【祝!合格体験記】勉強範囲の絞り込みとパニック対策が6年の勉強に終止符を!/ヤマカズさん
おはようございます!みさっち@タキプロ9期です。
昨日に引き続き、今年度合格した方の合格体験記です。
今日は、ヤマカズさんです!
目次
今日の合格体験記は、「ヤマカズ」さんです。
50代に入って勉強を始め、1次試験5回、2次試験3回で6年かけてつかみとった合格の勝因は、選択と集中で勉強範囲を絞り込んだことと本番でいつも通りの実力を発揮する覚悟です。
診断士を目指した理由
職場の銀行の仲間で診断士の資格を持っている人がいた事やいろいろな資格取得を考えていた中、昔、一度挑戦した事があったが失敗しました。
リベンジの為と、必ず将来、銀行退職後等に役に立つと確信していた事等が理由です。
受験歴
足掛け6年。受験回数は、1次試験5回、2次試験3回。
2013年…1月から予備校に通い、あまり勉強に取り組まずに1次試験7科目を受験。
合計390点位で1次不合格。運営管理と経営情報システムが科目合格。
2014年…1次試験5科目受験。経営法務で足切りとなり1次不合格。
2015年…1次試験2科目(財務と法務)受験し合格。 2次試験は、BBCA で不合格。
2016年…2次試験のみ受験。事例Ⅳで大失敗。BCADで不合格。
2017年…1次試験からの振り出しに戻る。1次試験の運営管理で足切り→1次不合格。
2018年…1次試験残り4科目を5科目で受験。経営法務の得点調整で1次合格。2次試験も合格。
1次試験
TACに通学。4年目はTACの通学仲間による勉強会に参加しました。
<工夫した点>
4月までに一通り勉強を仕上げた事、過去問や予備校の答練・模試は難易度ランクA~Cに絞り回転させ、選択肢を1つ1つ正誤の理由を説明できるレベルにもっていく事に注力した事です。予備校から正答率が出ますので、それをもとに取り組む問題を絞ると効率的な勉強ができ得点も伸びます!
予備校の答練は全部をきっちり復習しようとすると多大な時間がかかるだけです。合格年以外は、各科目とも全ての問題が解けるようにする、10年分やる等、かなり幅広に手を出し、勉強時間不足で本番を迎えてしまい、難易度の低い問題も解けませんでした。
この試験は、6割取れれば良い試験です。仕事で忙しい中で合格を勝ち取るためには、過去問等に「選択と集中」「回転」して取り組む事に尽きる、と思います。
<苦労した点>
多年度を要し、モチベーションは維持できましたが、周囲(特に家族)の理解を得つつ勉強を続けるのに苦労しました。家族サービスの強化は今後の課題です。(笑)
また、仕事が忙しい時期が多く、勉強時間の捻出に苦労しましたが、予備校の休日に予備校の自習室で集中して取組むことや、スタディプラスというアプリで勉強時間の目標管理を徹底し、積み上げていきました。(スタディプラスは効果は大きく個人的にはお奨めです!)
<エピソード>
合格年 経営法務の試験時間…難しすぎる!
取れる問題で取らなければ、まずい、と思い食らいつきましたが、当日夜、法務で足切りかも…と落胆していました。
結果は、36点。その後、得点調整の可能性が高い、という話が出ていましたが、9月初旬の合格発表まで、2次の勉強も身が入りませんでした。
蓋を開けたら、8点もの過去最大の得点調整。
何とか乗り越えられたという安心感、もう少ししっかり対策が出来たかもという思い、診断士試験の在り方への不満が錯綜し複雑な気持ちでした。
1次試験の科目全体では難易度が調整されていますので、科目合格で突破狙う場合は、選択科目の選択がカギになります。
私も5科目受験で、法務を除いた4科目で263点。昨年合格していた割と得意であった財務を追加して受験しましたが、財務が全体の得点を引き上げてくれました。
2次試験
TACに通学。演習の振り返り中心に勉強を進めました。また、合格年は模擬試験は6回受験しました。
<工夫した点>
- 予備校の演習、模試は振り返りを重視し、解答プロセスに磨きをかけていく。
1回1回の演習や模試の後の振り返りに時間をかけました。具体的には、勉強会で入手したプロセス振り返りのシートを作成。次の演習までの課題を抽出し改善に取り組むという方法です。事例Ⅰ~Ⅲは1事例を振り返るのに5時間位かけていました。(ベスト答案も作成していました)
- 過去問を繰り返し取組み、合格答案が作成できるレベルに持っていく
ふぞろいを使い、どういった答案が合格レベルかを知り、写経等も行い、書けるようにしました。
