「自分なりの勉強スタイル確立を」byアラキ

読者のみなさん、こんにちは!
タキプロ14期のアラキと申します。

タキプロ14期生の2人目として執筆すること、大変光栄に思っております。

さて、私がタキプロに入ろうと決めたのは次の2つの理由からです。

・受験生を支援できること

・同期とつながれること

私がタキプロの存在を知ったのは、今年の1月なので日は浅いのですが、合格発表日までブログを毎日読むことが励みになっていました。それもあり、合格したら次は自分が受験生の役に立つことをしたいと思っていました。また、中小企業診断士は人脈が非常に重要と聞いていたこともあり、まずは同期とつながりたいなと思い、受験生の支援団体であるタキプロに入ることにしました。

ブログを書くのは人生初ですが、1年を通し、皆さんにとって少しでも参考になることを精いっぱい伝えていこうと思ってるので、どうぞよろしくお願いいたします!

私は実家暮らしで勉強に集中できる恵まれた環境もあり、ストレート合格することが出来ました。ただ、恵まれた環境の中でも、自分なりに考え、実行した勉強スタイルがありますので、本日は合格体験記という形でお伝えいたします!



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■自己紹介

私のプロフィールです。

・ハンドルネーム:アラキ

・年代/性別:20代/男性

・職業:人材業界の営業

・住所:千葉

・受験遍歴:1次1回、2次1回

・勉強方法:TAC(通学)

■診断士を目指すきっかけ

私が中小企業診断士の存在を初めて知ったのは、大学院生のとき。

内定後の人事とのやり取りで、長期的なキャリアを見据えた際のお勧めの資格として、中小企業診断士を教えてもらいました。

ただ、当時の私は浅はかでした。なぜなら、試験の難易度、合格に必要な勉強時間、試験の内容など大して調べず、経営コンサルタントになれたらかっこいいという憧れだけでクレアールに申し込んだからです。

後日、自宅に届いたテキストの量を見て「えっ、こんなに勉強すんの⁉」と、ビビったことを今でも覚えています。

とりあえず勉強を始めましたが、本気度も低ければ計画もありません。加えて、修士論文によって、時間も精神もどんどん追い込まれるようになり、3か月も経たず、勉強を辞めてしまいました…10万円をドブに捨ててしまい、今でも後悔しております。

もう一度目指すことにしたのは、社会人2年目のとき。

きっかけは2つありました。

①自分の生活スタイルに飽きたこと

②営業の仕事になかなか自信を持てなかったこと

誤解がないように伝えておくと、生活はそれなりに充実していましたし、私の会社は優しく温かい人ばかりで、私が成長できるよういつもベストなタイミングでサポートしてくれていました。

ただ、変化のない生活に物足りなさを感じ、仕事でも自分の中で自信が生まれてこない。

どちらも自分の心の問題です。自分の問題なら、自分の何かを変えるしかない。

変えるなら、何か自分の糧になることをしたい!

そう思ったときに、人事にお勧めされた中小企業診断士が頭をよぎり、もう一度挑戦することを決めたのです。

■自分に課した条件

勉強を始める前に、学生時代と同じ失敗を繰り返さないよう、情報収集、検討を行いました。

各予備校の情報、予備校の通学と通信、独学のそれぞれメリットデメリット…思いつくまま情報を集め、自分に合う勉強方法を考えました。

結果、私は、TACの通学講座での受講を選択しました。

そして「自宅で勉強しない」、「勉強時間の絶対量を確保する」という2つの条件を自分に課しました。

まず、TACの通学講座を選んだのは、次の3つの理由からです。

①カリキュラムが組まれているので、自分で学習計画を立てる必要がないから

②高い授業料を払うことで自分にプレッシャーをかけるため

③受験生の背中を見たら自分も頑張ろうと思うだろうと考えたから

理由を読み返すと、私の性格では、独学で合格するのは絶対無理だったなと今更ながら思います笑

次に、自分に課した条件です。

私は、学生時代からマンガやテレビなどの誘惑や眠気に非常に弱く、家では全く勉強ができないタイプでした。そのため、塾の自習室や図書館で勉強していました。

社会人になっても性格は特に変わっておりませんので、家で勉強するのは無理だと判断。資格の勉強も家の外でやることにしました。

平日は往復2時間半過ごす電車の中で、週末は授業がある土曜日の午後以外はスタバで勉強していました。

スタバでの勉強もこだわりがあります。社会人2年目で自分の生活に飽きるように、飽きっぽい性格の私は、勉強する環境をこまめに変えたく、1つのスタバで2時間勉強しては、別のスタバで勉強、また別のスタバへ・・・と1日でスタバを4店舗はしごしていました。1つの店舗に長時間いると、スタバに迷惑かなと思ったのもあります。

そもそもスタバを選んだ理由ですが、多少にぎやかな環境のほうが勉強に集中できるからです。

ちなみに、中小企業診断士の勉強をしていることを会社に言わなかった私は、週末何しているの?と聞かれたときにスタバのはしごをしているとだけ伝えていたので、スタバ好きを通り越した、ただの変人だと思われていました笑。

話が逸れましたが、上記のように勉強するスタイルが習慣づくと、自分に課した2つ目の条件である勉強時間も自然と確保できます。平日は2~2.5時間、休日は8~10時間勉強しました。

飽きっぽい、誘惑に弱いという勉強に不向きな性格の私ですが、それが発揮されないように工夫すれば、勉強は継続できます。習慣になれば辞めるほうが難しくなりますので、習慣になるまではとにかく無心で続けることが大切です。

