楽しかった試験勉強 by すぎも

読者のみなさま、こんにちは!タキプロ15期のすぎもです。

1次試験受験された方、本当にお疲れ様でした!
自己採点はもうお済みでしょうか?

うまくいった方も、思った通り出来なかった方も、一次試験は受けてないよ~という方も、これからも引き続きタキプロ一同、皆様をご支援させていただきます。

どうぞよろしくお願いいたします。

■はじめに

今回は、私の合格体験記ということで、まずは、自己紹介からはじめます。

・名前:すぎも
・職業:製造業/設計開発
・年齢:40代/男性
・家族構成:妻、娘、息子
・受験回数:1次1回、2次1回
・勉強方法:1次予備校、2次予備校+独学
・勉強時間:1次1600時間、2次300時間
・得意科目:事例Ⅲ

■資格取得を目指したきっかけ

設計者として勤務していた私が、次のステップとして中小企業診断士の資格取得を目指したきっかけは次のような理由からでした。

ー目指した理由ー

  • 経営層や得意先の上位の方と話す機会の中で、判断基準や考え方の角度の違いに戸惑いがあったこと
  • 体系的な経営の知識を学んで、高い視座で物事をとらえたかったこと
  • 資格をもつことで将来的に役に立つ可能性もあるかなと思ったこと
  • 子供も手のかからない年齢になり、自分の時間ができたこと
  • 娘の高校受験勉強している姿に感銘を受けたこと

いくか理由があるなかでも、経営に関する知識を幅広く学んで「虫の目」「鳥の目」「魚の目」で高い視点で物事をとらえたい!と思ったことが一番大きい部分ではなかったかと思います。

■1次試験

中小企業診断士としての資格を取得することを決め、まず最初にしたことは予備校を探すことでした。

勉強方法からすべてを自分で考えて試行錯誤でやっていくよりも、体系立てて効率的に学ぶためには予備校に入校したほうがよいと思ったからです。通信講座ではいくつかありましたが継続して1年以上勉強できないだろうと思っているときに、通学でも学べる予備校があることを知り一念発起して申し込むことにしました。

9月から開始の講座でした。学生以来の教室での講義ということで多少の緊張感とともに、教室の扉をたたいたことを今でも覚えています。そこには様々な世代や境遇、背景の方がいらっしゃって非常に新鮮でした。

講義は、教科別に週1回のペース3~5週をかけて進んでいくという形でした。最初の講義は企業経営理論からとなっていました。全体の中でもこれがもっとも学びたかった科目でしたので、興味をもって聴講することができ非常に楽しい時間でした。

そうやって、7つの科目を順番に学習する日々が翌年の4月まで続きました。科目ごとに入れ替わり立ち代わり、様々なタイプの講師の先生が登壇してくださり、懇切丁寧にお教えいただけますし、大人になってからの学び直しの楽しさを噛みしめていた数か月間でした。

科目ごとの最後にテストがありましたが、80点を下回ることはなく順調に基礎知識を蓄えていけていたかなと思います。

このころはまだ余裕もありましたので、2次試験の問題にもチャレンジしたりしていました。毎週過去問を一つ解いて予備校に持って行って、講義後に他の予備校生の方と解答を見せ合い意見交換するということをしていました。

2次試験の勉強をまともにやったことのないメンバーでの話し合いですので、2次試験の実力がついていった印象はありませんでしたが、試験の内容や到達しなければいけないレベルをこのときに把握できたことは、1次試験後に2次試験にスムーズに取り組めた要因になっていたと感じています。

そうこうしているうちに科目別の講義も終わり、5月からは毎週科目別に模擬試験を行うカリキュラムになりました。自分自身のなかで、1次試験で上位5%に入らなければ2次の合格もできないはずだから、1次試験は上位5%に入ろうという謎のルールを設定していました。科目別の模擬試験や直前期に行われる試験本番を想定した模擬試験でも上位5%を狙っていました。

また、基礎がついて理解が深まり応用分野にも手を伸ばし、どんどん知識の幅が広がっていくのが楽しくなってしまったこともあり、1次試験の勉強中には、毎月120時間以上1次試験の勉強だけをやるといった状態で、最終的に1次試験だけで1600時間もやってしまっています。

今思うと、合格点である420点以上をうまく取れる戦略をたてて戦略的に点数配分し、余った時間は2次試験に勉強時間をあててもよかったように思います。たしかに、試験本番でも余裕をもって臨むことができ、500点を超える結果にはなりましたが、1600時間の中の600時間分くらいは2次試験の対策に使えばよかったかもと思います。

いずれにせよ合格できてよかたですし、1次試験では学ぶ楽しさを再認識させてもらえた時間だったと感じています。

1次試験までの日々の学習時間と学習教材は次の通りです。

ーおおよその学習時間ー

  • 平日朝 1時間
  • 平日夜 3時間
  • 土曜日 7時間
  • 日曜日 7時間(予備校の講義含む)

ー1次試験の学習教材ー

■2次試験

1次試験が終わり、翌日から2次試験の勉強に取り組み始めました。1次試験の勉強中に2次試験問題を解いたことがあるといっても多少触れたことがある程度で、2次試験に関して試験対策を考えながら計画立てて勉強に取り組んだわけではありませんでした。

