにこさんの登場です。
お楽しみに!
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