【合格体験記】独学者がお伝えする、地味だけどよく効く学習法byリリィ
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のリリィと申します。
1次試験が終わってしばらく経ちましたね。自己採点の結果はいかがだったでしょうか。
今回の1次試験で自己採点結果が良かった方、おめでとうございます!
本当によく頑張りましたね。気持ちは2次試験に向かっていると思います。
初めの部分は飛ばして「2次試験突破のための過去問活用法」から読んでください。
今回の1次試験の結果が残念だったという方、本当にお疲れさまでした。
がっくり肩を落としている人もいるかもしれませんが、ここで諦めては今まで頑張ってきたあなたがかわいそうです。
一休みしたらスッキリ気持ちを切り替えて、来年に向けて準備を始めていきましょう。
2つ目の章「1次試験突破のための問題集・過去問活用法」から読んでください。
来年の中小企業診断士試験にチャレンジしようかなーと思い始めている方、ようこそ!
運よく独学で1発合格を果たした私の学習法をお伝えしますので、是非参考にされてみてくださいね。
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■1次試験突破のための学習法
独学受験生は、学習計画・スケジュール管理がカギ!とよく言われます。
私が学習計画を立てる上で参考にしたのが、受験予備校の講義のスケジュールでした。パンフレットによく挟み込まれている校舎ごとの開講日や科目ごとの授業日が書かれている表です。このスケジュール表でわかるのは、
①いつ頃までにそれぞれの科目の学習を終えたらいいのか
②科目ごとに何回に分けて勉強したらいいのか
の2つです。
ペースメーカーとして①はとても大事ですが、どちらかというと②を意識するのが重要だったように思います。
テキストの章立てに従って1章ずつ進めるという方法もありますが、それでは出題頻度や重要度に合わず無駄が生じがちです。そこでおススメなのが、予備校の講義スケジュールでその科目が何回に分けられて進められているのかを確認し、自分なりに全体をその回数に分けて1回分の学習目安を作ることです。
分け方は、私の場合はテキストの巻末や過去問集の巻末に掲載されている「出題傾向分析表」「出題領域表」といった、どの章からどんな問題(過去問)が出題されているのかを一覧表示したページを参考にしました。
要するに、出題頻度に合わせて学習内容を分割したということです。
毎年1問出るか出ないかの章を一生懸命勉強するより、毎年何問も出題されている章を重点的に学習する方が、断然学習効果は高いし効率的ですもんね。章にこだわらず、区切りのいいところでガンガン区切って大丈夫です。
各回の学習内容を決めたら、①をペースメーカーにして学習を進めていきましょう。
時には、思い通りのスケジュールで勉強できない時もあると思いますので、少し巻き気味に計画を立てて、余裕をもって計画を練り直しながら進めるのがおすすめです。
勉強方法は、テキスト⇒問題集⇒過去問 の3セットで行いました。
1巡目から過去問に触れることもとても大事だったと思います。この時点ではサクサク解けなくても大丈夫。敵の出方を知って、身に付けるべき知識を明らかにすることが大事だったように思います。
■1次試験突破のための問題集・過去問活用法
ここからは一通りテキスト学習を終えた後、受験直前期の学習方法です。
今年の1次試験では涙を飲んだけど…という方は、ここからご参考頂いたらいいのかなと思います。わざわざテキストをはじめから読み直す必要はありませんので、演習で力をつけてください。
この時点では、全体像はなんとなく分かったけどまだスラスラ問題は解けないし、忘れている論点も多かったです。でも大丈夫。ここからは、本当に地味だけどめっちゃ効く筋トレっぽい勉強法です。
まずは問題集。1次試験の1か月前くらいまでにできれば2周くらいできると安心です。ラスト1か月は過去問集中月間にしたいので、少なくとも1周はしたいところです。が、私の場合は苦手科目は2周、ちょっと得意な科目は1周程度の時間しか確保できなかったです…。
ここでのスケジュールは、残された時間との兼ね合いで、1日に何問解けばよいのかを計算して算出します。で、解いて解いて解きまくりました。
大事なのは、間違えた問題とまぐれで正解できた問題の処理だったように思います。
手順はこんな感じ→①必ず解説を読んで理解します。②その問題に付箋を貼ります。③付箋を貼った問題は、翌日もう一度解きます。④正解して自信がつけば付箋を外して卒業、という風に。
また間違えたら、しっかり復習して、またその翌日解きます。自信がつくまでその繰り返し。
この、1日寝かすのがミソだったように思います。知識の定着を確認するにはとても好都合でした。
これを私は「追っかけ解問」と呼んでいました(オリジナル造語です)。追っかけが増えるとその日、解かないといけない問題がどんどん増えますので、真剣に復習して卒業を急ぐようになります。
これを2周すると、1周目とは全然違うスピードでサクサク進むのでだんだん楽しくなります。それでも間違える問題は、本当に苦手な問題なので重点的に何度も学習できることになります。アナログで地味ですが、本当にこれが一番効いたのだと思います。
過去問も同じ、追っかけ方式を導入しましょう。とはいえ、テキストも問題集も過去問を基に作成されているはずですので、問題集の苦手問題を何度も繰り返した後のこの時点では自分が思っている以上に過去問もスラスラ解けるようになっていることに気づくと思います。
