80分攻略!バッティング理論 byしんた
受験生のみなさん、おはようございます。タキプロ13期のしんたです。
2回目の登場です。
前回の記事はこちら
1次試験を受ける方はあと48日(7週)
2次試験まではあと133日(19週)ですね。
学習は計画的に進んでますか?
私は、学習の進捗管理と次週の学習計画を、週次で確認しながら学習を進めていました。
こんな感じです。
↓
学習の習熟度は、時間に比例するものと必ずしもそうで無いものがあります。
2次試験は、後者です。
2次の勉強は、単純により多くの時間を費やせば点数が伸びるというものでは無いと思っています。
今回のテーマは「合格体験記」ということで、
私が悩んできたこと、苦手を克服するためにやったことを中心に書いていこうと思います。
自分の弱点は何か。今の実力はどれくらいなのか。何をすれば効果的に得点を伸ばせるか。
そんな悩みを持つ、みなさんのヒントになれば幸いです。
■80分で解答が書けない
80分で全て解答を書ききれない!
そんな悩みを抱える受験生は多いのではないでしょうか。私の場合、80分どころかいつも軽く2時間をオーバーしていました。。
しかし本番は80分勝負。演習とはいえ、過去問を120分もかけてやることに意味があるのか?本当に合格に近づいているのか?ずっと不安でした。
結論を言うと、それで大丈夫!合格できます!
(※あくまで個人の見解です)
《しんた流バッティング理論》
2次試験は、野球のバッティング と同じです。
(急に野球で例えるオジサンあるあるにしばらくお付き合いください)
あなたは野球をはじめてまだたったの○ヶ月(2次の勉強期間)。
バッティングの基礎が身につかないまま、いきなり150kmの球は打てません。たまたまバットに当たってもそれはマグレ。再現性はありません。
まずは遅い球で確実にボールを捉える練習をしましょう。
もちろんストレートばかりではないので、様々な変化球への対応も覚えます。
そうして練習を繰り返すうちに、自分のバッティングフォーム(型)ができてきます。すると、球速が上がっても空振りすることなくボールにミートすることができるようになるはずです。
つまり今(6月)の時期は、まだ「80分」という本番のスピードを気にせず、過去問の反復練習で確実に「問題の芯」を捉える練習をするべきです。
マーカーの色数や、与件文の読み方、問題文の解釈、メモの整理の仕方、答案の構成など、自分なりの「型」を見つけ、そしてそれを自分のものにしてください。
私の場合、いろいろ試してようやく自分の「型」らしいものができたのが本番1ヶ月前。けれど、型通りにやっても100分はかかりました。
そこからさらに80分に収まるように、各工程の目標タイムを設定し、過去問や模試を繰り返しながら工程を引き算していくことで、時間を1分単位で切り詰めていきました。
最終的にたどり着いた80分の時間配分はこんな感じです。
しんた流 80分時間配分
・ホチキス外し(1分)
・問題文 配点確認(1分)
・与件文 確認(2分)
・問題文 解釈(10分)
・与件文 読解(15分)
・事例テーマ 俯瞰(1分)
・解答要素 抜き出し(15分)
・解答記述(35分)
何をやって、何をやらないか。何にどれだけ時間をかけるか。正解はありません。100人いれば100通りのやり方があります。時間をかけて、自分だけの「型」を見つけてください。
80分のスピードに慣れるのは、本番前の1ヶ月で十分です。
■与件文を読む力がない
与件文から要点を拾い出す訓練は、白書要約トレーニングをオススメします。
私は、与件文から要点を絞り込む作業が苦手でした。マーカーで色分けしながら線を引くことはできても、線が多すぎて結局何が重要かわからなくなるのです。そこで、某ブログで紹介されていた「白書要約トレーニング」を実践して与件文から要点を読み取る力を強化しました。
少し自分流にアレンジしていますが、参考にしてみてください。
しんた流 白書要約トレーニング
1.中小企業白書をPDFでダウンロードする(目次と第1部、第2部の全部)
