偶発性理論でもぎ取った診断士というキャリア by みうらちん

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ15期のみうらちんと申します。  

普段はセミナーの号外を書くことが多いですが、今回は「合格体験記」を記します。
私のテーマは「偶発性理論」です。

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■はじめに

まずは、私の自己紹介をいたします。

・年代/性別:40代/男 妻、子ども2人
・業種:情報サービス業(ゲーム開発に近い受託開発)
・キャリア:入社後15年以上が経過し、その間に開発職→管理職→役員へ
・資格取得前の気持ち:将来独立意向はあるが、今の仕事が楽しいので直ぐには考えてない
・受験歴:1次/1回(R5)、2次/1回(R5)(ストレート合格)
・勉強方法:1次/スタディング 2次/独学(ふぞろいメイン)

■受験のきっかけ

私の中小企業診断士への道は、1次試験の1年前、居酒屋から始まりました。

そこで久しぶりに会った2人の友人は、独立済または将来独立を目指しており、仕事の口を見つけるために中小企業診断士の肩書は有利だと考え、これから勉強するところだと話してくれました。

そして私にも「将来、少しでも独立を考えているのなら、あった方がいい」「一緒に勉強して取ろう」と強く誘われました。

その頃の私は、資格の存在は知っていたものの、早期の独立開業は考えていなかったし、中小企業診断士の資格が自分のキャリアにどう役に立つのか?がイメージできなかったため、「取得できたら嬉しいけど、使い道に困りそう」くらいのイメージでした。

友人と話をしながら、私は損得勘定を始めます。
1年勉強して、中小企業診断士の資格を取る自分と、別のことに時間を使う自分の比較です。
まず、資格を取得する場合、将来の独立に有効な”士業”という資格と、経営コンサルティングという新しいキャリアの道がひらけます。ただ、そのためには年間1000時間ほどを勉強にあてる必要があります。また、合格率が低いため、受かるまで何年も勉強を続けなければならない可能性があります。受かったからといって仕事が保証されるわけではないので、その後もたゆまぬ努力が必要です。
一方、資格取得を目指さない場合は、やる場合と比べて年間1000時間の自由があります。

しかし私は、何らかの目標を持っていないと、何もせずにその1000時間を溶かしてしまう自信がありました。
(意思の弱さには定評があります)
であれば、「一緒にやろう」という仲間がいることだし、結論は出たも同然でした。
私は酒の勢いではなく、資格取得の道を選ぶことにしました。

■1次試験勉強~「迷ったら全部やる」作戦~

まず、勉強のために捻出する時間を決めました。
・自宅~職場までの徒歩、電車の時間すべて
・昼休みの一部
・上記を含む平日2時間、休日5時間
を、勉強にあてることにしました。1年続ければ、1000時間を稼げます。
勉強手段は、友人たちに勧められたスタディングのアプリにしました。

 勉強を続けて半年ほどした頃、資格取得を進めた友人は、時間を作れないほど多忙になり、勉強をしているのは私だけになりました。
しかし、アプリの勉強は私に合っていたらしく、その頃には既に「勉強しないと気持ち悪い」くらい、習慣化できていたので、友人が勉強仲間から抜けても、モチベーションが下がることはありませんでした。

 勉強中も、ブログやSNS、Youtubeなどで勉強法に関する情報を取得します。そこで「この教材はオススメ」といった情報があれば、より詳細な情報を収集し、「買おうかな、どうしようかな」と迷ったものはだいたい購入してやってみました。
 もし試験に落ちてしまったときに「アレをやらなかったから落ちたんだ」などと後悔することだけは、絶対にしたくなかったからです。もし落ちてしまったとしても、「やれることは全部やった」状態で納得したかったのです。
お金は失うことになりますし、中には「買わなくてもよかった」と思うものもありましたが、合格に一歩でも近づくためには必要な投資だったと思います。

■2次試験勉強~強い危機感と恐怖で駆動~

1次試験合格後、2次試験の勉強を始めましたが、これはもう本当に大変でした。
 2次試験は、1次試験とは比較にならないほど瞬時に頭を回転させ、素早く正確に、丁寧な字を書く訓練が必要です。
私は座高が高いこともあり、ずっと下を向いて80分書き続けるだけで、眼精疲労&首と肩がバキバキになりました。そのため、机の上に座布団のような緩衝材を敷いて首を必要以上に下げなくてもよくするなど、健康面への対策も行う必要がありました。

 3ヶ月間、一日80分*2回、しかも筆記できる環境を作るのは大変でした。家族にも何かと我慢してもらうことになりましたし、「あと一年同じことは絶対したくない」と強く思うようになりました。
 また、私は毎年新しいことを始めるのを人生の楽しみにしています。
もし試験に落ちて、自分の人生計画が一年先送りになるのは、耐え難いことでした。2次試験勉強でも後悔をしないようにあらゆることを試し、必要なものにはお金を使い、なんとか合格することができました。

■合格後~副業の声が掛かる~

 合格後、本業の仕事をしつつ、資格取得に必要な実務補習を進めていると、独立開業している友人(診断士ではない)から「副業として一緒に仕事をしないか?」と誘われました。「ペーペーの自分がどこまで貢献できるだろうか?」と数ヶ月間悩みましたが、これまでも様々な局面で取ってきた「退路を断ってやらざるを得ない環境に身を置く」作戦で自分を変えようと思い、そのありがたい誘いを受けることにしました。

■おわりに~偶発性理論を地で行く~

 思い返してみると、中小企業診断士のキャリアは、私が主体的に希望したものではありません。しかし、居酒屋から始まった話に面白がって飛びつき、お尻に火をつけて合格をもぎ取り、ご縁でコンサルティングの副業を始めたことは、流れに逆らわず可能性を広げ、要所要所で主体的にキャリアを選択することの連続でここまで到達できました。
 私は、自分が思い描く人生のために進むことは大事だと思いますが、自分の想像と意志の範囲なんて、たかが知れているという気持ちがあります。だから、自分の人生設計は半分くらいで、もう半分は外からの刺激を浴びて、思いもしなかったことに飛びつくのが「自分も知らなかった自分」に出会えて楽しいのではないかと思っています。
こんな行き当たりばったりのようなケースですが、何かの参考になれば幸いです。

今、中小企業診断士の資格と取ろうかどうか迷われている方へ
 この資格のメリット・デメリットを考えるだけではおそらく、なかなか踏み切れないと思います。それよりも、勉強と資格取得をしなかった別の人生で得られるはずのものと比較するほうがよいと思います。

今、中小企業診断士の勉強をされている方へ
 スポーツと同じく、実力が均衡した世界では、強い意志を持っている方が勝つと思います。その意志を発現させるための問いは、必ずしも「なぜこの資格を取りたいのか?」じゃなくてもいいと思っています。「ここまでの努力を無駄にしていいのか?」「早く取得して、他にやりたいことはないのか?」でもいいです。自分の「欲」を具体化し、欲張りになることで、モチベーションは維持できると思います。

私は偶発性理論が好きですし、そういう人生、キャリアでありたいと思っています。

次回は、なーさんの登場です。 

お楽しみに! 

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