二次試験の採点サービスを考察する by リット
読者の皆様、こんにちは!リットでございます。
今日は8月7日。昨日、一昨日と一次試験でしたね。
受験された方、本当に、ほんとーーーーーーーーにお疲れ様でした!👏
タキプロ一同、引き続き皆様を応援して参ります。
上手くいった人も、なんかやらかしちゃった人も、一次試験は受けてないよという人も、「診断士?なにそれ?」という人も、みーんな先ずは下のハートをポチっとな。
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■一次試験はいかがでしたか?
ところで試験の出来はいかがだったでしょうか?
楽勝だった人、力及ばずだった人、適当に鉛筆転がしたらたまたま正解した人、マークミスしてしまった人、お腹が痛くて試験どころじゃなかった人、色々な方がいらっしゃると思います。
結果はどうであろうと、貴重な土日を費やして2日間の長丁場な試験を乗り切ったご自身のことを、まずは目いっぱい褒めてください!
すでに各予備校の解答速報がいくつか出ておりますので、ある程度自己採点が終わっている方も多いと思います。
ただ、本日の10時~11時くらいには協会から正式解答と配点が掲載されます。予備校の解答速報は間違っていることもありますので、予備校の解答速報で自己採点をされている方も、ぜひ協会から出される正式な答案で自己採点を行ってくださいね。
そして見事、合格ラインに乗った方、おめでとうございます!
まずは第一関門突破です。貴方の努力が報われた瞬間ですね!大いに喜びましょう!
ただ、診断士試験はここからが本番です。診断士試験試験の一番の肝である二次試験まで3か月もありません。休む間もなく二次対策をすることになりますが、ここが正念場!歯を食いしばって頑張りましょう。
一次試験は合格点を取れれば誰でも合格できる絶対評価の試験ですが、二次試験は全体の中で合格割合が決まっている相対試験です。言い換えれば、周りの受験生みんながライバル!そしてライバルの中には、多年度の方も多くいらっしゃいます。
特に今回から初めて二次対策をされる方は、とにかく時間がありません。手強いライバルたちに追いつくためにも、今日くらいは一旦休むとして、明日からは対策を頑張りましょう。
そして、厳しい結果に終わった方。まずは2日間の試験、お疲れ様でした。
この試験には科目合格制度があります。来年に向けて科目合格制度を活用すれば、来年は大きなアドバンテージを抱えて試験に臨むことが出来ますよ。(私も一次試験は1年目不合格で2回受けています。2年目は科目合格を上手く利用し合格できました)
あと1年じっくり勉強すれば、きっと合格できるはずです。余裕があれば二次対策も並行して行うことも出来ちゃいます!
ピンチはチャンス!何事も前向きに捉えていきましょう。
※惜しくも2~3点で合格ラインに届かなかった方は、没問に期待して神にお祈りしましょう。
■二次試験の採点サービス
と、一次試験のコメントはこのくらいにして、本日は私の「合格体験記」を書かせていただきます。
合格体験記といっても、勉強方法や受験に向けての心構えではなく、二次試験の採点サービスについて書かせていただきます。かなりピンポイントな内容ですが、興味のある方もいらっしゃると思いますので、是非ご一読いただければ幸いです。
ところで皆様、一次試験と二次試験の最大の違いは何だと思いますか?
私が考える一次試験と二次試験の最大の違いは、正式な解答が有るか無いかだと思います。
一次試験はマークシート方式ですので確実に答えが存在します。しかし二次試験は、筆記形式ですので答えが存在しません。(というか、公式解答が発表されないので本当の答えを知るすべがありません。)
ですので、受験生は試験が終わっても自己採点が出来ません。ここが一次試験と大きく違い、物凄くモヤモヤするんですよね・・・。
昨年は10月末に試験があり、合格発表は年明けの1月中旬頃でした。この2か月半程度、自分が合格しているのか落ちているのか、全く見当が付きません。
そこで、受験生達は各予備校が行っている「採点サービス」を利用することで、自分の立ち位置を何とか知ろうとします。
一方、各予備校や出版社はこの採点サービスを利用しながら、受験者の解答を収集し、独自の分析を行い、できる限り真の解答を探ろうとします。そして受験者の実際の点数を最終的に照らし合わせることで、より詳細な分析をします。
受験生の「自分の立ち位置を知りたい」という気持ちと、予備校の「一つでも多く解答を集めたい」という思惑がいい塩梅で釣り合っている、まぁうまくできたサービスだな、と感心します。
でも自己採点が出来ない二次試験において、この採点サービスこそが受験生にとっての心の拠り所だったりするわけです。(人によるけど)
■採点サービスを受けるには?
