あの手この手で合格をめざせ!byあっさ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のあっさと申します。

今日のテーマは合格体験記。「私の受験生時代の方針や日々はこんなんでした」という内容で書かせていただきました。

これから勉強を始める方や、育児であまり時間のない方、中小企業にお勤めの方、まわりの受験生がみんなすごい人に見えてる方には、すこしは参考や救い(?)になるかもしれません。

目次の中からひとつだけでも、何か気になるテーマを見てみていただけたら幸いです!

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■はじめに

最初に自己紹介から。中小企業に勤める、2児(5歳と1歳)の父です。

・名前:あっさ

・年代:40代

・性別:男性

・職業:印刷系製造業

・受験歴:1次試験3回、2次試験2回

・勉強方法:1次LEC(通信)、2次独学

①“1.5年計画”で合格をめざせ!

私が受験を思い立ったのは、令和元年の5月頃。1次試験まで実質3か月弱という頃でした。(令和元年の1次試験は8月3日でした)

「資格試験といえば予備校だろう」とあまり調べもせず、LECに相談に行き、「今からなら1.5年合格コースがおすすめです」と提案されるがままに通信講座に申し込みました。

1.5年合格コースとは、
▼1年目に2次試験と関連の薄い4科目(経済学・経済政策、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・政策)を科目合格し、
▼2年目に2次試験と関連の深い残り3科目(企業経営理論、運営管理、財務・会計)を合格して、
▼その知識を持ったまま2次試験にチャレンジ、突破をめざす!
という作戦です。

「1科目あたり100時間あればいける」とどこかで聞き、1日3時間+土日の昼で、だいたい1か月=100時間と考えて、1年目は3か月しかないので3科目に絞って受験することに決めました。

結果、1年目は計画どおり3科目合格できたものの、2年目は財務・会計をあきらめて3科目合格。
3年目に財務・会計に受かって1次試験を通過したものの、こんどは2次試験で敗退。
4年目にようやく2次試験にも合格することができました。

結局、1.5年計画は失敗し、2年目から独学となり、合格まで3.5年ほどかかることとなりました。(毎年、試験前の3か月くらいしか勉強しませんでしたが…)

もし、4年前の自分にアドバイスするなら、「1年目に3か月しかなくても、1次突破をめざしてみれば?」と勧めてみると思います。

今はまだ3月ですし、これから勉強をスタートされる方がいたら、今年7科目チャレンジもありだと思います。ぜひ、短期合格の先輩方のブログなども見て計画してみてください。

②“早寝早起き”で合格をめざせ!

私は40年来の根っからの夜型人間でしたが、勉強を始めて朝型に生まれ変わりました。

わが家では子供(当時1歳)を寝かしつけるのは父の仕事。寝かしつけた後に勉強しようにも、何時に寝付いてくれるかも不確かで、夜は勉強時間の確保には不向きと思えました。

そこで、子供を寝かしつけながら自分もそのまま眠り、4時に起きて7時まで勉強することに決めました。
これなら寝付くのが10時でも6時間寝られます。起きるときは、家族を起こさないようにApple Watchの目覚まし(バイブ機能)で起床します。

仕事から帰ったら、次の朝のために子供を一刻も早く眠らせ、自分も眠る。

土日も日中に勉強できないと焦りますが、とにかく子供といっぱい遊んで疲れさせ、率先して風呂に入れ、なんなら夕飯も作り、早く眠らせる。それが次の朝の勉強時間の確保、ひいては合格に繋がる、という意識で育児のみならず家事にも取り組みました。

結果、(自身も早く寝るので)睡眠時間も確保しながら、朝に勉強時間をつくることができました。

勉強しなくても、自分の時間があるってすばらしいです!早起きの習慣は、受験勉強を通して身について良かったと思えることのひとつです。

③“壁”も使って合格をめざせ!

子供の夜泣きがひどかった頃は、深夜の2時頃に1時間以上抱っこなどざらでした。

どうせ起きているなら勉強したいけど、子供を降ろすことはできないし、電気をあかあかとつけるわけにもいきません。

そこで、抱っこしたまま勉強できるように、壁にテキストやノートのコピーを貼っておいて、常夜灯の下、子供を揺すりながら記憶強化したりもしました。

この壁に貼る習慣は、あまりマメに貼り替えない性格が幸い(?)して「特定の分野に異常に強くなる」という結果オーライな効果がありました。

中小企業経営・政策の補助金や、経営法務の知財関連、企業経営理論のモチベーション理論などは、壁を使って身につけました。

④“カフェ”に通って合格をめざせ!