■1次試験の勉強スタイル

7科目という大学受験よりも多い中小企業診断士の1次試験。それにも関わらず、勉強が本業だった学生に比べ、多くの人は仕事をしながら勉強する必要があります。そのため、限られた時間の中でのんびり勉強していると、最初に勉強したことはあっという間に記憶の彼方へ飛んでいきます。

私の場合、勉強したことは、できるだけ早く復習するということを徹底しました。具体的には、TACの講座に沿って勉強しつつ、5月以降の直前期は、1週間で2科目の復習を完了させ、次の週は別の2科目の復習…というサイクルで勉強していました。

ただ、6月にあったTACの1次公開模試で、経営法務で44点という衝撃的な点数を出してしまった私。他の科目の点数は全く覚えていないのに、法務のこの点数だけは今もはっきりと覚えています。

このままだと足切りになるという恐ろしさが襲ってきて、法務は死に物狂いで勉強することを決意。死に物狂いといっても、毎日コツコツ勉強することを決めただけで、15分ほどTACのスマホアプリで問題を解いていました。

そして1次試験の結果です。法務は、各予備校の講評通り、問題自体が簡単になったというのもありますが、私も76点と7科目の中で最高点となりました。経済と企業経営理論が50点台でしたが、他の科目は60~ 70点台となり、無事に合格できました。

■2次試験の勉強スタイル

私の2次試験勉強は出だしから躓きました。

まず、1次試験終了後に気が抜けてしまい、勉強する気が全く起きませんでした。1週間経ち、そろそろ勉強しようと思った矢先、なんと新型コロナに感染してしまったのです。感染中はベッドから起き上がることすらできず、ようやく元気になったときには、1次試験から2週間が経っていました(当時は、2週間分、周りから遅れを取ったことに相当焦っておりました笑)。

前置きが長くなりましたが、私の勉強スタイルは、TACとふぞろいの併用。与件文の読み取り方はTAC流、回答の書き方はふぞろい流という感じです。

TAC講師にお勧めされて、ふぞろいは8月に購入済みではありました。ただ、2次試験は公式な回答が発表されない試験で、模範解答も予備校や教材によって大きく異なります。複数の教材を使うと「どれが正しいんだ?」と頭が混乱すると思ったので、しばらくは、TACの教え方に沿って勉強していました。

ただ困ったことに、3週間経っても回答がなかなか書けるようにならなかったのです。

設問の解釈、与件文の読み取りはできるようになり、回答に書きたい内容はわかるのに、文章が書けない。試験まで1か月半を切っていたので、自分の書く力のなさに嫌気がさしていました。

ただ、自分の能力の低さを嘆いても何も変わらないので、合格者はどんな回答を書いてるんだろう?と情報を集めることを決め、9月半ばに初めてふぞろいに目を通すことにしました。

合格者の回答を読むと、文章の型がいくつかあることに気づきました。そして、過去5年分のふぞろいに目を通しましたが、課題を聞かれたらこの型、戦略を聞かれたらあの型、という風に決まりがあり、違うのはキーワードだけということがわかりました。

型を身に着ければ回答が書けると気づけば、あとは練習あるのみです。

平日は事例を1つと事例Ⅳの演習、休日は事例を2〜3つと事例Ⅳの演習。ふぞろいの型を意識して、そこに適切なキーワードを当てはめ、回答を書く。試験前日までひたすら繰り返し、書くスキルを磨きました。ちなみに、事例Ⅰ~Ⅲは5年分の過去問を何周も解くだけで十分な練習量でしたが、事例Ⅳは過去問だけでは、練習量が全然足りませんでした。そこで、TACの事例Ⅳに特化したオプション講座に申し込み、もらった問題集の計算問題を毎日解いていました。

そして試験本番では、事例Ⅳは何問か空欄で提出するとことになってしまいましたが、事例Ⅰ~Ⅲは試験時間内で回答を書き切ることが出来、結果も合格となりました。

私の点数は事例I:70、事例Ⅱ:62、事例Ⅲ:59、事例Ⅳ:70。

手応えがなかった(試験終了後は足切りを覚悟しました)事例Ⅳが、事例Ⅰと並び点数が最も高かったのでびっくりしました。

■おわりに

何度も繰り返して恐縮ですが、私はとにかく飽きっぽいです。

令和4年度で不合格だった場合に、もう一度挑戦する気になるかわからなかったので、1年で合格することを本気で目指していました。そのため、勉強できると思った時間は必ず勉強に充てました。合格したからこそ思えるのかもしれませんが、万が一不合格だった場合でも、「もっと勉強すれば良かった…」という後悔にはならず、「自分ができることは全部やった」と言えただろうと思います。

ただ、勉強しかやっていないかと言えばそうでもなく、きちんと息を抜く時間も設けていました。私は愛犬と遊ぶこと、美味しいものを食べることがこの上ない楽しみなので、毎日30分~1時間は散歩含めて犬と触れ合ってましたし、休日ランチでは、千葉、東京の美味しいお店を回ることをひそかな楽しみにしていました。

勉強も楽しくやっていましたが、やはり勉強しない時間のほうが好きなので笑、その時間を好きなことに充てることでモチベーションの維持もしやすくなります。

ぜひ、皆さんも自分なりの勉強スタイルを確立し、継続していってください!

なお、私は今、資格登録に必要な実務補習の15日コースを受けているのですが、結構ハードで、本業に支障が出ない範囲で睡眠時間を削りながら取り組んでおります。

機会があれば、次回以降、ブログを書くときに実務補習についても触れられたらと思っております。


次回はじゅんさんの登場です。
お楽しみに!

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