【祝!令和元年度合格】試験当日最後まで諦めずに最善を尽くすこと/こーし(Kohshi)さん
こんにちは。Tommyです。
本日は令和元年に62歳で見事に合格された『こーし(Kohshi)』さんの合格体験記をご紹介させていただきます。
合格体験記/こーし(Kohshi)さん
■自己紹介
奈良県在住の40代の会社員です。中小企業診断士を目指した理由は、管理職として業務を行っている中で、自分の業界には精通しているものの一般かつ広範に活用できる経営視点を備えるためです。
また、子どもの受験に発破をかけるばかりでしたが、親も頑張っている姿を示すためでもありました。
■受験歴
1次試験:2回
2次試験:1回
■一次試験の勉強方法
【スタイル】
独学
【使用教材】
1年目 速習テキスト(早稲田出版)
2年目 スピードテキスト(TAC)
あとは、過去問10年分
1年目は早稲田出版の無料動画を視聴して過去問を10年分解きました。6科目合格できたので学習方法は大きく間違っていなかったと思いますが、後述のとおり経営法務で撃沈し2次試験の挑戦権を獲得できませんでした。
2年目は経営法務だけで受験するのはリスクが高いと判断し、2次試験にも関連性の高い財務会計、企業経営理論、運営管理、中小企業経営・中小企業政策の5科目を選択し過去問中心に学習。
1度学習済かつ5科目なので負担はかなり少ないかなと思っていましたが、6月終わりの模試を受けてみたら合格ラインに達していなく、直前1ケ月は1次試験対策に集中しました。結果、5科目とも60点はクリアできていました。
■二次試験の勉強方法
【スタイル】
独学+タキプロ勉強会
【使用教材】
速習2次テキスト(早稲田出版)
ふぞろいな合格答案11、12、10年データブック(同友館)
事例Ⅳの全知識&全ノウハウ(同友館)
30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集(同友館)
2次試験がどのような試験でどのように対策をしていけばよいかわからなかったので、まずは早稲田出版の動画を見て概要を掴みましたが、タキプロやふぞろいの春セミナーに参加した結果、過去問と事例Ⅳの計算問題を繰り返しやることが試験対策に欠かせないという結論にたどりつきました。
過去問は行き帰りの電車の時間をよく活用しました。行きの片道40分の車内で解答骨子まで作成、帰りの40分の車内で解答作成し、家に帰ってからふぞろいを中心に採点をして解答をブラッシュアップしていきました。また、後述する勉強会までの開始までに時間があるときは、カフェ、図書館を活用し集中して過去問を解きました。
事例Ⅳ対策は毎日コツコツできなかったけど上記2冊の基本問題が正確にできるまで繰り返し解きました。
模試は計4回も受けましたが、いずれも真ん中前後の成績でした。それでも、本試験には合格しましたので2次試験初学者の場合は特に模試の成績を気にする必要はありません。ただ、本番を想定して1回は受験しておくことは有効かと思います。
■一次試験のエピソード
1年目は折角6科目合格しながら経営法務で撃沈していまい、8点も得点調整が入るなんて国家資格の試験でどんな問題作っとんねんと正直腹が立ったまま、2年目の学習再開まで半年近くかかりました。
2年目はマイドーム大阪が受験会場。この会場は寒いという噂を聞いていたので、カーディガンを用意して受験。1日目の3科目はなんとか乗り切り、昨年撃沈した経営法務もクリアできそうな感覚もありました。
経営情報システムを科目免除していたので、最後の中小企業経営・中小企業政策の復習と昼食を兼ねて近くのファミレスへ。ところが、問題が難しく少し焦りました。
■二次試験のエピソード
受験会場は大阪経済大学。タキメンやふぞめんの激励とキットカットをもらって会場入り。室内は意外と暑かったのでカーディガンを脱いで半袖で受験。例年に比べて事例Ⅰの与件文の分量が多く、かつ設問要求がつかみにくいこともあって事例Ⅰ終了後は相当疲労していました。
そこで、激励のキットカットを食べると、「次は口述!」というメッセージが書いてあったのを見て諦めずに事例Ⅱ以降も頑張ろうという気持ちになりました。昼食はおにぎり2個で眠気が襲わないように軽めに。
事例Ⅲが思うようにできなかったので、気分転換を兼ねて外の空気を吸って事例Ⅳに挑むも、私の実力では第3問の設問3は捨てたうえで6割確保を目指す戦略に、あー厳しいなぁと思って試験終了。全体としては再現答案を作成する気力も起こらないほど手ごたえなし。
