診断士試験合格後のキャリアパスについて byベグライト
読者のみなさん、いつもありがとうございます。タキプロ14期の ベグライト と申します。
今回で5回目の投稿になります。中小企業診断士試験の「合格体験記」から「合格後の活動」を記載します。
・名前:ベグライト
・年齢:40代男性(家族は妻、長男6歳、次男3歳)
・職業:IT系(Sier)勤務
・受験歴:1次1回、2次2回
・勉強時間:1次 400時間 2次 400時間
・勉強方法:独学
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■合格体験記
1次試験、2次試験における合格のサマリは次の通りです。
試験 | 受験回数 | 合格年度 | 合格を知った瞬間 | 当時の感想 |
1次試験 | 1回 | R3 | 試験終了の翌日 | 純粋に嬉しかったです。しかし、2次試験の準備が未着手だったため、嬉しさと同時に不安が込み上げてきました。 |
2次試験(筆記) | 2回 | R4 | 合格発表の夜 | ほぼ記念受験でした。そのため、帰宅後に妻と一緒に合格発表サイトを見て、これまでの感謝を伝えようとしてました。その瞬間に番号があったので思わず叫びました。 |
2次試験(口述) | 1回 | R4 | 合格発表の朝 | 手ごたえはそれなりにありました。しかし、やはり不安だったためドキドキしながら確認したのを覚えています。 |
こうしてみると、2次試験(筆記)が一番インパクトが大きかったです。
理由は次の通りです。
・試験日から合格発表まで期間が空いており、半ばあきらめの気持ちになっていた
・各予備校の回答に統一性がなく、希望と不安が入り混じっていた
何はともあれ、合格はとても嬉しかったです。しかし、合格後にすべきことを、その時点で整理できておりませんでした・・。
■口述試験終了後
さて、実際に試験に合格した後にどうするか。
当時はX(旧Twitter)も実施しておらず、タキプロ等を通じた同期の繋がりもありませんでした。情報は何もない状態でした。
そのため、まずはネットで情報を調べました。
その結果「実務補習を受けないと、中小企業診断士として登録できない」という点を2月に入って初めて知りました。
そのため、慌てて協会のサイトを見に行きました。
しかし、時すでに遅し。
すでにどの会場も満席で予約ができない状況でした。
どうするか・・
年度末(所属企業の決算は3月)で仕事が忙しかったため、とりあえず4月以降に、仕事が落ち着いてから考えることにしました。
ただ、ある日、口述試験の帰りに貰った、とある企業のチラシを見返したら「実務従事」という言葉が目に留まりました。
色々と調べたら、どうやら「実務補修」と同じで、登録ポイントがもらえることが分かり、さっそくそのチラシの企業のサイトを見に行きました。
ただし、ここも案の定、予約で埋まってました。
しかし、今度はあきらめずにネットで「実務従事」という単語で調べまくったら、とある企業様の「実務従事」が、まだ枠が空いていることを発見。
さっそく、申し込みを実施しました。
■実務従事とは
実企業様をモデルに、4-5名のグループを組み、診断助言を実施しました。王道と言える内容です。
幸運だったのは、指導員と言われる先輩診断士の方が居なかったため、全員で協力して進めることができたことです。
その後、無事に課題(実企業様の助言・提案)を終えて、2023年7月に晴れて「中小企業診断士の登録」が完了しました。
■合格後のキャリアパス
合格直後はまったく分からなかったのですが、中小企業診断士は一般的に以下の4つのキャリアに分かれることが多いです。
(1) 企業内診断士として本業でのキャリアチェンジに活かす
(2) 副業診断士として本業+副業でバリバリ稼ぐ
(3) 独立診断士として診断士業務を本業とする
(4) 試験合格を目的として別の資格を目指す
私は(2)を目指したいと思い、さっそく会社に副業申請を出しました。
理由は、受験期間に掛けた時間を「サンクコスト」にしたくなかったためです。
1次試験と2次試験の合計で、800時間ぐらい勉強に費やしました。
仮に、その間バイトなどの副業をしていれば、時間単価5,000円とすると、400万円の稼ぎを逸していることになります。
そのため、中小企業診断士として数年を掛けて、その分を取り返さないと、勉強が趣味になってしまうと思ったためです。
