峠の先の景色 byみっちー
読者のみなさん、はじめまして!
タキプロ13期の「みっちー」と申します。
地方都市在住でリアルでの勉強仲間が少ない中、ブログやオンライン勉強会に救われた1人です。今度は私がブログで情報発信し、誰かの助けになれればと思っています。
どうぞよろしくお願いします!
■はじめに
私が住んでいるのは、岐阜県最北端の飛騨市です。木工、酒造、農業などの地場産業が存在し、魅力的な人、文化、自然、そして中小企業に恵まれています。
一方で都市部から離れており、受験生のコミュニティなどの人と人のリアルなつながりに加わるには、不便を感じることもあります。
そのような状況下で受験勉強のモチベーションを維持するうえで、ブログやオンライン勉強会などインターネットを介したつながりは、心強い支えとなりました。
■自己紹介
まずは自己紹介をさせていただきます。
・ハンドルネーム:みっちー
・年代/性別:20代/男性
・職業:製薬の研究開発部門
・住所:岐阜
・勉強方法:独学
・受験遍歴:1次1回、2次2回
・得意科目:経営情報システム
・苦手科目:経営法務
■診断士を目指すまで
農学系大学院出身で、2018年から医薬品メーカーの研究開発に従事しています。
もとは生物や農業に興味があったのですが、農業の付加価値を高める方法のひとつとして、医薬品原料植物や機能性成分に着目したのが製薬に進んだ動機です。
それでも自分のバックボーンはあくまで農学系だと思っているので、農業現場と関わり続けるため、岐阜に移住して農業ボランティアや家庭菜園に取り組んでいます。
実際に製薬の仕事をする中で、企業経営の視点、特にマーケティングと財務会計の知見が必要だと実感しました。しかし、これまで農学・生物系の進路を歩んできた中で、経営に関してはあまり学習してきませんでした。
そこで、経営知識を体系的に身につけられる学習方法を調べていたところ、中小企業診断士という資格の存在を初めて知りました。実務補習で経験や同期とのつながりも得られる点に魅力を感じ、受験を決意。
入社2年目、2019年のことです。
■試験制度を知る
中小企業診断士という資格の存在自体を知ったばかりだったので、まずは受験制度の全貌を知るところから始めました。
マークシート式の一次試験は、とにかく範囲が広いこと。
二次試験は筆記試験と口述試験があり、筆記試験は合格率2割程度の難関であること。
二次試験合格だけでは中小企業診断士を名乗れず、3年以内に実務補習または実務従事を15日分経験しなければならないこと。
道のりの長さに圧倒されましたが、もともと新しいことを学ぶのは好きなので、「長く楽しめる」と解釈することにしました。
■市販テキスト×無料動画で一次試験合格
さて、何はなくとも、まずは一次試験対策です。
範囲は7科目もあり、しかも私の場合これまでの人生でほとんど触れてこなかった知識ばかり。中小企業診断士を受験した人が職場にいなかったこともあり、生の体験談に触れられないまま、手探りで学習方法を調べました。
学習方法の確立に役立ったのは、動画サイトにアップされているさまざまな講義動画でした。受験校が作成している動画を視聴し、自分に合っていると思った受験校のテキストも購入。動画とテキストの往復を意識し、家事をしながら動画を見たり、テキストの例題を解きながら動画の内容を思い出したりしました。
講師の声のトーンや身振り手振りで重要箇所が変わる動画と、納得するまで自分のペースで読み込めるテキストを往復することで、より記憶が強化されたと感じています。また、入社2年目で資金が潤沢にあるわけでもなかったので、無料の講義動画には非常に助けられました。
個々の科目の学習方法や、苦手科目(特に経営法務)の攻略については、今後の記事で詳しく取り上げます。
そして入社3年目の8月、令和2年度一次試験を名古屋で受験しました。感染症対策のため、広いホールに机をまばらに配置された会場で、大学入試以来かもしれない長丁場のマークシート試験。
