【祝! 合格体験記】様々な受験校を経験し、気付いたこととは!?/やまてつさん

こんにちは。タキプロ関西9期かみそんです。
引き続き、平成30年度に合格された読者の方の、合格体験記をお届けします。
今回は「やまてつ」さんの登場です。年を重ねられてから受験され、様々な受験校を経験されながら、5年の受験歴を経て合格されました。
その中で感じた「合格の決め手」は何だったのか?

今回は多年度で苦戦されている方にとって何か合格の糸口になるのではないでしょうか?必読です!

■自己紹介

1次試験、2次試験ともに多年度生のためすっかり長文になってしまいました。
合格の決め手は、単に学習をやめなかった(やめられなかった?)ことにあるのかなと感じています。
高齢&多年度受験生の励みになればと思い、薄れる記憶を掘り返し記録してみました。

名前:山本 哲也
ハンドルネーム:やまてつ
年齢:51歳
住まい:大阪府

診断士を志した理由

当時の業務で接点のあったコンサルタントさんとのコミュニケーションがかみ合わないのは自身のスキルの低さに問題があると考えたため。
MBAと比較検討のうえ、短期修了が可能な診断士資格を選択した。が、結果的にMBAよりも長期戦となってしまいました(笑)

受験歴

  1. 受験校を3つ渡り歩きました
    1年目:TACストレートコース(大手のノウハウ活用、通勤経路かつ飲み屋街に隣接、大きな自習室)
    2年目:TAC2次本科(講師が合わず卒業)
    3年目:AAS(講師が旧知の人だった)
    4年目:LEC 2次本科(AASと考え方が近い。大きい自習室。)
    5年目:LEC2次本科 1次合格 2次合格
  2. ①大手受験校のメリット
    自習室が使えること:AASは、貸会議室スタイルだったため、1年間は、図書館とカフェでの学習はなかなか集中できなかった。2次コースであっても1次の資料や改正論点など講師の裏サポートがいただけたこと。
    ②受験校のデメリット
    費用発生。ですが、LECは、奨学金制度で最大75%オフや再受講は35%オフといった割引制度がありました。

勉強方法

  • 1次試験の勉強方法
    • 勉強場所:通勤経路にあった受験校自習室、カフェと自宅近くの市立図書館。
    • 勉強方法
      • すきま時間の利用はできず:通勤中は、WEBを聞く程度で、ほぼ睡眠学習?でした。
      • 受験校選び:教材や答練の質を見比べて決めればよいと思いますが、コストはどこも同じくらいですので、通学のしやすさなどを検討したうえでご自身に合った選択肢をして頂ければと思います。
      • 教材:過去問マスター(同友館)をPDF化しタブレットで学習していました。これは荷物が減らせて便利!
    • 二次試験の勉強法
      • 事例Ⅰ~Ⅲは、過去問数年分を毎年回転させました。ふぞろいや受験校の模範解答を自分の書けそうなレベルにまで落としたものを正答として作成し、そこに近づける取り組みをしました。
      • 事例Ⅳは、イケカコもやりましたが、近年の本試験の傾向とは違ってきている気がして、受験校の計算問題集をたんたんと回転させました。
      • 春秋要約:毎日、頭を回転させることには効果があったかもしれませんが、国語力の向上への効果は疑問(私見です)。
      • イメージトレーニング:点数にならないことをだらだらと書いてしまう癖があったので、できるだけ本番を想定して、問題文から回答骨子や結論(書くべき主語と述語)が頭に浮かぶようにトレーニング。
      • 解答手順書の作成(思考以外をすべて作業としてしまい、解答品質を安定させるため。)
      • タキプロ記事の熟読。