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2020/PDF/2020_pdf_mokujityuu.htm
2.事例企業のページを開く(目次でページ数を確認します)
3.事例企業のタイトルを隠す(画面をスクロールします)
4.本文を読む(2分以内など、時間を意識すると良いです)
5.要点を整理する(ここがトレーニングの要点です)
6.事例のタイトルを約40字で表現する(キーワード、因果関係を強く意識します)
7.実際のタイトルと比較する(自分で点数をつけましょう)
1回10分もあればだいたいできます。事例企業の数は40弱あるので、私の場合毎朝1事例、1ヶ月続けました。
冒頭で読む力のトレーニングと書きましたが、抽出した要点を40字に凝縮することで、書く力も身につきます。
ちなみに、本番の解答用紙に近いこちらの原稿用紙(横書字詰20×20)を使っていました。
また、実際の試験問題に出てきそうな事例が豊富なので、初見の事例に対応するトレーニングとしても有効です。この白書に出てきた企業と似たような事例が本番に出たらラッキーですね♪
■自分の今のレベルがわからない
ふぞろいな合格答案で過去問の採点をしている人が多いと思いますが、何点くらい取れれば合格レベルだと思いますか? 70点くらい?
残念ながら、正解はありません。なぜなら、ふぞろいはキーワード中心の採点となっており、「解答の論理的な要素」を採点できないからです。そしてもう一つの理由は、実際の点数(合格)は「他の受験生との相対的な差」で決まるから。
そこで私は、「論理的解答の客観的な評価」と「他の受験生との相対的な比較」を、オンライン勉強会を通じて確認していました。
自分の実力がどれくらいなのかを知るために、タキプロのWEB勉強会に参加することを強くオススメします。
他の受験生の解答と自分の解答を比較し考えたプロセスを共有することで、問題文の解釈が他の受験生と比べてどうだったか、与件文から抜き出したキーワードは適切だったか、因果がつながった論理的な文章になっているか、とてもよく分かります。
勉強会に参加するときのポイントは、「なぜそのような解答にたどり着いたのか、その思考プロセスを文章にしてまとめておく」こと。
「与件文のここから読み取りました」「問題文でこう問われているので、解答はこう組み立てました」というように、自分の解答プロセスを言語化することで、狙いを持って書いた解答だったか、こじつけや思いつきで書いてしまっていないか、よく分かります。
また、他の受験生の解答プロセスの説明を聞くと「そのレベルで合格者じゃないの?」と思うような方もいたりして、正直焦ります。笑
しかし、それくらい参加者のレベルが高いのでとても刺激になることは間違いありません。
他の受験生と比較して「似たようなポイントを抑えている」と思えたらきっと合格レベルです。
■おわりに
受験勉強は本当に孤独な戦いです。特に2回目の二次試験は「失敗すればまた1次から」というプレッシャーを強く感じていました。なかなか思うように勉強が進まなかったり、何度も同じミスをしたり、模試の点数が伸びなかったり「本当にこのままで合格できるのか?」と不安になることはしょっちゅうでした。
そんな時、心の支えにしていたのは、ブログや書籍、勉強会で聞いた言葉などから自分の心に響いたものを書いたメモです。ちょっと恥ずかしいですが、その中からいくつかを公開します。読んだだけでは意味がわからないものもあると思いますが、想像してください。
しんた流 5つの心得
- 事例ⅠⅡⅢは、50点の手応えで合格できる。
- 難しい問題は、みんなもできない。1問白紙でも70点は目指せる。
- 合格は上位2割(5人にひとり)だが、本当のライバルは二人。実力はほぼ互角。
- 同じ内容でも、相手に伝わる解答が合格答案。
- ど真ん中は狙わない。ストライクゾーンを外さないことを心がける。
この記事を最後まで読んでくれたあなたの合格を、心よりお祈りしています!
次回はハーパーさんの登場です。
お楽しみに!
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