【合格体験記】自分にあう戦略が大事 by kenken

合格体験記


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タキプロ15期の kenken です。
2次試験を受けられる方はあと2か月ほどですね!いかがお過ごしでしょうか?
今回は、2年かけて合格した私の体験記です。
今年は2次受けない方も、あくまで私の事例ですが、勉強方法なども紹介させて頂きますので少しでもお役に立てればと思います。

■はじめに

ブログ初回にもご紹介しましたが、私の属性です。

年代/性別:30代後半/男性
職種   :製造業・社内SE
受験歴  :1次 1回、2次 2回
勉強時間 :1次 900時間、2次 1000時間
勉強方法 :1次 独学、2次 独学、有志の勉強会への参加
得意科目 :1次 経営情報システム、2次 事例Ⅲ、事例Ⅳ
保有資格 :ITストラテジスト、安全確保支援士、AWS(SAA)など

1社目はSE、現在は社内SEと、新卒以来IT関連の職についております。
現在は、VBAやRPA、データ連携ツールなどを活用しつつ社内業務の改善や、社員も開発できるローコードの市民開発ツールの普及活動など実施しております。

診断士試験を受験するきっかけは、自社の経営についてもっと知りたいと思ったことや、
今後会社にしがみつかないでもよいように、世間的にも通用する資格を取っておきたいと思ったためです。そうはいっても、診断士はあまり知名度がないのが辛いところです。。。

勉強スタート時期は21年の10月後半からです。
毎年、IPAの情報処理技術者試験を受けており、プロジェクトマネージャー試験の翌日、診断士1次のテキストと過去マスがセットでフリマアプリで安く売られているのを見てすぐに買いました。

1年目は本気でストレート合格を目指しておりましたが、2次で敗退し、結局2年かかりました。この記事を通して、その過程をお伝えできればと思います。

■1次試験

過去の情報処理技術者試験の経験上、選択問題なので数多くの問題をこなせば合格点は取れると思っていました。
自分の性格上、一度決めると徹底的にやり抜くので、空き時間をほぼ診断士試験勉強に費やし、1ヶ月約140~160時間ほどをコンスタントに捻出していました。
社内SEという職種上、ある程度は自分の裁量で仕事を進めれるのも大きかったです。
この時の生活は、平日は毎朝5時起きで2時間ほど勉強、昼食も10分ほどですませ勉強、会社後も2時間ほど勉強、と計5時間程度。休日も7~8時間勉強と、今思うと結構ストイックな生活をしていました。子どもも2人いるのですが、妻にはかなり協力してもらいました。家族の協力なしには合格は無理でした。

勉強方法はオーソドックスで、TACのテキストを読み、ひたすら過去マスを解き、間違った問題を繰り返しやるといったものでした。経済学など理解が必要な強化については、Youtubeの動画などでイメージできるようにしていました。
自分の知らない知識を増やしていくのは楽しく、勉強すること自体は苦ではありませんでした。

それぞれ費やした時間と得点は下の通りです。

科目勉強時間(h)得点(点)
経済19069
財務19048
企業経営14068
運営11069
法務19076
情報3080
中小企業経営8057
合計930467
1次試験:勉強時間と点数

法務についてはこの年は易化したものの、それまでは難化しており、足切りだけは避けたいと思いかなり時間をかけました。財務は時間をかけた割に取れませんでした。。そして情報は元々の知識もあったため、相対的な時間は確保していませんが一番良かったです。

このことからも、元々の知識量がかなり左右するので、短時間で合格される方は、要領も良いでしょうが、それなりの知識も元々お持ちなのかと思います。

■2次試験(1回目)

診断士試験の肝は2次試験ということは早々にわかっていたので、年明けの1月くらいから2次試験対策に取り組んでいました。
事例Ⅳは分からないながらも、「事例Ⅳの全知識&全ノウハウ」を少しずつ解いていました。
事例Ⅰ~Ⅲについても、まずは野網先生の「「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策」を読み、どんな試験なのかをイメージするところから始め、ふぞろいも買い揃えて、少しずつ解いていました。始めは全然解けませんでしたが、何回か解いていくうちにゴールデンウィーク前の段階で、50~60点はとれるようになっていました。2次も数をこなせば行けそうだなと思い込み、1次試験明けから本格的に過去問を回し始めました。
これが間違いでした。。1年目はとにかく事例数を稼ぐ事に重きを置き、H20年度まで遡り、多い事例は4回ほどを繰り返しました。
そのうち答えも覚えてきて、試験直前はふぞろいベースで100点の答案もいくつかできてきました。
事例Ⅳについては過去問で70~80点程度はとれるようになっていたので、これはいけるだろうと鷹をくくっておりました。