既に採点サービスを受けられたことある方には申し訳ございませんが、まず採点サービスを受けるための流れを説明します。
まずは、各予備校のHPを見てみましょう。Googleで「中小企業診断士 採点サービス」で検索してもいいですね。そうすると多くはありませんが、3~4社ほど採点サービスを行っている予備校が見つかると思います。
各予備校ごとに、締め切り日や事後に点数を提出することなどの条件が設定されていることもありますので、注意事項などを確認して提出します。
ん?提出って何を?
そう、自分の「再現答案」を提出するんです。
再現答案とは、試験中に自分が書いた答案を、色々な手段を用いて後日、自らで書き起こしたものです。
当然ですが、本番の解答用紙は回収されてしまい、二度と人生で出会うことはできません。試験後持って帰れるのは問題冊子ただ一つ。なので後日再現答案を作成するために、この問題冊子をうまく活用しなければなりません。
試験は80分というかなり限られた時間で問題文の読み込みから解答骨子の作成、解答用紙への記入までを行う必要があります。そして、採点サービスを受けようと思うなら、さらにこの再現答案を作成するためにメモなどを意識しなければならなくなります。(本当に時間足りない…)
ここで大切なのが、骨子を作るためのマーカーやペンでのチェック方法になってきます。
そもそも80分の中で自分の解答用紙を丸々問題冊子に書き写す時間はまずありませんので、再現答案を作成するにはメモやマーカーでのチェック箇所を見ながら、自分が何を書いたか思い出して作成していきます。
やってみればわかりますが、試験が終わり、家に帰って再現答案を作成しようとしても、その作業がかなり難しいです。
ですので、何をどこに書いたか、どのような文章構成で書いたか、キーワードは何を入れたか、接続詞はどう書いたか、など忘れないうちに出来るだけ当日中、もしくは遅くとも翌日には作成したほうがいいと思います。
でないと、どんどん再現率が落ちてあまり意味のない再現答案が出来上がってしまいます。
そして、採点サービスを受けるために必要なことは自分を飾らないことです。ミスはそのままミスとして書く。全然見当違いのことを書いていたとしてもありのままの自分を再現してください。でないと、採点サービスを受けても正確な判断ができませんからね。
あ、そうそう。基本的に採点サービスは無料で受けられますよ。(ただ、人数上限が限られていたりするので、申し込みはお早めに)
■私の採点サービスの結果
そして私は予備など採点サービスを4つほど利用し、自分の立ち位置を確認しました。
その結果が↓です。
ん~、びみょーーーーーーー!
特に採点サービスに定評のあるB社から採点結果が返ってきたときは、「363位って…。終わったわ。はいはい終わり終わり。」とふて寝しましたね。
この時点での、各事例の感想としては
- 事例Ⅰ まずまずといったところ。足切はないかな。70点くらい取れればデカいぞ!
- 事例Ⅱ 完全にやっちまったよ…かーちゃん…。足切もあるかも…。(ちなみにD社の採点では119人中118位でした。そんなことある?)
- 事例Ⅲ 超微妙。悪くて50点、良くて60点くらいかな。
- 事例Ⅳ 足切はまずないな。60点くらい取れてればいいなぁ。
って感じでした。どう考えても240点に届く気がしませんでした。
■実際の点数
では実際の点数はどうだったのか。
いやぁ、結果はわからんもんですなぁ。
びっくりしたのは特に事例Ⅱです。採点サービスではあれだけボロクソだったのに、実際は64点!
本番の私は想像以上にマーケティング能力を発揮していたようです。
反対に事例Ⅲ…お前はほんとうにもう…。もうちょい取れても良かったんちゃうんか…。おいら、製造業に勤務しとるんやで?
こう見ると点数はさておき、実際の結果と評価が近かったのはC社だったのかな?
