【特集】事例Ⅳで90点!Dukeさんインタビュー ~後編~

読者の皆さま、こんばんは。先週に続きでこぽんです。

今回の記事は前回に引き続き【多年度受験生インタビュー】(前回の記事はこちらから)、
タキプロ12期 勉強会班のDukeさんへ実施したインタビューの後編をお送りします。
(インタビュアー:団長 / ギャラリー参加:みさ、でこぽん)

今回は【2次試験後半・総括】で構成されています。
令和2年度試験で事例Ⅳで90点という高得点を叩き出したDukeさんの勉強法は目から鱗なものでした。
事例Ⅳが苦手な方をはじめ、息抜きも兼ねて読んでみてください。

■6年目にして初めて危機感を持つ

―はじめにDukeさんの2次試験の受験経歴を紹介させていただきます。

 事例Ⅰ事例Ⅱ事例Ⅲ事例ⅣTTL
H2753695851231
H2855565966236
H2958477062237
H3066674561239
R137667172245
R257666290275

ー2年目以降は60点以上の科目も増えています。そしてR1はまさかの245点での不合格。。。この時の心境は

「なぜ、オレだけこうなる。合格者との違いがわからない」
5回落ちて初めて自分の内面に問題があることを自認しました。

ーということは、6年目で勉強のやり方を変えたという事ですか

これまで不合格の要因は受験校など、外的要因のせいにしていました。模擬試験でも常に上位にいたので、自分は間違っていないと。
ところが6年目にして初めて、自分の間違いに気がついた。
2次試験の合格率を考えると、普通5回に1回は合格できる訳じゃないですか。それが自分は5回続けて不合格。これはもう、自分の内面に問題があると認めざるを得ない。この時初めて危機意識を持ちましたね。

ー具体的にはどんな取り組みをしましたか

とにかく、まずは体力をつけることを第一に考えました。
これまでは事例Ⅳまで体力が持たなくてね。模試では良い点数が取れても、本試験ではなかなか点数が伸びない。いつも最後まで集中力が続かなかったり、手が腱鞘炎になって電卓がうまく叩けなかったりしてたんで(苦笑)。ジムに通って、体力と筋力の増強に励みました。
あとタバコも止めました。これまでは集中力を持続させるために、試験途中もニコチン注入してたんです。でもやっぱりダメですよタバコは。一時的に集中力は増しても、最後までは続かない。逆に事例Ⅳの頃には意識が朦朧としてましたね。
受験生の皆さんには、試験が終わるまで禁煙することを強くおススメします(笑)。

■「もうアカン!」本試験1か月前の危機的状況からの逆転劇

ー精神的にタフになるためにも、まずは体力からという事ですね。勉強面での取り組みはいつ頃から変えましたか

それが、今までのやり方は間違っているとわかってはいるものの、何が問題かはわからなかった。
結局何が悪いかわからないまま、迎えた試験1か月前の模擬試験の結果が散々でね。
「もうアカン!これだけやって同じ失敗を繰り返すなら、もはや手はない」。6年目にして初めてさじを投げました。

ー試験1か月前まで危機的状況だったんですね。その状況をどうやって打破しましたか

きっかけは、試験3週間前に先輩達とお昼ご飯を食べながら雑談をしていた時です。
先輩の話を途中でさえぎって、自論を展開している自分に気づきました。もう、青ざめるほど恥ずかしかった。
その時、「ヒト様の話を最初から最後まで聞けていない」ことが、不合格となる最大の弱みだと認識できたんです。

ーその後、具体的にはどのような勉強法に変えましたか

常に頭の後ろの方で「俺は人の話を最初から最後まで聞いていないので要注意」と意識するようにしました。
すると傾聴力が以前より格段に高まるようになった。特に与件読解ではこの傾聴力の効果が大きかった。勝手な解釈をして大崩れすることがなくなったんです。

ー傾聴力を鍛えることで与件読解が深まり、その結果出題者の意図から外れる「大事故」を起こさなくなったんですね。

その通りです。その結果、R2は本試験でも大きな事故を起こすことなく、合計275点の高得点で合格することができました。

■事例Ⅳ高得点の秘訣は「ストーリー性」にあり!

ーしかも事例Ⅳは90点!高得点の秘訣を是非教えてください!

事例Ⅳは設問ごとにバラバラに解くのではなく、全体を一つのストーリーとして捉えることですね。
最初の与件文や第1問から第4問までの各設問文を通して見てみると、ストーリーが見えてくる。ストーリーを意識しながら全体を俯瞰して見ることで、解答に一貫性ができる。論述問題もソコを意識して内容を組み立てたら、模範解答と多少ズレていても得点が期待できるはずと考えました。

ー私は計算問題を解くことに集中してしまって、設問間の関連性を意識することは二の次になってました(苦笑)
全体を俯瞰できるようになるために、何か工夫されていたことはありますか。

事例Ⅳの解答用紙ってA4用紙2枚に分かれてバラバラになるでしょう。それをスコッチテープで貼って、A3用紙1枚になるようにするんです。そして第1問から第4問まで、自分の解答内容の全体を見渡して、関連する箇所をカラーペンで紐付ける。
これを普段の学習から習慣化することで、全体を俯瞰して見る癖をつけてました。何度も繰り返し実践することで、自然と全体を俯瞰して見れるようになりました。試験本番はスコッチテープなしで大丈夫でしたよ(笑)。

■6年間を振り返って~受験生のみなさんへのメッセージ

ー2次試験の6年間を改めて振り返って、多年度生になってしまった一番の要因は何だと考えますか

一番の要因は、人の話を聞かない・聞けない、そんな自分の弱みを受け入れられなかったことですね。
敗因を外部に求めることで自己肯定し、内的要因を見つめなおすことができなかった。診断士もサービス業ですからね。人の話を聞かないのは致命傷です(笑)。
それから1年目から5年目の勉強法は、勉強のやり過ぎで反省(Check)の時間が欠如してました。ある意味やりっぱなし状態。受験に合格するという意味ではこれも致命的な失敗事例ですね(苦笑)。

ー最後に受験生の皆さんへメッセージを

診断士の2次試験はコンサルタントとしての適正検査という位置付けになりますので、自分の我が出ないことが大前提だと思います。
「銀座や新地に自分の我を押し通すホステスさん」や「自分のことばかり語る占い師」なんて居ないでしょ?(笑)
特に40代~50代の人は、社会的地位や今までの実績や経験が邪魔をしてしまいがち。自分の知らないところで解答に我が出てしまい、または我を出さないようにする意識が強すぎて、事例Ⅰ~Ⅳを通して素直な(論理性と客観性がある)解答ができずに不合格となってしまっている人が多いのではないかと思います。
今は、大変苦しい時期だと思いますが、なんとか自分と向き合って、自分の弱点を見つけられれば、合格に大きく近づけると確信致します。
人生100年時代、50過ぎても決して遅くはありませんし、今までの皆様の経験や知見を活かして、中小企業の発展に尽くせる筈です。同志としてがんばりましょう。

■おわりに

いかがでしたでしょうか?
Dukeさんのお話を伺っていて、特に2次試験では”あと数点をもぎ取る視点”の大切さを改めて感じました。
数点をもぎ取る=一層勉強する、だけでなく、日常生活のふとしたヒントを活かす、というのは
初年度・多年度問わず、持っておくとよい姿勢だと思います。

先の見えない受験勉強のトンネルの中でも、行く先はきっと新しい世界が広がっているはずです。
この記事を読んだ1人でも多くの方の気持ちが上向きになっていれば幸いです!


次回はのぶおさんの登場です。
お楽しみに!

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