育児と仕事と診断士 byにゃーもん
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■はじめに
記事が公開されるころには、口述試験も終わりようやく一服されている方も、これから令和7年の試験に向けて準備を始める方もおられると思います。受験生の数だけそれぞれの合格ストーリーがありますが、私の合格体験談をお話しします。
合格体験記なので、参考までに私のプロフィールをまた載せます。
プロフィール
名前:にゃーもん
年代・性別:30代・女性
職業:地方公務員
受験歴:1次1回、2次2回
勉強時間:1次300時間、2次450時間
学習方法:1次独学、2次予備校(クレアール)・タキプロ
好きな科目:1次/経営情報システム、経済学
2次/事例Ⅱ(なぜか点数は高くない)
■1年目:突然の育休中スタートからの突貫工事
直接のきっかけは育休中に夫から「一緒に診断士取らない?」という誘いでした。ちょうどR5年5月のことでした。当時産後半年足らず。子供もまだまだ小さかったです。1次試験はお互い独学でスタート。私は育休で日中仕事がないので診断士関係の動画を流し見したり、夜子供が寝たらまとまった時間勉強したりしてました。
そもそも私は学生時代も仕事の実務経験も全然経済・経営・会計に全然関わりのない生き方をしてました。そこから結婚する前に花嫁修行と思ってFP2級と簿記2級を取っており、「もう少しスキルアップしたい」という思いはありました。妊娠中に簿記1級も勉強してみたのですが、疲労感で全然座ってられなくて断念。代わりにITパスポートの勉強に手をつけていましたがあんまり頭に入らず受験機会を逃していました。
診断士試験の制度も加味して科目合格しつつ1.5ヵ年かければ取れるかもという目測でスタートしました。診断士という資格の存在は知ってましたが、県外泊まりがけの受験必須なのでハードルが高いと思ってました。診断士試験にチャレンジしてなかったら、育休中に簿記&ITパスポートに挑戦してたかもしれません。そんなこんなで診断士試験の勉強を始めました。
■ダッシュで仕上げた1次試験
経済の知識あんまない、と思っていたものの昔公務員試験の範囲だった「経済学」(またの名を経済原論)を当時を思い出しながら勉強し始めました。学生の頃にやった経済学はただただ暗記して辛かった記憶がありますが、簿記を勉強して株式・債券・住宅ローンの市場金利やら身をもって体験してからミクロ経済学マクロ経済学をやると感慨深くていいですね。いとエモし。
その反面経営法務は仕事柄法律得意、といいたいところですが苦手です。そんなもんです…。公務員が法律に強いなんて幻想です…。それに出題範囲は知財とか会社法とかだし。過去問演習に重点を置いて雰囲気で乗り切りました。情けないですが、あまり気に病まないで点数取ることに注力しました。
中小企業経営・政策に至っては全然勉強方法が確立できませんでしたが、試験2週間前朝起きて急に「そうだスピ問買いに行こう」と雷を受けたように思い立ち、本屋が開いたらすぐ買って試験当日までぶっ通しで何周かして65点取りました。半ばよくないやり方ですが、この科目に関しては戦略が思いつかなかったら愚直にスピ問周回するのが効率いいのではと思います。
全体的にどの科目も過去記事で書いた「国語の問題」戦法で対処してました。過去問に重点を置いて出るとこだけ覚えるように集中しました。深掘りしてドツボにハマるタイプなので。
過去の記事にも書きましたが、1次試験は1日目の手応えがなくてもう途中で帰っちゃおうかと思いました。途中で帰ってもホテル代と試験料は安くならないと思い直し、全科目受けて命からがら帰宅。
5月スタートでしたが予想外に1次試験を通過することができました。(思えば、運営管理や企業経営理論の完成度が低いまま突破してしまったのが2次で苦戦する遠因でした)
その年の2次も受けましたが、総点数237点で不合格。一緒に受けた夫はストレート合格。ぴえん。ふぞろいと全ノウを揃えて過去問演習を重ねたのですが、根っこのところで知識があまり身についてなかったのが敗因と思います。めちゃくちゃ点数低かったら諦めもついたのですが、「もうちょっとちょい足ししたら受かる」という半ば根拠のない自信を得てしまったことにより、諦めるに諦めきれず次の年もチャレンジすることにしました。
■2年目:フルタイム勤務×育児×2次試験対策=死にかける
育休復帰してからというものの、フルタイムの職場に復帰し子供の送迎のため9時5時で帰る残業不可の典型的な育休復帰ママの生活を送ることになりました。もっぱら昼休みと子供が寝た後と朝に勉強してました。
気力で折れることはありませんでしたが、子供が貰ってくる胃腸炎が自分に移ってよく行動不能になってました。2次試験を受けた令和5年の間にそのせいで何回か医者で点滴を打ってもらいました。
受からなかったら家庭のこともあるし数年後に1次試験から受け直そうという心境に至っていたので、保険受験しない方針で進めました。その代わり経営情報システムの免除科目の対象になる応用情報技術者試験の勉強と並行して進めました。保険受験すべきかは悩ましいですよね。スキルや本人の好みもあると思います。
例によって過去の記事ですが、自分なりにiPadで勉強方法を模索しつつ2次試験まで立ち向かいました。とにかく効率化です。
意識していたのは1次試験の範囲から基礎固めして組織論や生産管理を頭に入れることでした。TBC受験研究会の2次対策の参考書とYouTube解説動画が丁寧な腑に落ちる説明で重宝していました。
そんなこんなでその年合格しました。
■体には気をつけて
2次試験に全力投球した後、慢性的な疲労感が取れなくて医者通いする羽目になりました。その年の職場の検診で判明した軽度の貧血を放置してたためです(自業自得)。基準値より0.1低いだけだったのでそんなに影響ないだろうと思ってたのですが、試験後なかなか起きられないなどの症状が取れませんでした。
処方された鉄剤飲んだらかなり回復し数値も元通りになりましたが、勉強と並行して治療していればもっとパフォーマンス上がっただろうにと猛省。それに自分の体は一つしかないので大事にしないとですよね。もしも読者の方で何か体の不調がある方は、勉強も大事ですが療養や休養も優先してください。試験に行けなくなっては元も子もないです。
■合格して見えた景色
こうしてどうにか合格した診断士。
診断士を志す前は「根っからの文学部出身だし簿記なんて無理」「文系だからパソコンなんてわかるわけないよ」とことあるごとに思ってましたが、案外どうにかなることに気付きました。
合格した後、2〜3月の実務補習15日間を駆け抜けるように受け、タキプロの活動に参加しました。育児中はどうしても自分自身の交友関係が狭くなりがちなので、さまざまな境遇の診断士仲間や受験生さんの話を聞くことで視野が広がりました。これは今にしてみれば僥倖です。
■おわりに
こうして振り返ってみると疾風怒濤の3年間でした。子供が生まれてからこんなに勉強する機会が与えられるなんて思ってもみませんでしたが、本当にチャレンジしてよかったです。
次回は、あしゅらん さんの登場です。
お楽しみに!
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