エピソード

  • 1次試験のエピソード
    • 5回も受験したため、試験官の顔を覚えてしまったときには、「もうやめよう・・・」と思いました。(笑)
  • 二次試験のエピソード
    • 合格年度の受験後は、試験問題を見直すことができないほど完全燃焼してしまい、「再現答案は、作れないわ・・。」と思っていました。が、月曜日の仕事帰りにふと物足りなくなって、作ってしまいました笑
      この時点で、“自分の能力の限界―当日の緊張=今年の答案“と感じたので、「これでだめなら一次試験の勉強はやめて、二次に絞って、来年だめならもうやめよう。」と思っていました。
      なぜなら「合格答案を作成するには、合格する人になりきらないとだめで、普通に書きたいことを書いていたのでは、合格できない。」「そこまで自己変革ができる自信がない」と感じたためです。
  • 二次試験における敗因と勝因
    • 二次の答練や模試では、いつも平均点。学習が長期にわたっており、だらだらと時間だけをやり過ごし、学力の低下を防ぐだけの学習になっていることに気づき、10月初旬になってから解答の方向性を急遽変更。
      当たらずとも遠からずの解答をやめ、切り口に対して最低二つ以上の論点をねじ込むことを意識して過去問に取り組みました。
      簡単にいうと、2人分の合格答案に書かれていることを両方入れるイメージです。
      修飾語を極力排除し、具体的な言葉と主語+因果+効果+動詞述語(30~40字)を意識しました

多年度受験生へのメッセージ

この体験記をお読みいただいた通り、学習の継続と変革さえ続けていけば必ず合格には近づいているはずです

また、学力を向上させて合格するのではなく、あなた自身が、合格者になりきること(自分の思考回路から合

格者の思考回路に切り替えること)を一度考えてみてはいかがでしょうか?

二次試験は、どの学校のノウハウも間違いではなく、表現方法が違うだけと感じており、あとは自分の理解力や感覚と合うかどうかだと思います。
合格率を気にされるかたが時々いらっしゃいますが、合格率は、元々優秀な生徒をどれだけ集めるか?で変わると考えられないでしょうか。
二次試験は、真っ白な答案用紙に自分で正解選択肢を作る必要がありますので、講師のアドバイスが腹落ちしていないと試験当日に普段の答案作成プロセスが再現できないと考えます。
各学校の解答解説会に参加して、自分の現状の力と同じ方向性の学校や講師を見つける方がよいと思います。
また、学習仲間を作ることも重要です。仲間は、講師と違い、わかりやすい言葉と本音で話してくれるからです。
できれば合格ラインより上にいる仲間がいれば最高です。

この資格学習を始めた翌年に家内が大病を患い、以降は、毎年のように手術や入退院、退院後の自宅療養というパターンが今もなお続いており、その関係で、2年目以降は、勉強時間の制約を受けることとなりました。
大病をきっかけに、学習を断念しようかとも考えたのですが、逆に早く取得して、自宅を拠点にした働き方を選択できるようにすべきとの結論に至り、学習を継続することができました。

ここからは特に40代、50代のみなさまにお読みいただきたいのですが・・・

二次試験対策に力を入れるにつれ、たくさんの情報に触れることでしょう。
その大半が、「診断士二次試験の特異性や対応のためのお作法」でしょう。
私の場合は、それらの情報を参考にするだけでなくすっかり飲み込まれた(勘違いして理解した)ことが二度目のチャレンジの失敗につながり、多年度の道に踏み込んだ要因ではないかと考えています。
とにかく受験校講師に言われるがまま、腹落ちしないまま、形だけを取り入れることに専念しすぎたことで、社長に寄り添うことや採点者目線の意識を失っていました。
今振り返ってみると普段の仕事で作るプレゼン資料(他人や顧客に説明する資料)と同じように作ればよいだけだったのです。
このことに思い至ったのは、今年の9月下旬でした。ある再現答案を読んだことがきっかけでした。
そこから書き方を変えて・・・当日の緊張感の中でも再現できるようにすることが今年の勝因だったと考えています。

行き詰まりを感じている皆様へ。一度立ち止まってみて、普段のお仕事でやっている通りに答案を書いてみて、第三者に見てもらってください。
意外にそんなところに打開策となるヒントがあるかもしれません。

以上、主観に満ち溢れた体験記となってしまいました。お許しください。

以上。「多年度生向けに何かヒントになるようなことがあれば・・・」と思い、体験記としてまとめてみました。

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いかがでしたか。

ご自身の濃い経験から語られる言葉は説得力があり、多年度の方々のヒントとモチベーションになったのではないでしょうか?

やまてつさん、ありがとうございました!

 

明日も引き続きモーリーさんが合格体験記をご紹介します。お楽しみに!

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