経営法務と中小企業経営・中小企業政策で思うように点が取れず、足切りを覚悟しました。しかし自己採点したところ、苦手意識を持っていたこれら2科目も、かろうじて4割以上得点できていたのです。さらに運営管理や経営情報システムで点を稼げていたことで、結果は合格。
市販テキストと無料動画の力で、独学ストレート合格を果たしたのでした。
■遅きに失した二次試験対策
一次試験にストレート合格すると思っていなかったので、合格が判明してから二次試験対策を本格化させました。
これは、今にして思えば悪手だったと思います。対策を始めるのが遅すぎたのです。
11月に実施される二次試験は、設問の意図を正しく汲み取り、与件文からキーワードを抽出して抽象化・具体化し、論述式で回答するという、総合的な国語力が試されます。さらに事例Ⅳ(財務会計)では素早く正確な計算が求められます。一次試験が終わってから対策して間に合わせるのは難しいでしょう。
私は二次試験対策の動き始めが遅かったので、事例Ⅳで歯が立たず、令和2年度は不合格となりました。
判定はAAACの、総合B
国語力が試される事例Ⅰ~Ⅲはよくできていたものの、財務会計で失敗して不合格という、とても悔いの残る結果。
しかし、対策すべき内容がはっきりとしました。事例Ⅳに戦力を集中投下するのです。
翌年度は財務会計の基本的な計算問題を優先的に練習し、事例Ⅳの経営分析と損益分岐点分析を攻略。主に「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集」と「事例Ⅳ(財務会計)の全知識&全ノウハウ」を周回しました。
「昨日解けなかった問題が今日は解ける」という、学ぶことの楽しさを思い出し、モチベーションが高まるのを感じました。
■タキプロとの出会い
タキプロのオンライン勉強会に参加したきっかけは、「ふぞろいな合格答案」の巻末に受験生支援団体として名前が挙がっていたことでした。
ひとりで学習していると客観的な視点が欠けてしまうのではないかという懸念を抱いていたところだったので、他者からフィードバックが得られる勉強会に魅力を感じ、思い切って参加。オンライン開催だった点も、地方在住の身としては大変助かりました。
こうしてタキプロと出会ったのが、令和3年8月。過去問を解いて、合格者や他の受験生に意見を賜りながら、解答の質を向上させてゆきました。
そして令和3年度二次試験。昨年度よりも事例Ⅰ、Ⅳの難易度が上がったように思い戸惑いながらも、全ての解答欄を埋められました。前年度に大失敗した事例Ⅳも、基本的な計算を素早くこなし、かなりの手応えをおぼえました。
判定はABAAの、総合A
事例Ⅳを完全に攻略し、事例Ⅰ〜Ⅲでも安定した得点力を維持して、合格を勝ち取りました。
■峠の先へ
2年以上に及ぶ受験勉強の末に合格した喜びと安堵は、言葉に表せないほどでした。しかしその一方で「これからどうすればいいんだろう」という不安が首をもたげてきました。
受験勉強に邁進している間というのは、「試験に合格する」という明確な目標があるため、「何を目指せば良いのか」と迷う余地が無く、ある意味ラクなんです。
しかし合格後は、自分で決断しなければ何も進みません。
実務補習をいつ受けるのか。
自分の専門性をどう活かすのか。
誰と一緒に活動するのか。
転職や副業に挑戦するのか。
きつい峠道を登り切ったと思ったら、目の前に巨大な湖が広がり、そこに何本もの川が出入りしていた。そんな光景に、合格後は遭遇すると思ってください。
湖面には魚影が映っているし、対岸には食べられる植物も生えているようだけど、道も橋も用意されていません。ここから先は自分で筏を組んで好きな方角へ進めばいいし、誰かと一緒に釣りをしてもいいし、何もしなくても誰も咎めないでしょう。
私はタキプロ13期という舟に飛び乗ることを選びました。まずは他メンバーと共に舟を漕ぎながら、この湖の地理と航行技術を学んでいきます。受験生のみなさんが、まずは試験合格という峠を越えられることを祈って、1年間サポートしてまいります。
次回はもっちさんの登場です。
お楽しみに!
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