1次試験を終えてからの開始だと、10月末の本番まで3か月もない状態です。予備校の講義もほんの数回程度あるのみです。9月初めには模擬試験があり、そこで実力をある程度見極めようとすると、ほんの1か月で4科目を一定レベルにまで引き上げる必要があります。

予備校の講義をベースにして取り組んでいたのでは間に合わないと思い、2次試験は独学で勉強すると決めその手段を考えました。Webで2次試験の参考書を探した中から、次の参考書をやっていくことにしました。

ー2次試験の学習教材ー

1次試験と違って2次試験は、インプットする項目はほとんどなく、アウトプットの質を問われる問題です。“質”というのは、答えが〇か×ではなく、いかに問題製作者の想定している模範解答に近い解答をできるかということだと思います。

2次試験をそのようにとらえ、ひたすら問題を解いていくことにしました。そして、書いている内容が模範解答の内容に近いかどうか、模範解答と同じキーワードを抜き出せているかを重視して取り組むことにしました。

模範とした解答はふぞろいシリーズです。正解は参考書によってもまちまちですし、どの参考書を参考にしようか迷うところはありました。数ある参考書の中から、ふぞろいシリーズを選定した理由は80分の時間の中で自分ができる解答レベルはと考えた時にふぞろいの解答が最も共感できたこと、キーワードごとに得点が記入してあり自己採点が可能であったことです。

ただ、過去問でも正解は発表されておらず、傾向や対策も難しく実力がついているかどうかの自己判断も難しいというところは、やっていても非常にもどかしい感じがしました。

問題を解いていくうちに、どうしても時間が足りないとか、文章の構成が模範解答と違うとか、自分に足りないスキルもわかってきました。そこで、自分なりにレベルアップをしていく手段を考え、次のようなスキルを補充していくことを重視して取り組みを進めました。

ー必要なスキルー

  • 与件文からのワード抜出スキル:与件文のワードを使って回答が書けるように抜出方法や抜き出したワードの組み立ての仕方などをひたすら反復して身に着ける
  • 与えられた文字数で文章を書けるスキル:全ノウハウの後半にある想定問題集で文字数の感覚をつかむ
  • 背景、問題、課題、対策、効果など読みやすい文章構成で書けるスキル:模範解答やテキストから事例ごとの文章構成を決める
  • よく使われる定番フレーズのアウトプットスキル:模範解答などで使われているフレーズを丸暗記し、漢字も含めて頭に出てきた文章がすぐに紙に落とし込めるように反復して覚える
  • 事例Ⅳに関して問題ごとの効率的解法スキル:CVPやNPVなど頻出問題は効率的な解法を自分が計算しやすいようにオリジナルで考えて、固定し作業化する
  • 事例Ⅳに関して、計算ミスゼロスキル:問題文の読み取り、数字の抜出方法、解法、計算方法を固定化して計算ミスがでないようにひたすら反復。

これらのスキルアップに取り組んでいったことで、最初は120分かかった解答時間も徐々にですが、80分という時間内で解答できるようになってきました。

ただし、80分でできる解答レベルは、全体最適で自分が納得いった解答ではなく、問題順に順番に埋めていった全体最適でない解答でした。どうしても、全体最適な解答をしようとして深く考えてしまうと、30分ほどオーバーしてしまいました。このギャップは結局試験本番まで埋めることができずに、試験を受けることになりました。

独学では問題や与件文の考察の深さに限界があるのではないかと思っています。タキプロのことは試験に合格してから知ったのですが、タキプロに参加できていれば考察スキルも向上したのではないかと思っています。いろいろな方の意見や考え方、切り口を聞いて、会話をすることでもう少し多角的に問題分に取り組めたのではないかと思っています。

そのような状態で迎えた本番ですが、試験本番は完全に叩きのめされ、まだまだ実力が足りないと感じる状態で終わってしまいました。案の定、埋めることはできたが納得のいく回答はどれもできませんでした。事例Ⅳに関しても3問目の投資判断の問題が、半分くらい白紙のままで提出する始末でした。

完全に落ちたと思い肩を落として帰路につきました。試験翌日に忘れないうちにと再現解答はつくりましたが、その後、合格通知のある2月まで一度も振り返ることもありませんでした。来年もう一年取り組むべきかやめてしまうかなどぼんやりと考えながら合格発表の日を迎えました。

いまだに、やりきったぞという達成感があるかというとクエスチョンがつきますが、短期間で一つの目標を達成したことは自信の獲得にもつながりますし、社会人になってからの学習を通じて貴重な経験ができたと思っています。(1次の勉強は楽しかったなぁ~)

■合格後

私の社会人人生は、大半を一つの業界の中で技術職一本でやってきており、スペシャリスト感が半端ない状態でした。

合格後の活動の中で、合格しなければ出会うことのなかった異なる業界や職種の方たちと交流することができ日々刺激をうけております。いかに今まで狭い世界に生きていたのかと思いをはせながら、自分の思考がブラッシュアップされていることを感じています。スキルアップのために取得した診断士資格ですが、活動を行う中で今までと違う人生観もあるのかもしれないと感じています。

それと同時に、自身の立ち位置や役割や得意領域を明確化できているとも感じていて、技術者としての特徴を活かしながら今後も診断士活動の幅を広げていき、人生をより豊かなものにしていきたいと思います。

合格を目指す皆様もぜひ今の学習期間を楽しんで、目標に向かって進んでいっていただけると幸いです!

次回は、おくそん さんの登場です。 

お楽しみに! 

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