合格体験記 byたなさん

読者の皆様、こんにちは!
タキプロ12期の「たなさん」と申します。
今回3回目の投稿になります。本日は「合格体験記」ということで、私の受験生時代にどんな事をきっかけに受験を決意したのか、ざっくりとどの様な勉強方法をしていたかについてお伝えできればと思っています。

■中小企業診断士を受験した理由と実際の所

私の簡単なプロフィールは第1回目の投稿記事をご参照頂ければ幸いです。
https://www.takipro.com/2jishikenknow-how/case4/76375/
私が中小企業診断士を目指した理由と、(受験生の皆さんが気になる所だと思いますが)実際に合格してみて現実はどうだったのかをご紹介したいと思います。

①中小企業を支援出来る機会の創出
日本企業の内、大半を占める中小企業への支援に携わる事で、日本の経済社会に少しでも貢献したいという気持ちがありました。受験を目指した当時は、私は世間一般で言う大企業に勤めており、その大企業の中で培われてきた経営に関する体系的なシステムやノウハウは良く出来ているなと思っており、中小企業向けに転用すると非常に効果的なのでは無いかと常に思っていました。ただ、経営に課題を持っている中小企業の方と接する機会はその時は皆無で有り、中小企業診断士を取得する事で、その機会を得られるのではという期待の下、受験を決意しました。

⇒中小企業診断士に合格した後は、自分でも想像していなかったくらい、多くの先輩診断士の方と知り合える機会がありました。(特に昨今のコロナ禍の影響も相まって、Web会議システムで打合せをする機会が増え、全国場所を問わずに繋がれます)。その診断士の方からコンサル案件や補助金の事業計画書作成の依頼を通じて、これまでに多くの中小企業の経営者の方と接する機会を得られ、実際に色々とご支援をさせて頂いています。

②転職先のベンチャー企業での活用

実は中小企業診断士試験への受験する直前に、ベンチャー企業への転職を行いました。当時の私はMBAを保有しており、経営に関する体系的な知識はある程度理解していたものの、やはりMBAは大企業を対象とした側面もあり、ベンチャー企業での経営との差異を学んでおきたいという思いもあり、中小企業診断士は有効な勉強手段なのでは無いかと思っていました。

⇒これは私の所管ですが、MBAで学んだ事は、大きな組織の中での合意形成を行う為のフレームワーク等、定性的・概念的な知識の学習が多かった(もちろんアカウンティング、ファイナンス科目もありますが)のに対して、中小企業診断士の受験では、めっちゃ具体的で実務的な事を学べるという感覚があります(特に経営情報システム、経営法務、企業経営理論あたりとか)。実際にベンチャーでの業務の中でも、細かい業務をIT化して効率化しようとか、知財戦略どうしようとか、取締役会の運営どうしようとか、もろに試験勉強で学んだ内容を活かせる場面が多々あります。あの試験問題の要項を考えた方は改めてすごいなと思いました。

③新たな飯の種の確保(笑)
上記の通り、私は大企業からベンチャー企業へ転職した訳ですが、当然将来的な生計のリスクは圧倒的に増加しました。二次試験の「財務会計」を勉強している皆さんでしたらお分かりになると思いますが、将来のキャッシュフローの割引率がめっちゃ大きくなった状態です(笑)。当然の事ながら現在価値も目減りする訳で、家族を持つ身としては、会社に依存せずに自分自身の力で稼ぐ手段も身につける必要がありました。中小企業診断士を志したのは、上述した様な意識高めな理由もありますが、マズローの欲求5段階説でいう「安全の欲求」の面の理由も少なからず影響しています。

⇒現在はコロナ禍の影響もあって、経営に危機感を持っている中小企業は多くいらっしゃり、中小企業診断士のニーズが非常に高まっていると感じます。そんな中で、先輩診断士やコンサルティング会社から案件を多くご紹介頂いており、頑張れば頑張っただけの報酬を頂けているなとは感じております。少しでも受験生の皆さんのモチベーションに繋がれば幸いです。

■どんな勉強をしていたのか

1次試験
当時の本業が忙しく家庭を持つ身でもあったので、予備校通学は時間的な拘束の面と費用面で選択肢からすぐに消えました。隙間時間を有効に使って勉強するスタイルが当時の自分には合っていたので、通信講座(診断士ゼミナール)のテキストを使い、早朝、昼休み、移動時間、就寝前と隙間時間を見つけてはコンスタントに勉強を継続していました。実感としてテキストの内容は良く纏まっており、それをインプットするだけで1次試験合格ラインには達すると思います。
自分が興味を持てない科目があったり、出張が多く入る時期があったり等、勉強時間が思うように確保出来ない事があり、1次試験直前は正直7科目全ての合格は諦めて次年度で頑張ろうかなと諦めモードになった事もありました。ただ、中小企業診断士を目指す受験生の方は、基本的に社会人でなおかつ本業でご活躍されている方が多いと思うので、勉強時間が確保出来ていないのは他の受験生も同じだと思います。なので、皆さんも最後の最後まで諦めることなく踏ん張れば、案外思いもよらず合格出来る事もあるかと思いますので、時には楽観的になって長い受験期間をメリハリ付けて乗り切ってください!

2次試験
1次試験を一発で合格出来るとは思っていなかった自分は、1次試験合格発表の日まで2次試験の勉強は一切行っていませんでした。2次試験の勉強を開始した当初は、予備校が解説している過去問の模範解答を見て、こんな解答書ける訳無いと一瞬で心が折れていました。インプット中心で絶対的な正解がある1次試験に比べ、2次試験は何が正解でどうやって勉強したら良いのか全く分からず、なかなか勉強に本腰が入りませんでした。
そんな時に出会ったのがこのタキプロのブログです(笑)合格者の先輩方も自分と同じ事を悩んだ経験をお持ちで、なおかつ実際に合格された実際の勉強方法や考え方が惜しげも無く公開されており、自分でも出来るんじゃないかと思える様になって2次試験の心理的ハードルが非常に低くなりました。
それからは、独学でテキストを使った正攻法な勉強とタキプロで蓄積されているテクニカルな勉強(良い意味で)を並行して行い、インプットよりも実際にアウトプットを中心とした対策を行っていました。それだけ?と思われるかも知れませんが、私は本当にそれだけで実際に合格を掴む事が出来ました。
ですので、特に2次試験の勉強方法に自信が無い皆さんは、(手前味噌ですが)タキプロのブログで公開されている先人達の知恵を余すことなくフル活用頂き、他の受験生と差を付けて合格を勝ち取ってください!冗談抜きでそれくらいこのブログは良質なコンテンツがいっぱい詰まっていると思います。

以上、私の体験が少しでも皆さんのお役に立てば幸いです。
次回はのりおさんの登場です。
お楽しみに!

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