すこやか~な合格体験記 by すこやか

皆様こんにちは。
タキプロ16期のすこやかと申します。
本日よりタキプロは16期に移行し、新体制がスタートします。
今後も受験生の皆様にとって有益な情報を分かりやすく発信していけるよう、努力していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!
タキプロ16期はまだまだ新メンバー募集中ですので、ぜひご参加ください!
タキプロ16期メンバー募集
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目次 [非表示]
■はじめに
まずは簡単に私のプロフィールを紹介します。
名前:すこやか
年齢:20代後半
職種: ITコンサルタント
居住地:静岡県(出身:千葉県)
受験歴:1次試験1回、2次試験2回
勉強方法:独学
勉強時間:1次試験700時間、2次試験150時間
■受験のきっかけ
中小企業診断士の存在を知り、資格取得を志したのは、新卒で入社した食品メーカー1年目のことです。
当時私は生産管理部門に配属されたものの、生産管理の知識がほとんど無く、生産管理のキャリアパスというものも想像できなかったので、路頭に迷っていました。
そんな中、様々なプロジェクトで舵を取り、経営陣にも一目置かれている別部門のリーダーと仕事をする機会を頂きました。
その方から仕事を教わっていた時に、その方が中小企業診断士という資格を持っていること、試験には生産管理の科目が含まれることを知りました。仕事を一緒に進めていくうちに「この人のようなビジネスパーソンを目指したい」と思うようになっていた私は、いつか中小企業診断士の資格を取ろうと決意したのでした。
■学習開始時点の状況
それから2年が経過し、2022年10月に中小企業診断士の学習を本格的に始めました。
この時点における1次試験に関連する資格の取得状況は以下の通りです。
・日商簿記2級 → 財務・会計
・基本情報技術者 → 経営情報システム
・品質管理検定2級 → 運営管理
・エネルギー管理士 → 運営管理
・新規事業提案の社員研修 → 企業経営理論
これらの経験から、企業経営理論、財務・会計、運営管理、経営情報システムに関しては、全くの初学者ではない状態でした。
■1次試験の勉強方法と試験結果(2023年)
1次試験の勉強は、3つのフェーズに分けて取り組みました。
1日当たりの勉強時間は、フェーズⅠでは2時間、フェーズⅡとⅢでは3時間で、合計700時間くらい勉強しました。
使用した参考書は、TAC株式会社(2022)『中小企業診断士 2023年度版 最速合格のためのスピードテキスト』TAC出版.のシリーズです。
■フェーズⅠ:試験範囲全体を知る(2022年10月〜2023年2月)
まずは試験範囲の把握を目的として各科目の過去問1年分を解き、各論点の理解を重視して参考書を3週間で1周するサイクルを7科目分繰り返しました。
■フェーズⅡ:知識を定着させる(2023年2月〜2023年6月)
次にしっかり覚えることを目的として、各科目の過去問1年分を解いた後、5日間かけて丁寧に復習するサイクルを7科目×4年分繰り返しました。
■フェーズⅢ:知識の抜け漏れを無くす(2023年7月〜2023年8月)
最後に苦手な分野を無くすため、これまでに解いた過去問を解き直し、間違えた問題だけ1日でサッと復習するサイクルを7科目×5年分繰り返しました。
そして迎えた1次試験本番。
会場は東京都内のコンベンションセンターでした。自宅から通える距離ではありましたが、万全の体調で2日間を戦い抜けるよう、前日から会場近くのホテルに宿泊しました。
独学のうえ、それまで会場で模試を受けたことも無かったので、「こんなにたくさんの人が中小企業診断士を目指しているのか」と衝撃を受けたことをよく覚えています。
試験結果は、経済学・経済政策:76点、財務・会計:92点、企業経営理論:65点、運営管理:69点、経営法務:72点、経営情報システム:88点、中小企業経営・政策:68点、合計:530点というかなりの高得点で合格となりました。
1科目でも翌年に持ち越すのが不安だったので、とにかく時間を見つけて勉強していたのが功を奏しましたが、ここで燃え尽きてしまい、深刻なモチベーション不足に陥ります。