満を持して臨んだ2次試験、結果は

事例Ⅰ:48点、事例Ⅱ:51点、事例Ⅲ:69点、事例Ⅳ:44点、合計:212点

全然足りませんでした。とにかく事例Ⅳが難しく、終わった直後に絶望したのを覚えています。

■2次試験(2回目)

2年目は1次の保険受験はせず2次に特化しました。家族にも今年で受かると誓い、また勉強することに承諾をもらいました。
ふぞろいでの勉強もある程度やりこみ、同じ勉強をしても受からないと思ったため、戦略を立てました。
事例Ⅳが弱く、事例ⅠやⅡについても強化が必要!
事例Ⅳについては、やるだけ点数が積みあがる科目なので、他年度にとっては有利になるはずと、勉強時間の半分程度は事例Ⅳに費やすことにしました。
出来るだけ初見での完答を目指したかったので、いくつか問題集を買いあさりました。
詳しくは、下のブログに記載しています。
https://www.takipro.com/2jishikenknow-how/case4/116143/

また、事例Ⅰ~Ⅲについても間違いを記録し、自分が書けなかったワード、必要な理論、どうしてその答えにたどり着けなかったのかを記録していきました。
ふぞろいだけでは、必要な理論の理解は難しいと感じ、TACやTBCの過去問解説も合わせて読み、納得する部分を自分の中に落とし込んでいきました。
日々の勉強は、事例Ⅳの問題集を毎日解き、事例Ⅰ~Ⅲは1事例を1日でとき、2日間くらいかけて間違いの分析をするといったペースでした。1年目のように、事例数をこなすことではなく、間違った原因を追究することに重きを置きました。
また、客観的に自分の解答が判断してもらうために、2週に1度のペースで有志の勉強会も参加していました。
他にも、普段からSWOTを切り分けれるようにカンブリア宮殿やガイアの夜明けを見ながら、頭の中で整理してみたり、要約力をつけるために白書で要約訓練してみたり、自分なりに工夫しながら本番に焦点を当てていきました。
ちなみに白書を使った要約訓練も詳細を記載しています。https://www.takipro.com/strategy/study-method/117358/

そして、出来ることはやりきったという気持ちで2次試験に臨み、結果は、

事例Ⅰ:53点、事例Ⅱ:64点、事例Ⅲ:71点、事例Ⅳ:72点、合計:260点

前年よりどの科目も伸び、合計で約50点程度プラスにできました。
受かったときは会社のトイレで「やった!!」と声がでたのを覚えています。めちゃくちゃ嬉しかったです。

■合格してから思う事

合格後、タキプロや診断士協会に所属する方々と2次試験について話すと、結構短時間で合格されている方もいらっしいます。そんな方は、量でなく思考プロセスが大切だと、5年分程度を繰り返し解いていらっしゃいました。
私は事例数を多くこなしましたが、それで十分だと感じています。
いかに事例企業ができていいないことを見つけて、助言できるか。これに尽きると思います。過去5年分の過去問に中小企業の問題点が沢山出てくるので、自分が解けなかった問題を徹底的に潰していけば、合格点はとれるようになっていると感じます。

■おわりに

試験に受かるまでは、診断士のやっていることは漠然としていましたが、診断士協会に所属し、先輩方とお話させて頂くと段々と見えてきました。
試験はあくまで試験です。取ったからと言って、何かが出来るようになるわけではありません。受かってからも日々勉強ですが、色々なバックグラウンドの方と知り合いになることができて、非常に刺激を受けています。
現在はIT分野に強い診断士として活躍できるよう、いくつか研究会にも参加しローコード・ノーコードツールや生成AIなどの知見も深めている最中です。

受験期間は我慢することも多く、辛い期間かと思います。
ただ、こういう期間があるからこそ、診断士同士すぐに打ち解けられますし、楽しく活動されている方が多いです。
長々となってしまいましたが、少しでも参考になれば幸いです。

次回は、Yuki さんの登場です。 

お楽しみに! 

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