しかし、そうはいっても、中小企業診断士として何の実績もないのが実情です。そのため、ランサーズやクラウドワークスを通じて本業(ITエンジニア)の延長で稼ぐしか手段がないと思っていました。
ただ、そんな時に「実務従事」を実施した企業様からお仕事を紹介していただけました。そこから、私の「中小企業診断士」としての副業ライフがスタートしました。
■副業としてのお仕事
内容は中小企業様向けの資金繰り支援の一環である「補助金サポート」のお仕事になります。
「ものづくり補助金」および「事業再構築補助金」の対応をさせていただきました。
対応に関する対価も頂けたのですが、それよりも一番幸運だったのは、実務従事の企業様を通じて多くの仲間に出会えたことです。
本当に優秀な方が多数おり、今でも良い刺激を受けております。
中小企業診断士試験に合格した一番の収穫は多数の人との出会いであることに初めて気づきました。
また、実務従事の実施とほぼ同時期に地元(神奈川県)の中小企業診断協会にも入会いたしました。
協会の方は、研究活動を中心に、同期会などに参加させて頂いております。
さらに、実案件(公募の案件)も頻繁に連絡を頂き、とある大学の非常勤の添削講師の公募案件に応募いたしました。
複数回の書類審査と、対面での面接といった形で、かなりハードでした。その分、契約まで至った時は物凄く嬉しかったです。こちらは、12月から活動を開始しております。
■これからについて
現在は企業内診断士として本業+副業の活動を実施しております。しかし、近いうちに独立診断士としての対応を検討しております。
といっても「コネなし」「人脈なし」「サービスなし」の状態でスタートするのは、あまりにも無謀だと思います。そのため、まずは自分の得意領域であるITを中心とした業務を受託できるように、業界の人脈を使って提案をする予定です。
「経営コンサルやらせてください!」って言っても、どこの馬の骨から分からない人から言われたら、たぶん引くと思います。
なので「情報システム部門が居なくて困っている」といった企業様をターゲットに絞り、まずは20-100名ぐらいの会社でITを有効に活用する方法を実践したいと思います。そこから、徐々に信頼を勝ち取り、新規事業を一緒に検討したり、社員の方の育成や採用といった中小企業診断士の業務を提案できればと考えております。
これらの受託業務と大学の非常勤講師をベースとして、まずは安定収入を稼ぐことが直近の目標です。その上で補助金のようなブーム性のお仕事を絡ませていきたいと思っております。
■おわりに
中小企業診断士は、他の士業と異なり独占業務がほぼ無いため、合格後のキャリアも人それぞれかと思います。
逆に言うと、その分いろいろなことにチャレンジできると思います。
試験勉強の中で身に着けた経営の知識をフル活用して、まずは自分自身のコンサルティングができるのが魅力だと思います。
(※自分自身のコンサルティング → 3年後どうなっていたいか、そのためには何をしていくか等)
年も明けましたので筆記試験の合格発表もいよいよです。合格された方は、実務補習などで一気に忙しくなると思います。
また、残念ながら不合格だった方は、次の2次試験に向けた準備、もしくは養成学校の対応など、新たな方向性を検討するタイミングが来ると思います。
なお、合格直後に、X(旧Twitter)などで合格報告をされる方もいるかと思います。
その際に、突然DMが来たりして「養成講座・マスターコース受けませんか?」という勧誘が来ます。
あくまで個人的な意見ですが、安易に飛びつかないことをお勧めします。
「ひよこ食い」という名のもと、1年目の診断士をターゲットに絞り込んでビジネスを展開されている方が多数おります。
ある意味、事例2の「だなどこ」に沿った戦略ではあるのですが、最後の「効果」の部分は人それぞれです。
自分がどのキャリアパスに行きたいか(独立したいのか、副業でやりたいのか、他の士業の試験にチャレンジしたのか)で、お誘いを受けるかどうか、ご判断されるのが良いかと思います。
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次回は、まさっき さんの登場です。
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