あなたの受験動機はなんですか?byくお

読者のみなさん、初めまして。タキプロ14期のくおと申します。
1次試験1回、2次試験を2回受けて2年越しの合格をしました。

1次試験は合計448点、2次試験は1回目がABACで総合B、2回目が247点(Ⅰ:63、Ⅱ:66、Ⅲ:64、Ⅳ:54)
合格者の中ではかなり下層です。ボリュームゾーンです。
それでもTACの2次試験最終模試は60位/1860位でした。 いや点数落ちすぎやろ

■自己紹介

ざっくり自己紹介いたします。

ハンドルネーム:くお
年代/性別:20代/男性
職種:地方公務員

前職は金融機関で京都に配属になり、法人営業をしていました。
お客さんにお願いしてまで達成するノルマに意味を見出せず(ノルマがしんどく)、利益追求しない団体で企業支援したいと思い転職しました。

今思えばこれは逃げの選択だったと思い、ずっと引きずっていました。
もう一度知識をつけたうえで企業支援をしたい。そんな受験動機でこの資格の勉強を始めました。

現職3年目ですが、この資格のアピールのおかげか来年度からやっと企業支援の部署に行けそうです。リベンジしてきます。

■1次試験(独学 勉強時間330時間)

勉強時間は、11月~5月が月30時間、6月~8月が月50時間の計360時間くらいでした。

1次試験の勉強法は以下の二つを意識していました。
①テキストをひたすら読み込むこと。
②テキストをひたすら汚すこと。

まず①について

まずテキストを1科目だけ最初から最後まで読む。分からない箇所に「?」だけ書いて読み進める。読み終えたら、また最初から読む。分からない箇所に「?」だけ書いて読み進める。解決したら横に説明を書く。読み終えたら、また最初から読む。分からない箇所に…。

延々とこれを繰り返していました。最初は効率悪そうですが、何週もするにつれてどんどん読むスピードが上がっていきました。
最終的に1日で全科目のテキストを読み終えるスピードにはなっていました。

次に②について

勉強を始めるときにテキストをノートにまとめる人、多いと思います。学生時代の黒板をノートに書き写す名残でしょうかね。私はノートにまとめるのが嫌だったので学生時代から教科書に直接めちゃくちゃ書き込んでいました。その結果、友達が教科書を借りてくれなくなりました。親からいじめの心配をされました。笑

でも考えてください。せっかく教科書に情報が載っているんですよ?あえて別にまとめる意味ないと思うんですよ。

テキストに足りない情報がある→まとめたノートを確認する

このひと手間は積み重なるともったいないです。これ1冊ですべて網羅ってくらいテキストに書き込んだほうが効率的です。①の勉強法で何度も読み進めていくうちに補記した要素も目に入るので相乗効果も狙えます。

■2次試験(1年目:独学 勉強時間230時間)

1次試験を自己採点し、合格を確信したのですぐ2次試験の勉強に取り掛かりました。
順調な診断士受験生活はここで終止符を打ちます。以降は効率的な勉強法が分からない模索の日々を過ごしていました。

10年分の過去問題集をひたすら解いては解答を読み込み、問題の傾向と模範解答をインプット。量をこなして徐々に質を高めていく作戦です。

迎えた試験当日。2か月半で詰め込んだ過去問13年分。勉強時間230時間。
仕事以外は勉強をしており、量はこなしたため謎の自信に満ちておりました。

試験を受け終えた感想は「こんな問題でどうやって差をつけんの…?」「わんちゃん(もしかしたら)受かってんじゃね?
本人の感覚と実績はベツモノ。淡い期待とともに迎えた合格発表日。 番号はありませんでした。結果としてABACの総合Bでした。

■2次試験(2年目:通信制予備校 勉強時間:220時間)

量をこなすことで質を高める作戦が、質がついてくる前に試験日を迎えたことを反省して新年度に予備校の通信講座を申し込みました。

ところが次第に忙しくなっていく本業。帰宅時間は0時過ぎ。勉強時間は通勤電車のみの日が続きました。

「せっかく通信講座を申し込んだんだ。添削課題だけは出さないと…。」
都度届く予備校の教材のうち、添削課題だけは何とか提出する日々。まるで小学生の頃に進研ゼミの赤ペン先生の問題だけやって金ぴかのがんばりシールだけ集めていた若かりしくお少年のように。

しかし、12歳の頃の私はチャレンジ6年生の頃には赤ペン先生すら出さなくなっていました。
月日が経つこと17年。くお少年は大人になりました。29歳のくお青年はチャレンジ23年生に必死に取り組み、赤ペン先生の問題を提出し続けました。がんばりシールなんてもらえないのに。

17年前との違いは意志の強さだったと思います。
もう逃げたくない。仮に落ちても「全力で努力した。」と言い切れるまで頑張らないとずっと後悔が残る。

落ちるなら納得して落ちたい。

すべての添削課題を提出し終えたころにはもう10月。残り1か月にしてやっと過去問に再び取り組み始めました。
とはいえ、着手するは昨年度も解いた過去問。考え方も答えもなんとなく分かってしまいます。
答えを導き出す、というよりは答えから逆算して解答していく始末。そしてほぼ模範解答に近い答案。

「…これはもうダメなのでは?」

そして迎えた試験前日。
緊急業務のため徹夜明けで仕事をしていた私はフラフラになりながら前泊入り。
前日に何も見返すこともできずそのまま床に入りました。

「…これはもう本当にダメなのでは?」

試験本番。

事例Ⅰ「助言せよ!」「助言せよ!」「助言せよ!」「助言せよ!」

事例Ⅱ「3C。」「コンセプトを答えよ。」「オンライン販売事業者もたくさんある。」

事例Ⅲ「問2と問3の書き分けできる?」「今どき紙で情報共有する会社のデジタル化できる?」

事例Ⅳ「労働生産性(捨て問)」「セールスミックス(捨て問)」「NPV(捨て問)」

試験終了後。

「…これは本当にダメなのだった。」と前回には無かった手応え(?)を感じていました。

■合格発表と所感

結果として合格はしていたものの、2次試験に関してはその理由は分からないです。
強いて言うならば、「現状打破の意志の強さ」だと思います。

この試験を受けようとしている方々の受験動機は「現状打破」の人が多いと思います。私もその1人です。
しかし、現状打破にどれだけ強い意志があっても、不確実な試験である故不安はついて回ります。

もし落ちたらどうしようか。

「前職から逃げて、また今回も逃げるのか?」「何年間も部屋にこもってまで取りたい資格なのか?もっとやりたかったことがあったのでは?」どっちにしろ後悔する未来しか見えていませんでした。

相対評価の試験である以上「みんなで合格しましょう!」というわけにはいきません。試験会場の前後左右の人を倒さなければ自分が負けます。1点が合否を分ける中でその1点をもぎ取るには、合格する意志の強さが必要です。

意志の強さが日々の努力につながり、本番で最後の足掻きにつながります。 もし自信を無くしたり、中だるみが生じた場合は今一度「受験の動機」を振り返ってみてはいかがでしょうか。そして本番であと1点をもぎ取る意志を固めてみてはいかがでしょうか。


次回はだちょーさんの登場です。
お楽しみに!

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