いや、どこもなんとなく外れている気が…
■採点サービスって結局なんだろう
この結果から言えること。
それは、採点サービスはあくまで採点サービスの中だけの結果であり、本当の結果は出るまで分からない、ということです。
ちなみに、私は決して採点サービスを否定しているわけではありません。
自分の解答を採点してくれて、各予備校のノウハウを教えてくれて、色々な気付きを貰えます。しかもそれを無料で行ってくれるのですから、各予備校の皆様には本当に頭が下がります。
ただ、それでも結果は最後まで分からない、ということ。
当然のことを言っているように思われるかもしれませんね。でも分かってはいても、採点サービスの結果は想像以上にメンタルに響きます。
「これはいけるかも」「ああ、もうダメや」「いやいや、でもこれはそこそこ点数取れてそうだし…」といった感じで、心が繊細な私には結構きつい2か月半を過ごしました。
今となって考えると、ガラスメンタルな人は無理して採点サービスを受ける必要はないと思います。
ちなみに、各予備校は
①その予備校の模範解答と如何に近いか(キーワードが抜き出せているか)
②収集された受験生の解答に対して、如何にマジョリティな解答が出来ているか
といった手法で採点されているのが一般的だと思います。
でも本当の採点方法は一切公開されていません。
何人で採点しているのか。採点基準はなんなのか。1枚の答案の採点に掛かる時間はどれくらいなのか。
簡単に比較してみても、
採点枚数 予備校:実際 = 最大でも500枚程度:約9000枚
採点期間 予備校:実際 = 約1か月~1か月半程度:約2か月半
採点官の人数 予備校:実際 = 1人~数名:?
と、このことから圧倒的に実際の採点がめちゃくちゃ大変だということが分かりますし、たぶん予備校の採点方法とは異なる方法で採点していると思います。(1枚当たりにかけてる採点時間がそもそも全然違うと思います。)
以上のことから、採点サービスと実際の採点は一律に考えられるものではなく、実際に受かるかどうかは別物ということが何となくお分かりになるかと。
実際、TwitterなどのSNSでは合格発表までの2か月半の間、予備校採点結果で盛り上がります。
でもふたを開けてみれば、総合A+評価やA評価の方でも不合格だったり、総合C評価の方で合格されている方も多くいらっしゃいました。
今年、採点サービスを受けようと考えている方は、こういった背景を理解したうえで受けられることをお勧めします。
■おわりに
どんなに採点サービスの結果がよくても落ちるときは落ちるし、採点サービスの結果が最悪でも受かるときは受かることもあります。
そして、もし採点サービスを受けてあまり思わしくない結果が帰ってきてしまった場合は、私のこの記事を読み返して気を取り直してください。
気が早いかもしれませんが、今年の二次試験を受験し採点サービスを利用される方はくれぐれも一喜一憂せず、実際の合格発表を待ちましょう!(いや、その一喜一憂しないのがめっちゃ難しいんやけども…)
次回はたっかーさんの登場です。
お楽しみに!
■お知らせ(セミナー告知)
最後に読者の皆さんにお知らせです。
8月20日(日)13:00~15:00、「二次試験スタートダッシュセミナー」
を開催します!
今回は二次試験を初めて受験される受験生に向けたセミナーとなっており、
・試験の全体の流れのご説明
・合格者によるオススメの勉強法等が聞ける「科目別座談会」
・個別のお悩みにお答えする「よろず相談会」
の構成で実施いたします。
一次試験から二次試験までの期間は2か月ちょっと、「いかにスタートダッシュを切るか」が非常に重要です。華麗にスタートダッシュを決めたい受験生の皆様、セミナー受講をぜひご検討ください!
下記、セミナー情報となります。
・日時:2023年8月20日(日) 13:00-15:00
・場所:Zoomでの完全オンライン開催
・参加費:無料
・定員:100名(先着順、50名枠追加!)
・申込期間:8月6日(日)-8月13日(日)
参加をご希望の方は、上のバナー、または以下の「こくちーず」リンクより申し込みをお願いいたします。皆様のご参加をタキプロメンバー一同お待ちしております!
参加申し込み「こくちーず」リンク
https://www.kokuchpro.com/event/9055fe834587e5f7adef6d604ac51f5d/
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