[合格体験記] やっぱり寝るのが大事かも by Moka
こんにちは、タキプロ14期のMokaです。
1次試験が終わり、2次試験に取り組まれている方は本当にお疲れ様です。
多年度受験生だった私が、2次試験での失敗や心がけたことをお伝えすることで皆様のお役に少しでも立てればと思います。
■診断士を目指したきっかけ
2回目の投稿となりますが、改めて簡単に自身紹介をさせて頂きます。
年齢: 40代後半
職業: 技術系(主に生産技術、開発)
受験歴: 1次3回 2次4回
勉強時間:1次400h 2次1000h
勉強方法:1次 診断士ゼミナール、2次 1年目MMC(通信)+以降は独学
得意科目:1次 運営管理、2次 事例Ⅲ
メーカーに勤務し、主に開発業務をやっています。 まず、診断士を目指すことになったきっかけについて少しお話しさせて下さい。
5年程前になりますが、比較的規模の大きい開発案件があり、事業部長、上司らと共に稟議を貰いに社長の所を訪れました。私は技術者として、技術的な質問があった時用に同行させられました。 その時に、社長や役員の方から「投資額はどうやって賄うの?」、「将来生産になったら体制はどうするの?」「採用されないリスクはどう扱うの?」などの質問があり、自分も含めて全く答えられませんでした。
その開発案件は、以前から同僚と特許を出願したり粛々と製品化へ向けて準備をしていたところ、関連企業など外部から参画を呼びかけられたもので、成功すれば相応の売上規模の案件でした。 本来は、「外部環境が○○で、○○の優位性があり、どこどこの土地を使って人と設備がこれ位必要で、他の製品、市場にも展開できるチャンスがある」などを順序立てて説明すればよかったと思うのですが、残念ながらそういった説明ができる能力と知識はありませんでした。 閉鎖的な業界で年功序列的な人事制度の中に長年いると、こうやってゆでがえる状態になっていくのかと思いました。
その後、コロナで会社が大打撃を受け給与等も減りましたが、その分野と業界にまだ何とか夢を持っていたので、踏みとどまることにしました。 色々な不安で悶々としていた時、将来AIに代替えされない資格として中小企業診断士が紹介されているのを見て、興味が沸いてきました。経営やマーケの知識があれば、会社で自分の考えが通せるし、もし会社が潰れても起業したり、ベンチャー企業に転職したりして何とかやっていけると思いました。
■失敗だらけの二次試験
いざ資格取得を目指しましたが、道のりは険しいものでした。
1次試験は診断士ゼミナールとTACスピード問題集で進めました。 内容が新鮮で勉強していて楽しかったというのもあり、奇跡的に7科目を一発で合格できました。 でも、2次試験は、元々文章を書くのが苦手で理系に進んだということも有りかなり苦戦しました。 ここでは、2次試験本番でやらかした失敗をいくつか紹介させて頂きますので、参考にして頂ければ幸いです。
与件の整理ができない
MMCでは、解答の型とキーワードを教わりました。 合格するためには、与件に沿った回答が求められますが、型・キーワードを準備して書いても与件と整合していないと、因果関係がめちゃくちゃになって得点が伸びないです。 最初に2次試験を受けた時は、この情報整理して、準備したキーワードと連結させる力が足りなかったと思います。
設問の制約を外す
令和2年の事例Ⅱでやらかした時のことを話します。 第二問でハーブYの乾燥粉の取引構成を聞かれているのに、異なるハーブ(安眠系)にも触れて書いてしまいました。 結果C判定(多分、第二問がゼロ点だったからと思います)でした。 その他の事例は全てA判定で、あと2点足りず不合格でした。 このように制約を外したら致命的で、合格はかなり厳しくなると思います。 この事例Ⅱ第二問のミスが無かったら合格していたと思います。
タイムマネジメントの失敗
情報整理力が不足していると反省し、令和3年では情報整理のためのメモをとる方法で挑みましたが、本番では前例のない難易度と思えるほど難しく感じ、メモ作成に時間が取られて解答を書く時間が足りず惨敗でした(CACB)。 あとで見直したところ、色々解答に使えるネタがメモってあったのにも関わらず、字が汚くて見落としてました。
■合格した時にやったこと
会社にいても思考プロセスは鍛えられる
2次試験は解答を導くための思考プロセスが重要で、短期間でストレートで合格される方などは元から持っていらっしゃっているのではと思います。 会社にお勤めされている方は、2次の勉強で得た知識を勤め先で実践することでも、解答を導くための思考プロセスが強化されると思います。
私自身、合格した年に会社で稟議を出す機会があり、立場的に少し偉くなっていたと言うこともあり、自身で社長に説明しました。3C分析っぽいところから始まり、将来性とリスクヘッジ、投資採算性などまで一人で全部準備して説明し、社長を納得させることができました。 勉強した知識は実務でも十分生かせることが実感できた瞬間でした。 2次試験は机に向かい勉強した量だけで決まるものでも無さそうなので、こういったトレーニングも有効かと思います。(私自身、家事、育児で家で勉強時間を確保するのに苦慮していたこともあります)
自分の欠点を整理し、受け入れる
2次試験は情報整理→骨子作成→作文、と言う流れが一般的な手順かと思います。 過去の失敗から自身を見直したところ、文章を流し読みして重要なところを見落とす可能性がある点(多分、漫画しか読んでこなかったから)と、文章を書くスピードが人より遅い点、を自身の欠点として認識し、マーカーの付け方とタイムマネジメントの工夫を徹底しました。 具体的には、メモを取らずに脳内で情報整理できるように訓練し、重要なポイントを見落とさないようマーカーのやり方を工夫しました。 80分のタイムマネジメントの練習として各予備校の過去の模試をメルカリ等で集めて解きました。80分で解けたらどうかだけ見たかったので、解説はほとんど読みませんでした。
睡眠をたっぷり取る
合格できた一番の要因として、実は、睡眠を良く取って脳のパフォーマンスを上げるように心掛けたことかもしれないと思っています。
睡眠負債と言う言葉をご存じでしょうか? 睡眠不足が慢性化し、借金のように蓄積された状態のことらしく、脳のパフォーマンスに影響するそうです。 アメリカで行われた実験によれば、4時間睡眠を6日間続けると徹夜した状態と同じになるそうです。(参考:全国健康保険協会HPより、https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/aichi/pr/magazine/20220817004.pdf)
2次試験はご存じのように80分間を4本もこなす超ハードな試験で、その日のコンディションでも結果はかなり変わると思います。 実際に、年齢が高くなるほど合格率は低下しますので、体力、集中力がある若い人ほど有利なのかもしれません。
試験前の数週間は、良く寝れるように、適度な運動をして好きなお酒もあまり飲まないで、普段から睡眠の質と量を増やすように心がけました。 更に、試験前日は、小1の息子と山登りに行き、心地良い疲れのおかげで深く長い睡眠が取れて、とてもすっきりした状態で試験を受けれました。
■おわりに
あまり内容のない話になってしまいましたが、今は本当にこの資格にチャレンジしてよかったと思っています。
例えば、現在、実務補習を受けていますが、様々な業界、経験、能力を持った優秀な人と出会うことができ、とても刺激になります。
最後に、2次試験本番まであと少しですが、受験される方はどうか体調に気をつけて最高のコンディションで試験が受けられることを願っています。
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次回はこはさんの登場です。
お楽しみに!
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