先週に続き、中小企業の特徴について考えてみましょう

おはようございます。ぷらむ@タキプロ6期です。

先週は「事例企業は中小企業ですよ」ということで、中小企業の特徴を挙げましたが、もう1つ大きな特徴があります。それは「属人的になりやすい」いうことです。大企業よりも中小企業のほうが人によって左右される部分が大きくなりがちです。

属人的の例として、ノウハウや技術、知識などの経営資源を個人で抱え込んでいることがあります。この状態はあまり良くないですよね。ここで重要なのはノウハウや技術、知識などの経営資源を組織的に蓄積して活用することです。1次試験の企業経営理論で学習しました「ナレッジマネジメント」「SECIモデル」の考え方の復習みたいですが、個人の持つ「暗黙知」を「形式知」に変換して、明確化、共有化を図ることにより、組織的に新たな知識を創造し、蓄積していくことができるのです。

新しい人、若い人に教育するよりも、既に知っている人、分かっている人が何でもやっちゃうという中小企業は多いことでしょう。そのほうが速かったり、質が安定したりするという良い面はあります。しかし、この人に“もしも”のことがあれば、会社は回らなくなってしまうかもしれません。誰かが怪我や病気で休んだとしても、または辞めたとしても、品質が落ちないように、リードタイムが長期化しないようにしておくことが理想なのです。

事例問題でも「誰々しか把握していない」「作業者によってバラツキがある」のような表現が登場しますよね。

この対策として、まず作業内容をマニュアル化(標準化・見える化)することが考えられます。「暗黙知」を「形式知」に変換するのです。そしてマニュアル化(標準化・見える化)したものを共有するのです。この結果、新しい作業者が作業内容を把握しやすくなり、作業者による質のバラツキを低減できます。

中小企業は経営資源が豊富にあるわけではありません。ノウハウや技術、知識などの経営資源を有効に活用することが必要なのです。

また、属人的になると、中小企業の強み「一体感を醸成しやすいこと」「小回りが利くこと」が損なわれる恐れもあります。共通目的を持てなくなったり、コミュニケーションが疎かになったり、権限の委譲が行えなかったりするかもしれません。

属人的になると中小企業の良い面が出せない恐れがあるのです。

2次試験の学習において、このようなことを考えることは必要なことだと私は考えています。事例問題を解くだけが学習ではありません。隙間時間に「中小企業の良い面を出すためには、どうあるべきか」を考えてみませんか。

 

以上、ぷらむ@タキプロ6期でした。

 

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