「合格体験記」byぺさま
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のぺさまと申します。
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■はじめに
試験勉強中の方は1次試験まであと3か月を切った頃だと思います。
私の昨年の今頃は異動先の慣れない環境がストレスで、なかなか試験勉強が進まなかった事を思い出します。
まさか1年後の今、中小企業診断士に合格し実務に少しづつ携わっているなんて想像もつかなかったです。
私は会社を今年の2月で早期退職し、中小企業診断士の仕事に専念できる環境(独立か転職か)に入りたいと絶賛失業中です。 そんな中で診断士協会の研究会に参加し、お仕事を少しづつ手伝っているような状況です。
私が中小企業診断士の資格を目指し勉強を始めたのはちょうど2年前でした。当時の仕事は充実していましたが、50歳を目前になんか将来的なことに挑戦したい、今の会社での自分の将来像に夢が持てない、などモヤモヤしていた時期でした。そんな時、先輩が診断士の資格を取得し早期退職をすると聞いて、自分にもできるんじゃないか?挑戦してみたい!と思った事が勉強を始めたきっかけです 。
本日は私の合格体験記、勉強法で少しでも皆様の参考になれればと思いますのでよろしくお願いいたします。
■自己紹介
前回も自己紹介致しましたが、改めましてぺさまと申します。
年代/性別 :50代前半/男性
職種 :小売業 マネージャー
(今年2月で会社を早期退職し現在独立するか就活するか迷走中)
受験歴 :1次試験2回
(1年目科目合格:経済、情報システム、中小政策、2年目残り4科目で合格)
2次試験1回
勉強時間 :1次試験 約700時間 2次試験約300時間
勉強方法 :独学(スピテキ、スピ問、診断士ゼミナール、過去問完全マスター、ふぞろい中心)
得意科目 :1次/ 財務・会計、運営管理 2次/事例Ⅱ、事例Ⅲ
2次試験得点 : 事例Ⅰ 68点、事例Ⅱ 63点、事例Ⅲ 67点、事例Ⅳ 47点 合計 245点
■1次試験
私は独学での挑戦でした。 理由は独学でも合格の可能性が十分にあること、自分のペースで勉強できることでした。独学となると教材選びが要になると思いますが、正直相性がいいもの、自分に合うものを選べばいいと思います。
私は1年目に使用した教材は「診断士ゼミナール」でした。選択した理由は解説動画がダウンロードでき、3年間の延長受講が可能、合格時のお祝い金制度でした。(昨日3万円振り込まれました!)
あと問題集は「過去問完全マスター」をやりました。1年目はオリンピックの影響で1次試験が7月上旬でしたので、4月から勉強をスタートした自分は科目合格狙いでした。
1年目は暗記3兄弟(経営法務、経営情報システム、中小企業政策)と経済学の4科目を受験し、経営法務以外はなんとか科目合格できました。(すべて60点台ギリギリ)でした。
1次試験は、まず「診断士ゼミナール」の解説動画、教材で内容をザっと把握し、あとは「過去問完全マスター」を3周回しました。できなかった問題は、「過去問完全マスター」の解説で復習し、試験直前はファイナルペーパーを作り何度も見返していました。「過去問完全マスター」は解説がとても丁寧に解りやすく書かれており私の中ではとても知識の整理にとても役立ちました。
経営情報システムのローマ字系の暗記はゴロ合わせを自作で作り覚えていました。ITリテラシーの低い自分にはこれは効果的でした。ただ経営法務だけは直近にあった民法の法改正を全くケアしていなかったので惨敗でした。(結果48点)
1年目の1次試験が終了し、すぐに残りの3科目の勉強を始めました。1年目同様に「診断士ゼミナール」の動画講義と「過去問完全マスター」をこなし11月までには全科目を一通りこなしました。
その後私は12月、1月と2次試験の準備をしました。
理由はシンプルに早めに慣れておくことが大事だと思ったからです。これは作戦的にもよかったと思います。