■2次試験の勉強方法と試験結果(2023年)
1次試験の燃え尽きから、2次試験の勉強を開始したのは9月に入ってからとなりました。
9月上旬に予備校の模試を受けた後、事例Ⅰ~Ⅲと事例Ⅳで下記のように方法を分けて取り組みました。勉強時間は、合計100時間くらいです。
■事例Ⅰ~Ⅲ
黄金手順執筆チーム(2023)『中小企業診断士2次試験 解き方の黄金手順〈2023-2024年受験用〉』中央経済社.に掲載されている「解き方の黄金手順」を用いて、各事例の過去問を5年分解きました。
■事例Ⅳ
岩間隆寿・霜田亮・香川大輔・音喜多健(2023)『中小企業診断士2次試験 事例Ⅳ(財務・会計)の全知識&全ノウハウ〈2023年改訂版〉』同友館.に掲載されている重要度B以上の問題を2周した後、過去問を1年分だけ通しで解きました。
2次試験の会場は、東京都内の大学でした。
試験終了後は、グループで楽しそうに話している受験生たちを羨ましく思いながら会場を後にし、勉強のために我慢していた『君たちはどう生きるか』を映画館で観て、感傷に浸りながら帰りました。
試験結果は、やはりと言うべきか不合格でした(各科目の点数は得点通知を紛失したため分かりません)。
勉強を開始してからは、事例企業のこれまでの歩みについて知ることや、与件の情報をもとに自分なりの診断・助言を行うことに楽しさを見出していたので、「もっと早くから取り組んでおけばよかった」と何度も後悔しました。
■2次試験の勉強方法と試験結果(2024年)
2年目の2次試験の勉強は、7月頃から徐々に開始しました。
1年目の2次試験の得点通知を紛失したり、2年目の勉強開始が7月と遅かったりするのは、この間に転職活動を行い生活が落ち着かなかったためです。
試験結果を先に発表すると、事例Ⅰ:56点、事例Ⅱ:54点、事例Ⅲ:64点、事例Ⅳ:67点、合計:241点と基準ギリギリで合格することができました!
実を言うと2年目の2次試験対策は、事例Ⅳの問題演習しかしておらず、80分間通しで過去問を解いたことが一度もありませんでした。勉強時間も合計50時間程度です。
そんな学習状況でも合格できた要因を考察することには意義があると思いますので、ここからは合格要因について深掘りしてみます。
■要因1:文章の読解・作成スキルが向上した
転職後、顧客からの問い合わせに対して調査・回答する業務を日常的に行うようになりました。
問い合わせの内容から顧客の課題やニーズを汲み取り、適切な回答を作成するプロセスには、2次試験の与件と設問の解釈、解答作成に通じるものがありました。
作成した回答は上位者のレビューを経て顧客に送付するので、文章の読解・作成スキルを短期間で向上させることができました。
2次試験の解答作成スキルも、人に見てもらうことで飛躍的に高まりますので、今後開催されるタキプロの勉強会にぜひご参加ください!
■要因2: 業務のあるべき姿を学んだ
転職先のITコンサルティング会社では、主に「ERP」を商材として取り扱っています。
ERPは会計管理、販売管理、購買管理、在庫管理、生産管理といった企業の基幹業務の「あるべき」を実現するシステムです。仕事を通じて各業務のあるべき姿を学んだことで、1年目よりも事例企業の問題点や課題がはっきりと分かるようになっていました。
1次試験では、幅広い分野の知識を学びますが、何が企業にとってのあるべき姿なのかは学べません。2次試験では、特に事例Ⅲ(生産・技術)の業務をイメージしづらい方が多いかと思いますので、生産管理担当者向けの本を1冊読んでおくことをオススメします。
■おわりに
途中ブランクもありましたが、2年間も向き合った試験は中小企業診断士試験が初めてでした。
資格取得を志してから合格するまでの間、机に向かっての勉強はもちろんたくさんしてきましたが、新しい人との出会いや新しい環境での生活があったからこそ合格できたのだと思っています。
タキプロは私のような独学勢でも受験生仲間や先輩診断士との繋がりを作れるコミュニティですので、ぜひ今後の情報発信もお楽しみいただけたらと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
次回は、なんざんさんの登場です。
お楽しみに!
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