- 本番直前に初見の事例問題に取り組み、解答プロセスを鈍らせない。
本番2週間前に、2次事例ファイナルがあり、1日で4事例取組み、自己採点しました。直前は過去問中心でしたが、過去問は2年間本番の試験を受験していた為、内容を覚えており、初見の問題で解答プロセス、タイムマネジメント等を確認する良い機会となりました。
- 事例Ⅳの学習は、1次の財務・会計を底上げする。
1次の財務・会計は事例Ⅳの過去問等を解けるよう学習すれば、逆に得点が伸びる(簡単に感じる)ようになりました。1月~4月は事例Ⅳ中心、5月~7月は財務・会計(過去問中心)で取組みました。おかげで1次の財務は今年、難化しましたが平均を大幅に上回り、1次突破が果たせました。
<苦労した点>
当初、1問目から真面目に取り組む対応を取り、2次試験本番の1回目は事例Ⅲで、2回目は事例Ⅱで、1問ほとんど着手できず、得点できる平易な問題で十分な回答が書けない状態でした。そのため、1問目から解くことをやめ、優先順位を付け、平易な問題から解く対応を徹底しました。
合格年では、事例Ⅰ、Ⅱは、1問目は一番最後に、事例Ⅳでは、最初に最後の問題から取組みました。2次試験は、設問ごとに取り組む優先順位を付けることが超重要だと思います。
本番当日、”何がなんでも”という強い気持ちが逆にパニックを引き起こしてしまいました。
2次の2回目は、事例Ⅱで上手く対応できない問題があり、それを最後の事例Ⅳまで引きずり、事例Ⅳで挽回と考えたものの、結果、取れる問題でいくつもこぼし、D判定となりました。
そこで、今年度は、以下の事をファイナルペーパーと共に、紙に大きく書き、各事例本番の10分前まで何度も見て自分に言い聞かせていました。
- 「急がないこと」「あわてないこと」「欲張らないこと」
- 「常に安全運転で!」「平常心で!」「いつも通りで!」
- 事例企業の社長に寄り添い、既に取り組んだ事例のことは振り返らないこと。
とはいえ、特に最後の項目は対応できず、合格年の2次の事例Ⅲに取り組み前に「事例ⅠやⅡで本文にあった根拠を記載漏れした」という心残りを引きずった状態になりました。
が、これからの事例に集中!と気持ちを立て直し、自分自身では大きな事故もなく、事例Ⅳの1問以外、それなりに本文の根拠を使い上手く対応できた感じで終われました。
<エピソード>
2回目の2016年の2次試験の事例Ⅳで大失敗しました。
事例Ⅱで十分な対応が出来ず、挽回すべく、高得点狙いで取組みましたが、いつも完璧に出来ていたCF計算書で、CFを別の方法で出す検算で合わず、大慌てし、かなりの時間を費やしてパニック状態になり、記述問題は設問で聞かれていないような解答を記載。難度の高い問題は空欄、とさんざんな状態になり、結果「D」となりました。
この年のCF計算書は検算が難しいことを後で知り、検算はしない対応に切り替えられていたら、結果は違っていたかも知れません。
2次試験は、当日の現場での冷静な対応が出来るかも試されると考えて対策した方が良いです。
勝因・敗因分析
勝因
- 1次試験では過去問も絞って取り組んだ。
- 暗記科目は3月位から少しずつ繰り返し覚え、5月のGWまでに1次試験科目を仕上げること(作る)、 6月終わりの公開模試では、A判定を取ることを目標に。(結果はBでしたが)
- 2次試験は本番でパニックにならないよう、模試での場慣れと慌てないような工夫、起きた場合の対応を考えておく。
敗因
- 1次試験の過去問の全ての問題が完璧に解けるように回転数ばかり気にして、無理な計画を立て計画倒れになった。
- 暗記科目(法務や中小)を直前7月に詰め込む。
- 2次試験はパニックに対する対策は特に考えなかった。
受験生へのメッセージ
3年以上かかっている方へのエールを送ります。
私自身は要領も悪く、6年という長い期間かかってしまいましたが、むしろ長い期間、仕事や社会生活に役立つ知識やスキル、特に課題やその解決プロセス等を立案する事等を十分に勉強でき、長い分だけ得をした感じも持っています。
長い期間勉強する分、自分の付加価値を高められると考えます。もし、続けるか迷われている方は周囲の方の賛同が得られるのであれば、合格まで勉強を続けることをお奨めします。
6年かかって合格にたどりついたヤマカズさん。特に、何年も勉強している方にはとても大きなエールですね。
明日も引き続き合格体験記です。お楽しみに!
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