時間を計って過去問を解き、ランダムに出てくる問題を確実に解いていきましょう。間違えたら翌日解きなおしです。過去5年分くらいの問題をこなせたら、60点以上をマークできる実力になっているはずですよ。
■2次試験突破のための過去問活用法
2次試験で私が頼ったのは、過去問&ふぞろいです。
2次対策を始めたのが、1次試験の後だったので、時間的な制約もあり、もう過去問を解きまくるしかないっ、という状況でした。
手に入る14か年分の過去問を何周できるかな?ということを考えることから2次対策が始まりました。
2次試験の過去問学習で効いたのは、セルフで赤ペン先生をやり、足りていなかった視点や考え方を毎回、整理することです。そして、採点と見直しを終えたら、マイベスト答案を作成するところまでがワンセットでした。
今見返してみると、2次対策を始めたばかりの私のセルフ赤ペン先生は「診断士らしい視点でアドバイスしましょう」とか、「共感や感想は不要。具体的な対策を示しましょう」といったとても初歩的なアドバイスから始まっていました。それがだんだん、「経営者の置かれている立場を理解して」とか「優先順位をつけるなら何をはじめにやる?」といった風に、踏み込んだアドバイスに変わっていました。
赤ペン先生をやるコツは、自分に気づきを与えるような問いかけを行うことかもしれません。そのまま書くべきだったことを赤ペンで書きこんで終わりにすると、その問題だけの採点作業で終わってしまいますが、自分自身に気づきを与えるようなコメントは、とても汎用性があってほかの問題を解くときにも応用を効かせたり、注意を払ったりすることに繋がったように思います。
1次試験の過去問活用法では、翌日に再度問題に取り組むことの効果を述べましたが、2次試験では、できればその日のうちにマイベスト答案を作成することをお薦めします。1次試験は知識の問題なのに対して、2次試験は考え方の問題(もちろん2次試験も知識がなくては対応できない問題もあります)だからです。
解説文を見ながらでも、時間をかけてでもOKですので、自分の答案の不十分なところに気づけたその時に、今できる最高の答案を考えて書くことで考え方や書き方をマスターするのが良いように思います。
だから、ここで避けてほしいのは、模範答案とされているものを盲目的に書き写すことです。ただ書き写すだけならお習字の練習。そうではなくて、下手でも不十分でも自分の頭で考えた、今できる最高の自分の答案を生み出すことが大事で、それを毎回繰り返すことで考える力、まとめる力が高まったように、振り返ってみて思います。
それに、そこまでやるとその日の勉強に結構な達成感を感じることができるので、精神衛生的にも良かった気がしています。
■口述試験のためには何をする?
2次試験は自己採点もできないし、合否の確証も持てないし、不合格だった時のために来年の2次試験に向けた勉強をするといっても気乗りがしないしで…宙ぶらりんな毎日を過ごしていました。
そこにやってきた2次筆記試験の合格発表!合格がわかって大騒ぎしたのはよいのだけど、口述試験まで10日くらいしかなく、慌てふためいてとりあえず散髪に行った…というのが私の口述対策の始まりです。
限られた時間の中、私が選んだのはユーチューブ聞きまくり作戦です。
口述試験は、2次筆記試験から出題されることになっているので、予件文を読み直して理解を深めておけば対策になります。ただ、自分の理解だけでは心許無いし多面的な視点もあった方がいいに決まっています。そこを短時間で埋めてくれるのが、ユーチューブの2次筆記試験の解説動画でした。
2次筆記試験が終わった後、雨後の筍のように解説動画がたくさん投稿されます。
それをとにかく聞く!聞きまくる!!以上。です。
当然抑えるべき論点はどの動画も共通して解説していますし、視点が分かれるところはそれぞれの視点で多様に扱われ、解説されているので、予件内容の理解は深まるし、色々な視点も得られるしで、振り返ってみるととても都合の良い聞くだけ学習ができていたように思いました。
あとは適度な緊張感をもって遅れないように会場に行き、必ず何かを喋って帰ってくる。それだけです。
■おわりに ~諦めずに頑張るために~
孤独な受験生生活を送っていると、うまくいかないことも、予定通りに進まないことも、理解が進まないこともあります。そして、そんなときに頭をよぎるのは、もうやめちゃおっかなぁといったネガティブな思考です。もう本当に、一度や二度ではありませんでした。
そんな時に考えるようにしていたのは「ここでやめたら、いままで頑張った私がかわいそう!」ということでした。二次筆記試験の勉強中は、「ここで諦めたら、1次試験を頑張った私がかわいそう!」に代わりました。
諦めるのは簡単ですが、中にはとてもとても頑張った日や、苦労して理解した実感を得た日もあるはずです。諦めてしまうと、そんな日の頑張りがなかったことになるんですよね。それを思うと、何となく悲しくなって、それが受験勉強を続ける原動力の一つになったように思います。
中小企業診断士試験は、諦めなければ合格できる試験だと思います。
今まで頑張ってきた自分を信じて、良い結果を勝ち取ってくださいね。
次回はtanayanさんの登場です。
お楽しみに!
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