【合格体験記】なぜ独立開業しているのに診断士の資格を取ったか by サト

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期、独立開業してから中小企業診断士を志した サト と申します。
50代以上で構成されたTKPエイジレスのメンバーでもあります。 



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■はじめに

独立開業してから中小企業診断士の資格を取得した人は、私以外に1人しか知りません。
なぜ、独立開業しているのに診断士の資格を取ろうとしたのか、聞かれることもあります。
この記事では、なぜ、独立開業してから中小企業診断士の資格を取ろうと考えたか、取得までの経緯について書いていきます。

最初に私のプロフィールを紹介しておきます。

  • 年代/性別:60代/男性
  • 職種:前職はIT系コンサル・開発等、現職はコンサルタント
  • 勉強方法:独学(最終年のみココスタとタキプロのZOOM勉強会に参加)

■独立開業まで

私が勤めていた会社では、60歳からは再雇用となり、月給は2~3百万円、仕事は単純作業という人事部の説明でした。
実際に再雇用となった人を見ていても、それまで第一線で働いていた人につまらない仕事をさせていました。
そのため、私は再雇用前には独立開業しようと考えていました。
59歳のときに、それまで関わってきたプロジェクトが終了したので、ちょうどいい機会だと考え、2016年3月1日に独立開業しました。

仕事はウェブコンサルタントでした。

入社以来、コンピュータシステムのコンサルティングや開発を行い、ウェブもコンピュータシステムの一部でした。
インターネットが普及する前から、お客様用のマニュアル代わりにウェブサイトを作ったりしていました。
在職中から、ウェブ業界のコミュニティに参加し、人脈を広げると共に、ウェブ関連の知識、スキルを高めました。
自分のサイトもWordPressで制作し、ブログ記事も1500以上書いていました。

■中小企業診断士を志す

独立開業してから、中小企業診断士の方と会う機会が増えました。
そこで、私も箔をつけるために中小企業診断士の資格を取得しようかと考えました。

1次試験の科目を調べると知っていることばかりでした。
情報はそれまでの仕事そのものです。
運営や法務の知的財産権については仕事であらかた身についています。
経営、財務、経済は会社の管理職研修で学びました。
中小と法務の会社法だけがあまり知らない分野でした。

2次試験についても、100文字程度の文章で助言する問題は、以前取得した情報処理プロジェクトマネージャ試験にもあり、得意とするところでした。

そこで、資格取得について周りの人に意見を聞いてみました。
資格を持っていない人は「資格なんかとっても意味がない」という意見が多数でした。
中小企業診断士の人は「取るといいと思うよ」という感じでした。
私と同じように独立開業してから中小企業診断士の資格を取得した人は、「診断士の資格を取ったら、周りの人の対応が全然違う」と言いました。

そこで、私も取得しようと考えました。

■中小企業診断士の受験

中小企業診断士の資格取得に当たり、試験勉強に時間をかけたくありませんでした。
起業したウェブコンサルタントの仕事に時間をかけ、試験勉強は最小限の時間でとれたらとるというスタンスで始めました。

2017年(1年目)

1次試験の1週間ぐらい前から前年の問題を解き、知らないところを「スピードテキスト」を購入し、勉強しました。
1次試験の結果は370点ぐらいで、情報と財務は科目合格でした。
そのため、もう少し勉強すれば合格できると考えました。

2018年(2年目)

試験を申し込んだ時期ぐらいから、2016年と2017年の問題を同様に勉強しました。
全科目受験し、結果は417点でした。運営、経済、情報、中小が科目合格でした。
あと3点で来年は合格できるだろうと思いました。
2次試験を完全に舐めていました。

2019年(3年目)

1次試験で残っている科目は、経営と法務でした。
情報は、何も勉強しなくても、1年目も2年目も80点前後取れました。
そこで、経営と法務の他に、平均点を引き上げるために情報も受験することにしました。

1次試験が終わるまで、2次試験の勉強をまったくしませんでした。
特に財務は基本的なことも忘れてしまいました。
1次試験後、すぐに2次の勉強を始めましたが、事例Ⅳは「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」をひととおり解いただけでした。
事例Ⅰ~Ⅲは「30日でマスターできる中小企業診断士第2次試験解き方の手順」で手順を学び、2018年の問題で、時間内で解答するペースをつかむぐらいが精一杯でした。
2次の結果は、DCCCで総得点もCでした。

この結果はおかしいと思いました。
どの事例もそれなりのことは書いたのに、事例Ⅰは40点にも満たず、他の事例も50点にも達していません。
このときから、2次試験についてふぞろいを使って調べました。
タキプロや一発合格道場のサイトがあることは気づいていましたが、書籍の方がきちんとした情報がまとまっているだろうと考えていました。

2020年(4年目)

この年のことはあまり覚えていません。
ふぞろいを使って、合格答案を書こうとしました。
事例ⅣはイケカコもCVPとNPVの部分だけやりました。
2次試験の結果は、50,51,64,56合計221点でした。

2021年(5年目)

1次試験からになりました。
1次試験をどのように勉強するか迷っていたときに「一発合格まとめシート」を見つけました。
1次試験はこれに紹介されている過去問だけをやり、TACの模範解答集で理解を深めました。
1次試験はそれで合格しました。
一発合格道場、ふぞろい、タキプロのブログを読み始めたのも、この年の1次試験終了後ぐらいでした。
2次試験については、事例Ⅰ~Ⅲは高得点が取りにくいため、事例Ⅳで高得点を取ろうと考え、12月から簿記3級のテキストを読み、多くの事例Ⅳの問題集を解きました。
また、この時になって初めて次の2冊を読みました。
「中小企業診断士試験一発合格」
「「まとめシート」流ゼロから始める2次対策」

事例Ⅰ~Ⅲは次の参考書で、解答の書き方を学びました。
「「まとめシート」流!解法実況」
「ふぞろいな合格答案」

2次試験の結果は、61,47,59,46合計213点でした。

事例Ⅳは大失敗したので40点台を覚悟していましたが、他の事例で補って、あわよくば合格と考えていたので、事例Ⅱまで40点台とは思いませんでした。

2022年(6年目)

2022年3月にココスタを見つけて、Zoom勉強会に参加するようになりました。
8月ぐらいからは、タキプロのZoom勉強会も参加しました。

Zoom勉強会で学んだのは、2次試験はケーススタディではなく、作問者の設定した答えを見つけ出す問題だということです。
実務経験を駆使して解答すると、作問者の意図を外してしまいます。
設問文と与件文から、作問者がどのような答えを期待しているかを考えて、それを論理的に答える必要があることにようやく気づきました。

その結果、ようやく2次筆記試験に合格することができました。

■おわりに

勉強時間を最小にしようとしましたが、2次試験にはかなり時間をとられてしまいました。
ココスタやタキプロのZoom勉強会の存在にもっと早く気づいていればと悔まれます。

開業時の私にアドバイスができるならば、まず「中小企業診断士試験一発合格」を読み、ココスタとタキプロのZoom勉強会に参加することを勧めます。

次回は、たっし さんの登場です。 

お楽しみに! 

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