出会いから始まった最後の1年 byゲンゾー
読者のみなさん、はじめまして。
タキプロ14期のゲンゾーと申します。
私が住んでいる石川県金沢市は、皆さんがこのブログを読むころに桜が満開です。
そう、金沢は春真っ盛りです。
来年の今頃、読者の皆さまが中小企業診断士試験に合格するためではなく、
中小企業診断士になるために多忙な日々を過ごされていることを願いこのブログを書かせて頂きます。
■はじめに
さて、13期の方から熱いバトンを受け継ぎ、ここまで3月1日から約1か月、14期のブログを毎日投稿をさせていただいています。
毎日ブログを読まれている方はお気づきかもしれませんが、受験回数が1回(ストレート合格)や2回の方が多いです。
(昨日のききさんは、半年間でのストレート合格です。)
皆さん凄いなと感じながら私も一読者として、
約12年間このブログを読ませて頂いています。
・・・え?12年?
これ、タイプミスではありません。
私が、初めて中小企業診断士試験の予備校(通学)の門を叩いたのが、ちょうど12年前(2011年)の今頃です。
遡ること12年前、社会人になって、数年経ち営業職として活動する中で次第に、このまま営業職を続けたときに自分に残る強みって何だろう?、このままでいいのかな?と思うようになりました。そして、職場の先輩と会話をする中で、中小企業診断士という資格を知り、この資格なら自分の強みになる!と思い受験を決意し、予備校(通学)の門を叩きました。
予備校に通った1年間はまさに新鮮そのものでした。すべてが新しく、そして楽しく、多くの学びや気づきがありました。
しかし、合格まで12年もかかるなんて、キラキラした気持ちしかない20代半ばの私は知るよしもありませんでした。
ここで簡単な自己紹介です。
年齢:30代後半
受験歴:1次試験 6回、2次試験 6回
※ 超多年度生です。
勉強開始:2011年 ※初受験:2012年
初めて予備校の門を叩いてから、12年。結果的に、時間をかけすぎました。後悔をしていないというと嘘になります。メッチャ後悔してます!
(その数々の挫折と、失敗した要因については、別の機会に書かせて頂きたいと思います。)
今年は、私と同じように悩みながら前に進む受験生を一人でも多く合格という新たなスタートが切れるように手助けしたいと考え、タキプロ14期として活動を行っています。
今日は、そんな超多年度生の私が、受験生活に終止符を打つことができた最後の1年について書かせて頂きます。
■出会いから始まった最後の1年
ちょうど1年前の2022年3月末、2次再受験の権利を残して、2次試験にどうやったら合格するのだろうと何度も解いている過去問を目の前にし、悶々と考えて過ごす日々を送っていました。
悶々と考える中で、自分の答案を見ながら、そもそも合格ラインを正しく設定できていないのではないかという結論に至りました。
『合格ラインを設定する(し直す)』
これが私の6回目の2次試験受験に向けたスタートとなりました。
そこでふと思い出したのが、長年登録をしていたFacebokのタキプロWEB勉強会の存在です。
藁をもすがる思いでそのページに久しぶりにアクセスをしたところ4月からZoomを活用した2次試験の勉強会が開催されることを知りました。
しかし、超多年度生の私にとっては勉強会に参加をするだけで、心のハードルが高かったです。
どうせ合格者の方は1回とか2回とかそんなできる方々ばっかりなんだろうなと。。。
半ば嫌々でしたが、藁をもすがる思いが勝り、勉強会へ申込みました。
平成29年度 事例Ⅰの解答をつくり提出したものの、当日、直前までキャンセルしようと本気で思いました。
ただ、一方、今更キャンセルする勇気もなく、ついにZoom勉強会が始まってしまいました。
勉強会へ参加をすると、13期のタキメンの方のプロフィールと、顔がキラキラして見えました。
皆さん私より後に勉強を開始して、合格し、こうやって受験生を迎える立場になっている。凄いなと感心すると共に悔しさが芽生え、さらに、超多年度生である自分の存在が恥ずかしくなりました。
やっぱり自分がこの勉強会にいるなんて場違いだ、そんな気持ちに苛まれる中、目を疑う受験歴の方がいました。
受験歴:1次10回、2次6回
