合格体験記 ~ 受験開始から合格までを一気に ~ by MIC_KURO
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のMIC_KURO(クロ)です。今回は(号外を除くと)4回目の投稿で、テーマは「合格体験記」です。
2次筆記試験を受験された皆様、お疲れさまでした。
もやもやとした気持ちが残っている時期かも知れませんが、今回の投稿は、「時間があるときに気楽に読める」ものとすべく、一合格者のストーリー形式にしています。
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目次
■はじめに
改めて、「MIC_KURO(クロ)」の自己紹介です。
性別・年代:男性・50代
職種:化学メーカーの知的財産部 (弁理士、知的財産アナリスト資格保有)
受験歴:1次=1回、2次=1回
勉強時間:1次=1,100時間、2次=500時間
勉強方法:1次=通信 (診断士ゼミナール)、2次=主に独学 (勉強会(ココスタ))
得意科目:1次=経営法務、2次=事例Ⅳ(と筆記試験までは思っていました)
苦手科目:1次=中小、2次=事例Ⅱ
年齢的に時間が経つと一気に忘れるのではないかという恐怖心と、20年以上前の弁理士試験受験生時代から、「勉強時間は嘘をつかない。」をモットーとしていたので、とにかく勉強に時間をかけました。(後述しますが、ちょっと1次試験対策に時間をかけすぎたかも知れません。)
■受験開始まで
2021年上期に、知的財産アナリスト資格取得のための講座を受講し、認定試験を受験しました。
試験には何とか合格したのですが、50歳という年齢にして「企業経営理論」や「財務会計」の知識が不十分であることを自覚し、これらを体系的に学ぶために2021年12月から診断士試験の勉強をスタートさせました。
■1次試験の学習方法
(1)安価であること、(2)動画のダウンロードが可能で通勤や昼休みに活用しやすいこと、を考慮し、診断士ゼミナール(通信)を活用しました。その他は、「まとめシート」くらいしか使っていません。
過去問は、診断士ゼミナールから提供された過去問を7周くらい回しました。ただ、中小企業経営・政策は過去問による学習はあまり意味がないと思いましたので、TACのスピード問題集を活用しました。
■1次試験の結果
・当日の感触(自己採点前の願望):
経済:52点、財務:40点、経営:64点、運営:60点、法務:80点、情報:68点、中小:60点 の合計424点
・自己採点の結果:
経済:84点、財務:60点、経営:67点、運営:81点、法務:84点、情報:80点、中小:69点 の合計525点(全科目60点以上)
→ボーダーを100点以上上回り、結果的に1次試験対策に時間を使い過ぎた・・・と感じました。
1次試験は「自信を持って解答をした問題」ではなく「自信がなく解答を一つに絞り切れなかった問題」が比較的多く、過小評価に繋がったのだと思います。 恐らく多くの受験生にとっても同様と思いますので、試験終了までは勝手に諦めないのが鉄則だと感じました。
<参考>過去の投稿:【運営管理】 高得点狙い?2次対策併行? by MIC_KURO 、 経営法務 ~足切り回避するぞ!~ by MIC_KURO
■2次試験(筆記試験)の学習方法
(1)運営の方々にサポートを頂きながら受験生同士切磋琢磨できること、(2)勉強会の回数がかなり多く議論の内容が濃いこと、から勉強会(ココスタ)を中心に勉強することにしました。
教材は、ふぞろい+全知全ノウ(事例Ⅳのみ)を主に活用しました。過去問で良くわからなかった部分は、TBCの無料動画(YouTube)で補いました。
過去問+予備校模試は146事例をこなし、全知全ノウは7周回しました。過去問は、問題文と解答用紙を大量にプリントアウトして、実際の試験と同様の方法で解くようにしていました。
※予備校模試はクレアールを用いましたが、筆記試験直前に合計96点(15点/13点/35点/33点)の結果が返ってきて、唖然としていました。
■2次試験(筆記試験)の結果
・再現答案作成後の感触:
事例Ⅰ:49点、事例Ⅱ:43点、事例Ⅲ:44点、事例Ⅳ:35点 の足切り
・得点開示の結果:
事例Ⅰ:68点、事例Ⅱ:59点、事例Ⅲ:61点、事例Ⅳ:63点 の合計251点
2次試験は「相対評価」であることを痛感しました。
再現答案作成時に、受験機関から出ている解答速報のキーワードを用い、いわゆる「ふぞろい的」な予想採点をしたのですが、どう考えても50点を超えている気がせず、99%落ちたな、と思いました。
<参考>過去の投稿:「事例Ⅱ、何か微妙~」という方に by MIC_KURO
■2次試験(筆記試験)終了後
99%落ちたな、と思っていましたので、2022年11月以降は以下のような日々を過ごしていました。一方、再現答案を色々な受験機関に提出し、自分の答案の位置づけの確認も行いました。
※再現答案の作成は必須です。時間が経つと忘れてしまうので、2次試験(筆記試験)終了後直ちに行って下さい!
2022年11月:
イケカコ(意思決定会計講義ノート)を購入し半月で1周回し、事例Ⅳを強化。
2022年12月~:
2023年1月に養成課程(兵庫県立大学)の受験を目指し、企業経営理論の総復習を実施。12月末に願書を提出。
2023年1月:
2次試験(筆記試験)合格を確認し、養成課程の願書取り下げ。2次試験(口述試験)対策に移行。
■2次試験(口述試験)の学習方法
2次試験(筆記試験)の事例企業に関する問題が出題されるので、全ての事例の与件文を音読したり、設問に関係する1次知識の復習をしたり、また「タキプロ」の口述試験対策セミナーに参加したりして、残された時間でやれる限りの準備を行いました。
そして、無事に2次試験(口述試験)合格!
■診断士試験に合格してみて
私の場合は、(勉強内容はともかく)勉強時間管理を日々エクセルにて行っていました。
日々の勉強時間をグラフ化して、1日平均5時間(平日3時間、休日10時間)を超える水準を維持することを心掛けていました。
2次試験(筆記試験)対策のスキマ時間は、事例Ⅳの全知全ノウに充てました。
ただ、全知全ノウを7周回すのであれば、イケカコを2周くらい回しておけばよかったと、筆記試験後に思いました。
「受かる!」と決めたときに一気にやる、を11か月間実践した結果が、1次2次ストレート合格に繋がったと思っています。
なお、「筆記試験直後の感触はあてにならない」は本当でした!
次回は、りょお さんの登場です。
お楽しみに!
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体験記を拝読しました。当方、同じ50歳台の2次3回目突入確定組です。一刻も早く来年に向けて再スタートを切りたいと思っています。クロさんはものすごい勉強量で、同じ50台として尊敬します。
一つ質問ですが、過去問の勉強用ノートはどんな感じで作られたのでしょうか。私は形から入るのが好きで、ノートがうまく作れた場合は勉強が楽しく、また、捗るのですが、この資格試験ではなかなかうまくイメージできません。与件文を貼り付けるか、とか、設問ごとにページを設けて手書きの回答と、模範解答を並べて貼り、気付き事項を余白に手書きするか、といったことです。
また、クロさんはマーカーはどの程度使われたかも教えていただけるとありがたいです。
アドバイス、よろしくお願いいたします。