試験勉強も仕事も「見える化」がおすすめ by みにまる

  

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■はじめに

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ15期の   みにまる と申します。

今回の記事はタキプロ15期での最後の記事です。

タキプロブログの読者の方は、初めてR7年の中小企業診断士試験を受験される方や、過去にも受験歴がある方など様々なバックグラウンドの方がいらっしゃると思います。

微力ながら本記事が診断士受験生の皆様にお役に立てば幸いです。

私は過去にはこのような記事を書いてきました。お役に立ちそうなテーマの記事があれば、是非ご覧ください。

特に財務・会計と事例Ⅳの記事は気合を入れて書いていますので、タイトルが気になった方は是非お読みください。マイナーですが重要な論点を書いています。

■なぜ「見える化」が重要なのか?

見える化とは、業務プロセスや状況、課題などを誰にでも分かりやすく可視化する取り組みです。

近年行政から民間まで、業務や組織運営の「見える化」が重視されています。その背景として現代はVUCAの時代で社会情勢が急速に変化しており、複雑な大量の情報を整理し、状況を的確に判断するためには情報を可視化し整理することが必要であるといった要因があります。


運営管理で少し出てきますが、食品の製造工程における衛生管理システムの一つである「HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)」も「見える化」の例です。HACCPでは工程や状態を「見える化」することで各工程における危害要因や管理点を明確にし、食品の安全性を確保しています。

中小企業診断士試験もビジネス環境の複雑化を受けて、年々覚えることは増え複雑化・難化しています。特に「経営情報システム」は明らかに10年前と難易度が違う試験科目と言えるでしょう。

中小企業診断士試験は1次試験、2次試験と二段階になっており、最終的な合格率は4~5%程度と難関の国家試験です。そうした難関試験の勉強を仕事と両立しながら継続するには、「見える化」でモチベーションの維持と進捗管理することをオススメします。

■試験勉強における「見える化」とは

試験勉強における見える化には

  • 現状と目標設定の見える化
  • モチベーションの見える化
  • 学習計画の見える化
  • 解答プロセスの見える化

があります。

■現状と目標までのギャップを見える化

よく言われていることなので、皆さんご存知だと思いますが、試験勉強を始めるときにまずやることはテキストを読むことではなくて「過去問を解くこと」です。

ノー勉でいきなり過去問を解いて何点取れるか把握する。

診断士試験1次試験は7科目もあります。いっぺんに7科目を同時平行で勉強し、知識を忘れないようにすることは大変です。これを「皿回し芸」と言います笑

どの科目が苦手でどの科目が得意なのか、個々人の適性に合わせた戦略を練るにはまず自分の現状を知ることが必要です。

みにまる

いきなり問題解いて、出来ない問題に直面するのが怖い!苦痛!

こういう方もいらっしゃると思います。気持ちはよくわかります。

ですが、試験本番でも必ず未知の問題は出ます。できる問題だけ解いて気持ちよくいたい、という気持ちはよくわかりますが「試験勉強とはできない問題をできるようにすること」なので、できない問題に直面することは絶対に避けられません。

みにまる

最初はできなくて当たり前。できない問題をできるようになってやる!

試験勉強はプライドを捨てることが大事だと実感しています。素直に自分のできないことを受け入れて、「何がわからないのか。なぜできないのか」を見える化して、自分ができていないところだけを選択的に効率よく伸ばしていくことが重要です。そのためには、現状の得点と目標点(合格点よりちょっと上)のギャップを見える化し、そのギャップを埋める勉強計画を立てていきます。

■モチベーションの見える化

モチベーションの見える化には、

  • 「中小企業診断士試験合格!」などの目標を紙に書いて壁に貼る
  • SNSや勉強会コミュニティで毎日の目標ややることを宣言
  • 手帳に目標ややることを書く

こういった手法があります。

言霊という言葉がありますが、目標を言葉にすることで現実に効力を発揮することはあると思います。
心に目標を秘めひっそり努力し、誰にも知られずに目標達成するのもカッコいいですが、私は「診断士になる!」と会う人会う人に宣言し、本業でお世話になっている中小企業診断士の先生や商工会の職員さんにも言って

診断士の先生方

こいつ…無謀なこと言ってるな…

と呆れ顔で見られつつも、診断士になることを公言していました。

X(Twitter)アカウントでも「中小企業診断士試験受けます!」と宣言し、勉強報告をしていました。

公言することで「勉強せざるを得ない状況」に自分を追い込んでいました。

お陰で中小企業診断士試験に関する有益な情報が自然と集まり、モチベーションアップだけでなく情報収集の面でも非常に役立ちました。

あまり大っぴらに人に言うのは好きではないという方も、自室の壁に目標を貼ったり、手帳に書くことで人に知られすこっそりと見える化の効力を発揮できると思います。モチベーションの見える化は是非できることからやってみてください。