ご存じの方はこれだけで誰かわかると思うのですが、タキプロ13期で、超多年度生ユニットTKP43を結成されたヤマフリさんです。
勉強会の短い時間で会話させて頂くだけでも、ヤマフリさんと自分の知識量、人間性など、私に足りないことをあげるとキリがないくらい多くのことに気づかされました。
そして、この方がこれで合格したとしたら、今の自分が合格できるわけないと痛感しました。
私は地方・独学にありがちの、自分でなんとかしなきゃというタイプ。
そして、超多年度生という人には言えない恥ずかしさもあり、自分の殻に、自分の狭い世界に閉じこもっていました。
結果はまさに、「井の中の蛙大海を知らず」です。
勇気を振り絞って参加したタキプロの勉強会での出会いが私の最後の1年の始まりでした。
■タキプロの勉強会をフル活用
初めて参加したZoom勉強会から始まり、2022年に開催されたタキプロの勉強会(Zoom勉強会及びFacebook勉強会)のほぼすべてに参加しました。
Zoom勉強会は、過去5年の事例Ⅰ~Ⅲを題材に2週間おきに実施されました。
各回のテーマとなる事例から2問抽出して事前に回答を提出。当日、提出された解答をみながら受験生数名とタキメンの方が直接議論を行い双方からフィードバックを受けることができました。
Facebook勉強会は、前週のZoom勉強会で実施した事例のすべての設問をFacebook上に文章として投稿します。
投稿内容(解答)に対してまず受験生が相互にコメントを行い解答プロセスや気づきを共有し、最後にタキメンの方のフィードバックを受けることができました。
私はこの2つの勉強会を相互に利用することで、最後の1年間PDCAサイクルをまわしながら受験勉強を行うことが出来ました。
(タキプロ勉強会を活用したPDCAサイクル)
P:ペースメーカーとしての勉強会
D:勉強会のテーマとなる事例の解答作成・提出
C:Zoom勉強会での受験生・タキメンからの解答へのフィードバック(気づき)
A:Facebook勉強会で、Zoom勉強会で得た気づきを基に解答を再作成し、追加のフィードバックを受ける
また、勉強会へ参加をすることで、当初想定していなかった3つの気づきを得られました。
(勉強会で得られた3つの気づき)
1.Zoom勉強会後に開催された懇親会で、他の受験生の状況やタキメンの方の受験生時代に努力されたことや必要となる知識、合格後の姿を知ることができた
2.他の受験生の解答を見ることで、受験生の中での自分の立ち位置を理解することができた
3.地方にいながら受験生仲間をつくることができた
1は、超多年度生として、受験勉強を進める中で、見えなくなっていた合格後のイメージや失っていた試験勉強への勢いを取り戻すことができました。
2は、令和4年度のリアルな合格ラインを知ることができました。2次試験に合格できるのは上位18%強です。各回の勉強会で40名弱が集まる受験生の中で上位に入る答案が作成できれば自ずと合格に近づけるのではないかと考えました。
3は、切磋琢磨できる受験生仲間に出会えたことです。超多年度生であるが故にあった変な過信も、勉強会を重ねるごとにどんどん良くなる周りの受験生の解答にアドバンテージがなくなっていく危機感、成長していない焦りを感じ、もっと良い答案を、もっと素直な答案を書かなければと前向きに頑張ることができました。
タキメンの方、受験生同士の声掛けにより気づけば、Zoom勉強会に参加するために仕事を早く切り上げ、提出する解答を作成する際も少しでも良い答案を書こう、勉強会での受験生同士のフィードバックでよい気づきをもらおう、次回の勉強会ではまた成長した自分を13期の方や他の受験生に見てもらおうと12年前に初めて通った予備校でのキラキラした気持ちが蘇っていました。
そして、タキメンの方、受験生の方のZoom勉強会でのフィードバックや、Facebook勉強会の解答に書いて下さるコメントの質が高くなることを通じて、自分の成長を知ることが出来き、これまで以上に合格ラインに近づいている実感を得ることができました。
また、13期のタキメンの方も他の受験生よりも厳しく私に指摘してくださる方もいらっしゃいました。去年の今頃の私だと心が折れていたかもしれません。