失敗談としては、SWOT分析に赤と青のボールペン、解答根拠となる与件文には蛍光ペンを設問ごとに分けて使用するルールにしていましたが、会場内が乾燥していたせいか蛍光ペンが少し乾いてかすれてしまいそうになり、かなり焦りました(予備も用意してましたのでなんとか大丈夫でしたけど)。
■勝因
【敗因(1年目の1次試験)から勝因へ】
なんだかんだいって、どの科目も基礎を確実には抑えきれていなかったのが敗因で、特に経営法務は模試でその予兆があったにもかかわらず追い込んで学習しきれませんでした。
ただ、2019年の目標を設定するにあたり、仮に得点調整により1次試験を合格していても、そこから2次試験の勉強を始めても間に合わないし、この試験の最大の関門が2次試験であることを考えると、2次試験のチャンスを1回無駄にすることなくかえってよかったのではないかとようやく前向きに捉えて勉強を再開することにしました。
【最大の勝因】
何といってもタキプロの勉強会です。1次試験の直前3回を除いて全て参加しました(全回参加されている方もいらっしゃいました)。私のような独学受験生が勉強会に参加するメリットは非常に大きかったですが、主なメリットを以下4つ記載します。
1.少なくとも毎週1事例は集中して解いて復習ができる(学習のペースメーカー)
関西タキプロの勉強会は5月からスタートし、2次試験までの勉強会日程が発表されていました。タキプロ勉強会に合わせて2次試験対策に向けた学習計画を作成しました。少なくとも1事例を80分で集中して解答し、勉強会が終わってから時間をかけて復習することを毎週のルーティーンとすることができました。また、5月からですが少しでも早く2次試験対策に取り掛かることができ、1次試験終了後に2次試験対策をどのようにすればよいのか慌てる必要もなく、スムーズに2次試験対策に集中することができました。
2.受験生の答案レベルや自分の答案の長所・修正点を直接確認できる
予備校の模範解答レベルのものを80分で書けそうにないと思う中、タキプロの勉強会では自分の答案と勉強会参加者の答案を交換することで、自分の答案レベルを相対的に確認することができました。また、勉強会では自分の解答根拠を説明し、ディスカッションを通じて自分の答案の長所や修正点を直接確認することができました。
3.様々なメソッドを自分のものにできる
勉強会にはさまざまな予備校出身の受験生やタキメンの方もいらっしゃるので、予備校で教えてもらっているフレームワークや答案の書き方、解答のプロセスなど、独学者では身につけにくい様々なメソッドを吸収し、自分のものにすることができました。
4.受験生仲間ができる
受験生時代に私はそこまで余裕はありませんでしたが、合格後に「勉強会で一緒になったことありますねぇ」とお声がけしていただけたりして、仲間が増えました。
勉強会参加時の答案は正直合格レベルに達していないものばかりでしたが、試験本番前で良かったと考え、タキメンからのアドバイスや受験生の素晴らしい答案を糧にして過去問を繰り返し学習しました。
■合格を目指す受験生へのメッセージ
試験までのロードマップや勉強方法などは人それぞれですが、もし中小企業診断士の学習を勉強と捉えるならば、勉強とは「勉め強いる」ものと私は思っています。モチベーションが落ちるときもあるかもしれませんが、合格に向けて自ら奮い立たせて頑張っていくしかありません。
「試験当日の事例Ⅳ終了まで、諦めずに最善を尽くすこと」ができれば、合格へ必ず近づきます。みなさんが2020年の東京オリンピックイヤーで中小企業診断士合格という輝かしい金メダルを獲得できることを切に願っています。
以上が『こーし(Kohshi)さん』さんの合格体験記です。
タキプロ勉強会を有効に活用しながら見事2次試験を1回で突破されて本当におめでとうございます。
独学の方は自分でペースを掴んだり、効果的な勉強法や解答のフレームワークといった情報を得たりするのが難しいと聞きます。
こーし(kohshi)さんは、うまくタキプロなどの受験生支援団体を活用するとともに、何よりも「勉め強いる」という言葉にもあるようにご自身のモチベーションをしっかり最後まで保ち切った結果の合格だと思います。
今後は中小企業診断士としてのますますのご活躍をお祈りしています!
Tommyからのブログは今回で最終回となります。これまで稚拙な文章ながら読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました!
今後はタキプロ11期へバトンを渡しますが、今後も中小企業診断士合格を目指す受験生の皆様を心から応援しております。
明日はおーじより『ぶぃの』さんの合格体験記をお届けします。
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