【祝!令和元年度合格】令和スタートの短期間+独学で見事ストレート!/Tatchyさん
タキプロ10期ブログ班のおーじです。
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今日はTatchyさんの合格体験記をご紹介します。
Tatchyさんは、令和になってから学習を始めたという方です。非常に短期間かつ仕事が忙しい環境にも関わらず、徹底的に学習法を効率化するなどして、独学ながら見事にストレート合格を果たされた「ストイックな戦略家」です(勝手なイメージです…)。
それでは、じっくりとお読みください。
合格体験記/Tatchyさん
■自己紹介
職業:公務員
年代:30代
地域:東京都
■受験歴
1次試験:1回(R1)
2次試験:1回(R1)
■1次試験の勉強方法
【スタイル・勉強時間】
独学・200時間
【工夫点等】
春に情報処理技術者試験を受けていたため、試験勉強自体は元号が変わったばかりの5月上旬辺りから始めました。
試験科目数が多いけれども、全て合格する必要はない(=各科目4割は確保し、総合点で6割を超えさえすれば合格できる)ので、過去問をざっと見た感触を基に、次のような戦略を練りました。
経済:比較的難しめの年でも安定して解けたため貯金が可能。
財務:簿記2級までの範囲の内容は解けるが、それ以外は2次試験を見据えてしっかり勉強する必要がある。
経営:暗記量が多く、2次試験対策の観点でも最も時間をかける必要がある。
運営:同上。ただし、計算問題もあるので暗記量は経営よりは負担は軽い。
法務:例年難度が高いので4割は何としても超えることを目標、経済の貯金を活用する。
情報:負担軽減のため、情報処理技術者試験の合格を活用して免除。
中小:中小企業経営の内容は大きく変わらないので、その部分は必ず確保する。
以上の戦略で、知識のインプットと過去問演習を3回繰り返し、ギリギリ間に合わせました。
■2次試験の勉強方法
【スタイル・勉強時間】
独学・100時間
【使用したテキスト】
ふぞろいな合格答案
30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集
2次試験合格者の頭の中にあった全知識
【工夫点等】
1次試験後、体調を崩したり、テキストの準備に手間取ったりした関係で、1次試験の合格発表直前の8月下旬頃から本格的に勉強を始めました。
また、この時期から平日は深夜帰りが基本となる程、仕事が非常に忙しくなり、まとまった時間を確保できたのが土日祝日のみで、勉強時間の確保の観点では1次試験以上にシビアな状況でした。そして、2次試験は、1次試験の科目免除といったアドバンテージがありません。
以上の状況を踏まえて、まとまった時間となる土日祝日は過去問演習に充てて、通勤時間等の隙間時間で土台固めを基本方針としました。具体的には以下のような感じです。
・過去問演習
(1周目)8月下旬~9月中旬の土日祝日
2次試験の勉強を始めたばかりでいきなり立派な答案を書けるわけがないので、過去問10年分と「ふぞろいな合格答案」を片手に、キーワードベースで骨子を作成し、
1. 解答の方向性が合っているか
2. 解答の書き方がどのようになっているか
の2つの観点を意識して過去問を分析しました。
特に、解答の方向性については、
1. 制約事項が与件文や設問に張り巡らされているため無視していないか
2. 1問当たりに複数事項聞かれることもあるため設問での解答漏れが生じていないか
3. 1.と2.を満たした上でなぜそのような回答の方向性となるのか
を、自分で納得できるまで分析しました。
過去問10年分を意識して分析すれば、解答の方向性や書き方について「一定の法則性」や「お作法」が見えてきます。そして、これらをノートに書き起こしました。
この時期は、出題傾向の分析と解答の型を叩きこみが並走するため、過去問1周するのに時間は掛かるし手間なのですが、ここを乗り越えさえすれば、過去問演習2周目以降からは相当理解が早くなります。
(2周目)9月中旬~10月上旬 (3周目)10月上旬~試験前日
2周目は実際に時間を測って、3週目は本番より短い60分で解答を作成し、解答の方向性等が合っているかの観点で採点し、不足箇所はその理由を分析しました。
・事例Ⅳの追加対策
過去問だけでは、数年に一度しか出ない論点への対応が不十分となる可能性があったため、「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」を使って、「平日昼休みといった10分~20分の時間」と「机」があれば1問以上は解くようにしました。2周目以降は解けなかった問題や難しい論点に絞って、とにかく手を動かし電卓を叩くようにしました。
・筆記試験対策その他
平日の通勤時間で、「2次試験合格者の頭の中にあった全知識」で知識のインプットをしました。細かい内容もかなりあるので、過去問演習をやっている中で自分が抜けていると思った箇所を集中して読む参考書として活用しました。
・おまけ:口述試験対策
11月下旬に別の試験を受験していた関係で、2次試験筆記試験の合格発表直後から事例を再度読み返し、合格発表直後と口述試験前日に2か所のセミナーで模擬面接をこなしました。相当ドタバタしたので、準備は早めにやるに越したことはないと思います。
また、口述試験対策のセミナーでは、将来の診断士仲間のつながりができ、合格後の様々な情報が入ってくるので、独学であっても筆記試験に合格したら参加することをオススメします。
■1次試験のエピソード
1次試験当日は非常に暑い日でした。試験2日目には試験会場の千葉商科大学でオープンキャンパスが行われており、科目免除の間に暑さをしのいで次の科目の勉強ができる場所を探すのに苦労しました。
■2次試験のエピソード
2次試験の1週間前に台風19号が接近し、自宅周辺にも避難指示が出ました。そこで、避難所に避難することとなり、避難所で勉強していました。外の人から見れば、避難所で電卓を叩いている姿は異様な光景だったのではないかと思います。幸いにも自宅の被害はありませんでしたが、もし被害があったら、2次試験どころではなかったのかもしれません。
試験当日は、とにかく与件文に対し素直に答えることを徹底し、また、事例Ⅳを最も得意にしたことから事例Ⅰ~Ⅲでどんなことがあっても最後に返せるという気持ちで臨みました。
■勝因
組織内でもトップクラスで忙しい部署に配属されていたため、他の受験生と比較しても試験勉強の観点でも、期間・時間共に極めて制約がある状況でした。
そのため、
1. 得意科目と不得意科目は何か
2. 短期間で合格するために最も効率的で、質が高い勉強法は何か
を早い段階で考えて、自分なりのスタイルを決めました。
自分は、どこでも勉強ができ、勉強できる時に短期集中するスタイルが合っていたため、独学・マイペースを貫きました。
■これから合格を目指す受験生へのメッセージ
受験生それぞれに背景があり、得意・不得意があると思いますので、上記のとおりの勉強スタイルは必ずしも合うわけではありません。しかし、己の現状を正しく見極め、戦略を立てて準備さえすれば、最速・最短で合格することは可能です。
試験終了後に悔いだけは残さないよう、諦めず頑張ってください。
ふたたびタキプロ10期、おーじです。
いやあ、Tatchyさん、すごいですね。わたしにもこのくらいの戦略性とストイックなまでの集中力が欲しかったです。仕事が忙しい中、読み応えのある合格体験記を寄稿くださってありがとうございました!(私は紹介するだけで良くて楽ができました!笑)
そして、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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