ただ、皆さんが思っている共通の意識「診断士を目指す方の合格確率を1%でも高める」こと、その想いに応えたいという気持ちが日に日に強くなってきました。
■運命の2次試験当日
(2022年10月29日)
そして迎えた試験当日。受験会場までタキメンの方が応援に来てくれました。初めて、応援されて嬉しいと感じました。
その直前にあげられていたYouTubeの応援ショート動画。この1年間お世話になった方々が一人ひとり登場され、勇気をもらいました。
「240点と239点の合格者と合格できなかった方の違いは最後にどれだけ粘れるか。1点をもぎ取る気持ちで最後まであきらめないで頑張ってください」by ヤマフリさん
「難しくたって大丈夫。他の方も同じように思っている。1点でも加点を狙って最後まであきらめない投げ出さない。だってこれまで頑張ってきたじゃないですか」by さくらさん
2次試験当日の極限状態になったとき、もう終わりにしたいと思ったときに、この言葉で何度も勇気をもらい、その度に冷静になることができました。
最後まであきらめない、1点でも、1点でも積みあげる。丁寧に、丁寧に、中途半端でなく書ききる。最後の1秒まで。。。
そして、2次試験が終わりました。
6回受けた2次試験の中で初めて、できなかった事に後悔するのではなく、やれることは精一杯やったと思うことができました。
試験に手ごたえがあったわけではないのですが、暗くなった帰りの道は今まで以上に清々しい気分でした。
■筆記試験合格発表当日
(2023年1月12日)
2023年1月12日 午前10時。
仕事中でしたが、中小企業診断士試験の受験サイトにアクセスし、更新ボタンを押しました。なかなか結果がかえってきません。
そして、ついに表示された、
「令和4年度第2次試験の筆記試験の結果について」の文字。
手が震え、見たくない、落ちていたらどうしよう、どんな、、、心臓が飛び出そうになりました。
ついにクリック。。。。。
ありました。
会社の自席でしたが、言葉にならない叫びを一瞬上げ、涙があふれてきました。
(コロナでマスクしててよかったです)
本当に色々なことが頭によぎりました。
家族のこと、これまで受験してきた日々、そして、13期のタキメンの方々の顔。
やっと、終わった。。。。
やっと、スタートに立てた。。。。
遂げた充実感が全身に染みわたりました。
合格した後、妻からはおめでとうと共に、かけた時間はプライスレス。これからみっちり返してもらうからと言われました笑
■おわりに
長文となりましたが、ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございます。
中小企業診断士 二次試験は、合格者も合格した理由がわからないことの多い試験です。
ただ、そんな試験だからこそ、
1点へのこだわりが運命を分けます。
私は、去年のこの時期にタキプロの勉強会に出会えたから合格することができました。
恩送りという中小企業診断士試験ならではのバトンを13期のみなさんさんから受け継ぎ、今年1年間、ブログ班だけでなく勉強会班としても活動をしていきます。
そして、今年も4月よりタキプロの勉強会が始まります。今年はZoom勉強会、Facebook勉強会に加え、東京、大阪、名古屋を軸にリアル勉強会も開催致します。
また、4月22日、23日には1次試験までの過ごし方をテーマに春セミナーも開催します。※近日詳細公開予定
中小企業診断士試験の受験に際して、悩んでいる方、少しでも環境を変えたい方、合格確率を1%でも高めたい方。
このブログだけでなく、タキプロの勉強会やセミナーでもお待ちしています!
皆様が来年の今頃、中小企業診断士となるために実務補習や実務従事で忙しくなっていることを心から願っております。
そして、次はこれを読んでくださっている受験生の皆さんにそのバトンをお渡ししていきたいと思っています。
タキプロ14期として今年1年よろしくお願いします!
次回はこんぷさんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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