私も応援歌として「乙女のポリシー」というセーラームーンのEDの歌詞を書いて、「中小企業診断士試験合格!」と書いた貼り紙を自作し壁に貼っていました笑(著作権の関係で歌詞はモザイク入れています)

毎日目標を見ることで自然と「やらねば…」という気にさせらます。これは勉強以外でも婚活などでも取り入れられている手法です。是非やってみてください。馬鹿馬鹿しいですが、効力あります。

■学習計画の見える化

学習計画の見える化は、現状の点数と目標点とのギャップ把握から、どの科目をどのくらい勉強すればいいか、試験までどのくらいの勉強時間を確保できるか把握して、自分に合った学習計画を立てていきます。

計画は立てっぱなしでは意味がありません。計画を実行、記録し点数を見える化、分析、改善いわゆる「PDCAを回す」ことが重要です。

勉強の記録にはスタディプラスなどのアプリで勉強内容と勉強時間の見える化するのもオススメです。

学習総合サイト Studyplus(スタディプラス)

点数を記録し、現状の実力を見える化することも重要です。見える化された現状によって学習計画を軌道修正することができます。

点数見える化用の点数管理表のテンプレートが下記のブログで公開されています。

■解答プロセスの見える化(筆考)

解答プロセスの見える化とは、このタキプロブログで私の記事で繰り返し言及している「筆考」のことです。

「筆考」とは簡単に言うと

みにまる

とにかく「書いて考える!」筆考が大事!(頭の中だけで考えられるほど人間は賢くない)

頭の中だけで情報処理せず、書きながら考えることで複雑な問題を整理し、「この道筋を辿れば答えが出る」という見通しを「見える化」することです。これにより難しい問題をシンプル化し誰でも解けるように、ミスを防ぐことができます。HACCPがそうであるように危機管理や人間のミス防止には見える化が必須なのです。

具体的には

解答プロセスの見える化(筆考)のやり方

  • (1次試験)問題文に「/」や「○×」を書き込む
  • (1次試験)「○×」の根拠や理由を書き込む
  • 複雑なものは図解して考える
  • (経済学)選択肢の日本語をグラフでお絵描きする
  • (財務・会計、事例Ⅳ)計算の見通しを書く
  • (事例Ⅰ〜Ⅲ)設問要求とそれを満たす解答骨子をメモする

このような手法があります。

×をつけた理由を必ず書き残す(筆考する)
大前提として、問題演習の際は、×をつけた理由(あるいは○をつけた理由)を問題冊子等に必ず書き込みます。そしてその書き込みを保存します。(消すのはNG)
https://www.takipro.com/1jishikenknow-how/business-management/115849/

これは上記の過去記事でアップした私の実際の本番試験の問題用紙ですが、このくらい汚して筆考しています。(R5年1次試験企業経営理論86点、7科目552点でストレート合格しています)

1次試験にも2次試験にも「解答プロセスの見える化」「筆考(書いて考える)」は重要です。
「筆考」について詳しくは是非下記の記事をお読みください。

怪傑えみりーちゃんねるより:2.人間とは愚かな生き物であることを無視して、愚か対策を怠ってしまっている

そらでやるのと字をかいてゆくこと| R-style

■おわりに

いかがでしたでしょうか?「見える化」は仕事の業務改善だけでなく、試験勉強にも活用できます。

是非「見える化」で診断士試験の効率化を図り、合格確率を高めてください。

タキプロブログ記事を書くのには、実は毎回結構時間をかけて書いています。
ネタを考えたり、資料を調べたり、記事執筆時間を捻出するのに苦労したときもありましたが、タキプロのブログ班に入って本当に良かったと感じています。

自分の書いた記事が全て受験生に役立つとは思っていません。つまみ食い程度でも、検索で引っかかって調べてくださった受験生の方にお役に立ちましたらありがたいです。

私も受験生時代、勉強の調べ物でタキプロの記事の解説に助けられました。その恩返しが少しでも果たせれば幸いでした。タキプロ活動ももっとこうすれば良かったと反省点は多々ありますが、自分なりに頑張ったと達成感もあります。

みにまる

診断士勉強仲間ができたことは人生の財産

診断士は横のつながりが強い世界です。診断士試験受験中の仲間がそのまま仕事仲間になったりします。診断士試験の勉強仲間とは、その後も交流を続けていて、自分の人生の大きな財産だと感じています。

タキプロは勉強会やセミナーで受験生仲間や合格者と交流することができます。是非タキプロの勉強会に参加して勉強仲間と出会ってください。

皆様の中小企業診断士試験の合格を心より応援しております。

最後までお読みいただきありがとうございました。

次回は、おくそん さんの登場です。 

お楽しみに! 

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