1次試験まで時間の余裕も少しあるので、一旦ゴールを見据えて2次試験問題に挑んでみることで、自分の実力を知る事ができました。
2次試験も独学でしたが、使用したのは先ずは「解き方の黄金手順」と野網先生含め多数のユーチューブ動画を見まくりました。そこで基本的な解き方の手順やコツなどを掴んでから、実際に事例問題を解いていきました。慣れてくると、よく事例文を読めば解答の方向性が解る問題もありましたが、全問を80分の制約で解答するのは最初はかなり厳しかったです。
2年目の1次試験は2月から本格的に追い込んでいきました。
教材は知識の整理の意味でTACの「スピ問」と「スピテキ」を追加で使用し、ひたすら「過去問完全マスタ」ーと「スピ問」を回すようにしました。仕事で大変な時期もありましたが、気持ちだけは切らさずに1日10ページでもいいから問題は解くようにしていました。
よく得意な科目合格した科目を保険で受験するか迷うと思いますが、私は受けない方がいいと思いました。
昨年は経営情報システムなど前年平均点が高かった科目が急に難化したから、いつどのように爆弾科目になって足を引っ張る可能性があるかわからないからです。私は予定通り4科目を受験し、財務会計68点、企業経営理論59点、運営管理64点、経営法務56点、合計247点で、昨年の科目合格と合わせなんとか1次試験を突破することができました。
■2次試験
1次試験が終了し、休む間もなく2次試験対策を行いましたが、そこで私は2次試験合格より全日制養成課程に進んで必ず資格を取得する選択を視野に入れました。
理由はハードルの高い2次試験突破は未知数で、養成課程で確実に資格を取れ、また実践的な授業を受ける事で診断士としてのスキルを身につけたいと思ったからです。
この時点で資格を取得したら近い将来診断士の仕事をする、という思いが強くなっていました。ならば会社を早期退職し、半年間みっちり養成課程で勉強し、資格取得を確実にした方が早く診断士の仕事もできると考えました。もちろん2次試験にも全力で臨みましたが、結果的には養成課程に落ちてしまい、逆に2次試験に合格するという棚ぼた的な結末でした。早期退職を申請していたので首の皮1枚繋がった最高な結果となりました。
2次試験の対策は1次試験勉強中にノウハウを身に着けていたので、スムーズに入る事ができました。「ふぞろい」を使用し過去5年間分の事例を2周回し、事例Ⅳの全知識&全ノウハウをひたすら回しました。
事例Ⅳは私みたいな苦手な方は、経営分析は全部取る、CVP、意思決定会計は部分点で頑張って50点~60点を目指すのが現実的でしょう。事例Ⅳは必ず難問が出ますので、そこに時間をかけるより解ける問題を確実にとっていった方が無難です。
事例Ⅰ~事例Ⅲは最終的にファイナルペーパーを準備し、ふぞろいから集めたキーワード集を直前まで見返していました。あとは、冗長的な文章にならないよう読み手に伝わり易い、端的な文章を書くように心がけました。勉強中は完璧に書けなくても80分で解答できる解答文のレベルを上げていきました。そうする事で、本番における解答を導き出す判断力やスピード感がついたと思います。
■おわりに
最後に私が診断士の試験に合格できたのは、もちろん運もあったと思うのですが、試験中、常に冷静に対処できたのが勝因だったのかなと思います。
明らかな難問は飛ばし、できる問題から優先して解答する、悩む問題は1回スキップしてからまた解くなどを繰り返しました。
決して高得点ではなく、あくまでも合格ラインぎりぎりでの通過ですが、合格には変わりないです。
少しでも冷静さを欠き、どこかで自分の実力を無視して戸惑っていたら、合格までの道は繋がっていなかったと思います。1次試験は1問でも自信を持って解答できる問題があれば心の中で歓喜し、解けない問題が出ればみんなできないはず、ときっぱり諦めていました。
あとは今までの努力を振り返り自信をもって臨む事が大切だと思います。
試験の神様が微笑んでくれることを願って。
皆さんのご健闘をお祈り致します。
次回はニクキューさんの登場です。
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