合格体験記 by 白湯
読者の皆様、タキプロ名古屋12期の白湯(さゆ)と申します。
今日は子供の日、GW最終日ですね。皆様、連休中は計画通りに学習を進められたでしょうか。
さて今回の題目は、「合格体験記」です。2度目の2次試験に挑むにあたり、いかに学習を継続し、解答の精度を高めていったか、という点について書きました。よろしくお願いいたします。
■中小企業診断士を目指した理由
十数年前「中小企業の社長の役に立ちたい」との思いで、新卒で金融機関に入社しました。地方支店で法人営業を行う中で、自身が思うような支援ができなかった事が複数回あり、悔しい思いをしました。その後法人営業をしばらく離れていましたが、融資による支援が難しい企業に対して、違った形で支援ができれば、という思いが残っていました。中小企業診断士の資格については、当時よりその名前は知っていたものの、難易度の高さから尻込みし、詳しく調べることもありませんでした。
3年ほど前に、業務都合で宅建士の勉強をはじめました。同資格には過去に2度挑戦・失敗していましたので、勉強方法を改めました。月次・週次・日次の計画を立て、忘却曲線を意識して繰り返し過去問を解く方法で、合格することができました。その方法が自分には効果的と感じたため、憧れだった中小企業診断士の試験に挑戦することを決めました。学習の過程で経営全般の体系的な知識を得て、課題解決のための思考能力を身につけ、社長の役に立つことができればとの思いがふつふつと湧いたことを覚えております。
■学習スタイルについて
私の学習スタイルを3つの言葉で表しますと、1つ目は「計画が命」です。1次試験・2次試験それぞれにつき、試験日と学習フェーズを考慮した大まかな日程をベースに、自身に必要な学習内容、取り組むべき過去問数等を記入したスケジュール表を作成し、進捗に応じて更新していきました。日次・週次の小さな達成感を積み上げることで気持ちを切らさず、また学習を習慣化することに成功しました。
2つ目は「繰り返す」ことです。1次試験対策はとにかく問題集・過去問集の回転数を重視しました。全科目それぞれ7回転させ、アウトプットの再現性を高めました。2次試験に関しても、過去問を繰り返し解きながら、解答を記憶するのではなく、解答手順を磨くことに努めました。
3つ目は「適度な息抜き」です。趣味の銭湯・サウナに週1度行くことを小さなご褒美に、週ごとの学習ノルマを乗り越えました。その代わりに、試験前3ヶ月間は断酒して夜間学習に充てました。
学習時間は早朝、通勤時間、昼休み、夜間に分けて一日平均3時間程度を確保しました。子どもが小さいこともあり、週末も基本的に早朝・夜間を最大限活用し、日中はなるべく家族サービスに努めました。学習を習慣化するための工夫としては、翌日取組む事例を机上に置いて寝る→スマホを寝室横のリビングに置いてアラームを止めに行くことで確実に起床する→机上においてある事例を解く→通勤中に確認する、というルーティンを繰り返すことで、学習を習慣化していました。ちなみに、学習を始める前に一杯の白湯を飲むことも大切なルーティンになっていました(HNの由来)。
■勉強法について
1次試験 通信講座「STUDYING」 問題集、過去問を7周
2次試験①某受験校 過去問7年分 × 2周・・・講義+受験生同士の議論中心
2次試験②勉強会+独学 過去問12年分 × 約3周 + 模試3年分、計150事例余
1度目の2次試験対策は受験校で行いました。2次試験の基礎知識やお作法すら知らなかったところから、それなりに解答を埋めるレベルまではたどり着けましたが、当時を振り返ると、一次知識の暗記と設問ごとの個別対応に終始していた気がします。講師の解答の写経等も行いましたが、自分の身についた解答手順がなかったため、結果として試験本番での対応力不足という反省点が残りました。
上記反省点を踏まえ、2度目の2次試験に挑むにあたり、ある勉強会に参加し、試験当日における初見問題への対応力向上を目指しました。毎週、勉強会に向けた予習で自身の答案を準備し、勉強会における議論・OBから頂いた助言により事例に対する理解を深め、事例の方向性を十分に理解した上で再解答する復習を行いました。
勉強会をベースに解答手順の基礎を固め、1次試験が終わる7月からは週7事例解くことを自身のノルマにし、最終的に模試を含め延べ150事例あまり解きました。時間が取れない朝には、40分で解答の骨子まで作り、通勤中に復習していました。
予習で用意した各自の答案について、OBから、また受験生同士でフィードバックを頂いていました。主なチェックポイントは、与件に忠実か、設問に適切に答えているか、論点の飛躍がないか、因果関係が明確か、文法が正確か、言葉の定義を誤って使っていないか、一次知識を正しく理解しているか、一読して意味が通じるか、などです。フィードバックを頂ける機会が毎週あることで、学習の方向性を確認し、自分自身の考え方の癖などを把握し、適宜修正することができました。
解答は採点者との唯一の接点と言われますが、解答について上記の観点でチェックし、相互に指摘しあうことでその精度を高められたことが、私にとっては非常に有効でした。
■おわりに
長期に渡る2次試験対策において、常に高いモチベーションを保つことは、私にとっては難しいことでした。その代わりに、毎日小さな目標(一日1〜2事例+事例Ⅳ問題集などを解く)を達成すること、スキマ時間をなるべく活用することにより気持ちを保ち、2度目の2次試験前の10ヶ月間を走りきりました。2次試験当日には、自分なりに対策をやり切ったので後悔はない、という穏やかな気持ちで試験会場に入ることができました。
学習スタイルや勉強法は、合格者を見渡しても本当に多種多様です。ぜひ皆様ご自身に合った方法を確立していただき、取り組んで頂ければと思います。
勉強会については、ぜひタキプロのWeb勉強会の活用もご検討下さい!
次回はサンドバッくんさんの登場です。
お楽しみに!
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白湯さま
コメント失礼します。
2次の対策をどのように講じていけばわからなく、独学では無理だと思い勉強会への参加を検討しています。
どこの勉強会で勉強をされていたのか差し支えなければ教えていただけませんか?
まりんさま
コメントを頂きありがとうございます。
私も、2次対策に関して独学では限界を感じてしまっていました。
勉強会名につきましては個別で連絡させて頂きますので、少々お待ち下さい。