家族の許しを得て土日の日中に勉強ができるとき(試験直前の2か月くらい)は、近所のカフェで勉強していました。

夏のカフェは冷房がきついことも多いので、長居できるように薄手のジャンパーを持って、近所のドトール、ベローチェ、ホリーズカフェ、ケンタッキー、スターバックス、イオンのフードコートなどを渡り歩きました。

カフェで勉強するときは、周囲の雑音が気にならないように、いつもイヤフォンで音楽を流していました。
1年目の勉強を始めた頃に、なんとなくiTunesで乃木坂46を聴いたのがそのまま習慣になってしまいました。

スティーブ・ジョブズが服を選ぶことに脳のリソースを使わずに毎日同じ服を着ていたように、私も勉強するときは何も考えずに乃木坂46を聴くことに決めて、4年目に合格するまでずっと乃木坂46を聴いていました。

好きな曲は『君の名は希望』です。でもメンバーの名前は一人も知りません。

⑤それでもダメなら“最後の手段”…

私は会社に受験することを隠したまま勉強していたのですが、勉強期間中に2人目の子供が生まれたこともあり、最後の1年は9月下旬頃まで思うように勉強時間が取れませんでした。

このままでは間に合わない… 運まかせの受験になってしまう… そして、とにかく蔑ろにしている家族への後ろめたさがMAXだったので、来年また1次試験からなんてぜったい無理!

そう思ったら、なりふり構っていられなくなりました。

会社の上司に、じつは診断士の勉強をしていること、今年が最後のチャンス(2度目の2次試験)であることを説明し、試験前2週間の有給休暇取得をお願いしました。

顔も知らないライバルの受験生たちに対して抜け駆けしているような後ろめたい気持ちになり、たかが資格試験に大袈裟すぎるような気持ちにもなりましたが、「カッコ悪くても、どんな手を使っても、受かった者勝ち」と割り切りました。

結果、一部仕事を持ち帰ることにはなりましたが、意外にも好意的に受け入れてもらえました。ただし、受験のことが会社中に知れ渡ってしまい、プレッシャーもたくさんいただきましたが…。

でも、頭が堅いと思っていた会社の柔軟な一面を知ることができたり、それまで社内にそんな理由で休暇を取る人がいなかったので「良い前例になってくれた」と言ってくれる人もいたりして、面白い経験でした。

それはそうとして、こうなったらもう勉強するしかありません!

2次試験前の最後の2週間は、4時から朝勉の後、子供を保育園に送っていき、その足で図書館へ行って夕方まで勉強。
夜はそれまでどおり、子供と晩ごはんを食べて風呂に入っていっしょに寝る、という生活を送って、なんとか試験当日を迎えました。

最終的には、そこまでやって(やったのに!)「243点」でしたから、あのとき「このままでは落ちる…」と思ったのは決して間違いではなかったことがわかりました。

悪あがきして、本当に良かったです!

■あなたはどんな理由で受験しますか?

ここまでほとんど受験の参考にはならない、身の上話のような体験記を書いてしまいました。もし読んでくださった方がおられたら、ありがとうございます。もうすぐ終わります。

最後に。

私が診断士試験を受験した動機は、「今いる会社以外の世界を広げたい」「自分の可能性を広げたい」という思いでした。

私は中小企業に勤めているのですが、「中小企業って苦しいな」と思うことがあります。

気の合う仲間との仕事は楽しいし、やりがいだってあります。
でも、とくに斜陽産業(私は印刷業)の中小企業には、閉塞感が漂っています。

業界に外から入ってくるお金の総量が減っていくなかで、それを競合同士で奪い合っている状態で、会社の売上もじりじり減っていきますし、そんな中では給料が上がっていくとも思えません。

でも、まわりを見回すといい人ばかりで、自分もこの人たちも大企業の人たちと同じくらいの時間、同じくらい熱心さで働いていていると思うのに、なんとかならないのかな… などと思うこともあります。

私にとって中小企業診断士の資格取得がどんな未来につながるかは、まだわかりません。
だから、「中小企業診断士っていいですよ!」ということもできません。

ただ、14期のブログが終わる頃には、同じような境遇の人の背中を押してあげられるようなことを書ける自分になっていられるように、がんばっていきたいと思います。

長文乱文、最後までお読みいただき、ありがとうございました!


次回はたんぽぽさんの登場です。
お楽しみに!

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