模試の結果は気にしなくていいけど気にした方がいい話 byたべちゃん
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のたべちゃんと申します。
今回は私の合格体験記をお届けします。私は運よく昨年の試験でストレート合格をすることができました。
しかし、昨年のこの時期はモチベーションが上がらず、全くと言っていいほど勉強が捗っていませんでした。それを乗り越えた経験も皆さまの参考になるかもしれませんので、ぜひ最後までご覧ください。
■診断士を目指した理由
私が中小企業診断士を目指した理由は大きく2つあります。
1.フラットな立場で中小企業の支援をしたかったため
2.会社に依存しない力を身につけたかったため
前職は銀行で働いており、法人営業を担当しておりました。主に融資業務を通じてですが、中小企業の支援につながる仕事は非常にやりがいのあるものでした。
しかし、どうしても銀行の収益獲得が優先され、時には本当に相手のためになるのか分からないようなことも提案しなければならない場面もありました。
またある時、とある製造業の社長から「銀行は決算書の数字しか見ていない。お金を貸すだけじゃなくて、もっと私たちの本業を見て、役に立つような提案をしてきてほしい」と言われたことがありました。その時、私は何も言い返すことができず、とても惨めな気持ちになったことを今でも鮮明に覚えています。
中小企業診断士として経営に関する幅広い知識を身に付ければ、フラットな立場で、少なからず中小企業の本業に役立つような提案ができるようになるのではないか。そう考えて中小企業診断士を目指すことにしました。
■診断士試験の勉強を始める前に
診断士試験を受けることを本格的に検討し始めたのは、2020年10月のことです。
1次試験の科目の中で、唯一不安視していたのは、経営情報システムでした。ITはこれまでの人生でほとんど触れたことのない分野であったため、どれだけ点数が取れるのか未知数だったのです。
そこで、まずはITパスポートを受けて、力試しをすることにしました。結果、20時間程度の勉強時間で余裕をもって合格することができました。
これにより、情報系科目への苦手意識が消え、診断士試験を受けることを決意できたのですが、ITパスポートの試験勉強には、他にも思わぬメリットがありました。それは、企業経営理論の範囲も同時に勉強できるという点です。
ITパスポートの試験範囲には「ストラテジ系」「マネジメント系」「テクノロジ系」の3分野があるのですが、「ストラテジ系」には、企業経営理論の出題範囲とも被る内容が出てきます。これにより、企業経営理論を勉強した際に、一度見たことがある内容ということでスムーズに理解することができました。
したがって、まだ1次試験の勉強を始める前で、これまでITや経営の勉強をしたことがないという方は、はじめにITパスポートの勉強をしてみることをお勧めします。
■学習計画
ITパスポートに合格した後、診断士の勉強を始めるにあたって、まずは学習計画を立てました。
最初に、1次試験各科目の勉強する順番を決め、11月企業経営理論、12月財務・会計、運営管理、1月経済学・経済政策、2月経営情報システム、3月経営法務、4月中小企業白書・政策、5月~本番まで過去問繰り返し、といった計画を組みました。
次に、勉強時間としては、土日各6時間、月~金各1時間を標準とし、1次試験本番までに600時間勉強すると決めました。この際、祝日は1時間で計画しておき、例えば土日含めた3連休であれば、3日間で13時間勉強できれば良いことにする、といった形で余裕をもった計画としました。
後から振り返ると、無理に詰め込んだ学習計画を組まないという作戦は、自分に合っていたと思います。
理由としては、やはり平日は仕事が忙しく、1時間も勉強できない時や土日でも6時間集中して勉強できない時がありました。それを祝日で挽回するということができたので、そこまで計画に遅れが生じず、モチベーションを維持することができました。
高い目標を立てた方がモチベーションが上がるという方もいらっしゃるかもしれませんが、私は経験上、一度追いつけないほどに計画から遅れてしまうと、モチベーションが続かないということがありました。
■転機となったファイナル模試受験
このように順調に勉強を進めていたのですが、途中思わぬ出来事から勉強のモチベーションが下がってしまうことになります。その出来事とは、1次試験の日程が当初想定していた7月ではなく8月だと発表されたことです。
この発表は3月末のことでしたが、1次試験本番まで、あと3か月ちょっとだと思っていたところに1か月の余裕が生まれたことで、急にプレッシャーから解放されたような感覚で、勉強に身が入らなくなってしまったのです。それから4月5月とあまり勉強が進まないまま、だらだらと過ごしてしまいました。
そんな中で転機となったのは、某予備校のファイナル模試を受けたことです。
この試験を受けるまでに、中小企業白書・政策以外の6科目は過去問を一周しており、正直それほど難しいとは感じていませんでした。各科目少なくとも60点は取れるだろうと、高を括って臨んだ試験でしたが、結果は、全科目60点に届かず惨敗でした。
この時、猛烈な焦りを覚えたことを今でも思い出します。
今振り返ると模試の問題は明らかに捻ったものばかりが出題されており、本番よりもよっぽど難しい内容でしたので、そこまで焦る必要はなかったのですが、結果としては「これまでの勉強を無駄にしたくない!」と再度勉強に熱が入るようになりました。
それから無事1次試験を突破し、その勢いのまま2次試験の最後まで駆け抜けることができたのです。
■おわりに
以上が私の合格体験記となります。
もしかすると、今これを読まれている皆さまの中にも、何かの理由でモチベーションが下がってしまっている方がいらっしゃるかもしれません。そんな方は、試しにどこかの予備校の模試を受けてみることをお勧めします。
結果が良ければ、それをモチベーションアップにつなげることができるでしょうし、たとえ結果が悪くても諦める必要はありません。ご自身の今の実力を真摯に受け止め、今後の学習に生かされることを願っております。
次回はちよさんの登場です。
お楽しみに!
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