まだ見ぬあの人を想って…/かみそん
こんばんわ。本日はタキプロ関西のかみそんがお送りします。
さてさて前回の記事では私の診断士1年目の冬から春にかけての状況をお話させて頂きました。
前回の記事はこちら
その中で環境が大きく変わった!良い事ばかり!!みたいな記事でしたが、実際の現場を少し経験して試験と現場の違いを実感する日々です。勿論、そんな事は充分、分かっていましたが身を持って感じました。具体的に言いますと。
二次試験の問題
・経営課題や社長の思いが明確に表記されており、そこを解決する方法を探す。
・具体的に対策可能なヒント(過去の成功体験、SWOTなど)が散りばめられている。
・モデル企業があり、その企業は実際に成功している企業が多い(つまり解答の答えが実際に存在している)
・与件文そのものを読み取り、他は気にしなくて良い。
実際の企業診断
・経営課題、社長の思い、沿革、SWOT等はゼロからヒアリングや調査が必要。
・聞き取り方によってはバイアスが生まれる。
・そもそも強みが無かったり、既に手遅れな場合がある
・与件文には無い温度感がある(社長の熱い思いや社内の人間関係、外部との関係)
共通していること
つまり二次試験は既に出来上がっている物から答えを見つける作業。実際の現場はゼロから自分達で道筋を作っていく作業です。
ただその中で共通している事はいくつかあります。
それは
①「社長の思い」「企業理念」に沿った提案をすること。
→長い年月をかけて社長やその企業が培ってきた歴史、風土、文化があります。外部の人間が少し聞いただけで、それを覆すような提案は、ただのおせっかいやアイデアになってしまいます。まずはその会社の根本にあるものを理解し、それに則しているか否かの検討が必要かと感じました。そもそもその企業理念や社長の思いが社会通念や世間の動向、道徳的にまずいものであればそれを正す提案をするべきかと思いますが。
②「強み」を「機会」にあてる提案が定石
→人間、弱いところを指摘されるよりも良いところを褒めてもらう方が気持ち良いものです。そして強いところを伸ばす方がモチベーションの向上にも繋がります。弱いところは元々から苦手なので、10を2倍にしても20で、100にするには10倍の労力が必要です。しかし50を2倍にすると100で前者の2倍の労力で同じ成果を出すことが出来、効率も良いです。ただし、弱みが原因で強みが活かせてないのなら、まずは弱みを正すという提案は妥当性があります。
③「実現可能な提案」を行うこと
→突拍子もないアイデアや内的資源・外部環境を無視した提案は言語道断です。例えば「A社は洋菓子屋で材料から全て調達して1品1品丁寧に作っており、1人のパティシエで作っている。しかしその見た目の美しさ、デザイン性、味から好評を得ている。需要は多くあり、売り切れ御免になることも多い。A社は3年後に売上を3倍にしたいと考えている。A社は他にデザイン事業やイベント事業も行っている。」という事例があるとしましょう。かなり情報は割愛してますが、このような事例で「よし!それだけ需要があるのならSNSで大々的にPRしよう!プラスしてネット販売も行おう!」という提案をするとします。しかしそもそもパティシエが1人しかいないので、そんな需要に応える事は出来ません。ですのでまず検討すべきことは「高品質、高付加価値な製品を今より多く作る事が出来る体制にするにはどうしたら良いのか?」「デザイン事業やイベント事業の方で売上を上げる事が出来る強みや機会はないか?」を検討するのが妥当です。
上記のような事は二次試験の事例を解いている時にもTACの講師の先生や、仲間との勉強会でも何度も教わり、その結果安定した解答を書くことが出来たから合格出来たと感じています。
そして実際の企業診断をさせて頂いていると、本当に必要な事だったんだなと身をもって感じます。
私が二次試験を受ける際に1つ心に決めていたことがありました。
それは「実際に4つの事例の社長さんに提案をするんだという気持ちで今日は試験会場に向かおう」という事です。
試験は資格取得への関門で、それは「点数」で評価されますが、その「点数」=「この考えを持っている方」なのではないかな?とも思います。そういった方は自ずと合格出来るのはないかなと思います。
皆さんも二次試験の勉強、試験の際は事例企業さんの社長や景色を浮かべながら、そしてその先の未来のご自身のフィールドでのお相手を想像しながら挑んでみるのも良いのではないでしょうか?
(※あまり妄想しすぎて時間が経過しすぎたり、あらぬ方向に向かい過ぎないようにご注意ください)
※上記のセオリーはあくまでも私が感じた事の一部で、その他にも「具体的な数値目標を決める」とか色々とありますがそれは合格されてからベテラン先輩診断士さんに習ってください。私にはまだまだ荷が重いです…笑
明日は名古屋からユータさんがお送りします!
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2018年タキプロ関西 春の勉強会
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今年もタキプロ関西は「合格者・受験生参加型のみんなで創る勉強会」をキャッチフレーズに、二次試験対策のための勉強会を開催します。
「今年の二次試験を通過したい」そう思っていらっしゃるのなら、是非、タキプロ関西勉強会の扉を叩いてください。
私たちと共に今年絶対に合格しましょう!皆様の参加をメンバー一同、お待ちしています。
■■■■ 勉強会 関西 ■■■■
◆第3回5/23(水) 19:30〜21:30
場所:大阪産業創造館
内容:平成26年度 事例Ⅲ
費用:500円
詳細・お申し込みはこちらから
◆第4回5/30(水) 19:30〜21:30
場所:大阪産業創造館
内容:平成25年度 事例Ⅰ
費用:500円
詳細・お申し込みはこちらから
◆第5回6/6(水) 19:30〜21:30
場所:大阪産業創造館
内容:平成25年度 事例Ⅱ
費用:500円
詳細・お申し込みはこちらから
◆第6回6/13(水) 19:30〜21:30
場所:大阪産業創造館
内容:平成25年度 事例Ⅲ
費用:500円
詳細・お申し込みはこちらから
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