中小企業診断士活動の一例 by MASA

こんにちは。タキプロ11期 関東所属のMASAです。

令和2年度の中小企業診断士第二次試験を受験された皆様お疲れさまでした。

一山超えてほっとされている頃でしょう。

今回は私が中小企業診断士を取得後に行っている活動についてご紹介致します。

今回の二次試験を受けた方は、合格発表までの間に中小企業診断士の活動について思いを馳せるのも悪くはないとは思います。

これから中小企業診断士試験に取り組む皆さんには中小企業診断士活動への具体的なイメージを持っていただく一助にして頂ければ幸いです。

1. 自己紹介

企業内診断士です。

赴任先の東南アジアから一時帰国し令和元年度の二次試験に合格、実務補習、実務従事を経て令和2年5月に中小企業診断士としての登録が完了しました。登録完了後も東南アジアに駐在しており、いまに至ります。合格体験記 も併せてご参照ください。

2. 企業内中小企業診断士として

中小企業診断士は、そのスキルの維持のために企業診断の実務に一定期間従事する必要があります。実務なのでリアルな経営者の方に対して診断結果を報告します。したがって真剣勝負。常日頃から経営診断能力を磨いておくために、執筆や講演などの依頼にも応じて対応しつつ自己研鑽を重ねることが必要となってきます。場合によっては報酬を頂く場合もあり得ます。勤務する会社によっては、本業以外の報酬が発生する活動については許可を取得することが必要な場合もあります。企業内診断士の方は、このあたりを注意しながら活動をされているようです。私も勤務先には申請をし、許可を取得しました。本業とは明確に切り分けるために、中小企業診断士としての活動は、平日の帰宅後、あるいは週末に、個人のPCを用いて行っています。

3. 中小企業の経営診断

中小企業診断士登録後に、中小企業の経営診断の案件をいただき、現在複数件を並行して対応中です。いずれも無償での案件ですが、自分のスキルの向上を図るために参画しています。

企業の抱える課題は様々です。

顕在している課題、潜在している課題、といろいろあります。ただ私の知る限りは中小企業の経営者の方々は課題の所在をある程度は把握されておられ、我々中小企業診断士がその課題を言語化して整理し、その解決策と企業の成長に向けた次なるアクションに結びつけていくお手伝いをしていく、ということだろうと思います。企業診断の際には、受験生のときに学んだ事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの切り口がそのまま生きていると感じています。

一次試験では、企業経営に関する多岐に渡る分野の知識を学び、二次試験ではコンサルティングの現場へのその知識の応用を訓練し、口述試験では考えたことを口頭で述べるコミュニケーション力を試されてきたと感じています。試験に対峙するにあたって培ってきたものは、実際のコンサルティングにもそのまま活かすことができると実感しています。

現在のところは他の中小企業診断士とともに数名のチームで経営診断を行う案件に取り組んでいますので、互いにそれぞれの強み、弱みを補完しあって提案が作れることに加えて、純粋に仲間がどんどん増えていくのがこの上なく楽しいと思えます。

また、意外にも中小企業診断士試験で学んだことのほか、チームマネジメントやWord/Excel/PowerpointなどIT系の知識やスキルは中小企業診断士の世界でも必要です。最近はZOOMの機能を活用できる人も重宝されるのではないかと思います。そのため普段から自身の強みを意識しながらスキルを開発することも必要ではないかと思います。

4. 執筆活動

-中小企業診断士試験受験生向け参考書

-受験生向け問題集
-中小企業診断士向け取材記事

合格してすぐに、一次試験のテキストの原稿執筆、二次試験参考書の執筆の機会を頂きました。自分の知識が誰かのお役に立てるという感覚がありました。間違えたことは書けないというプレッシャーもあって、執筆自体はかなり大変でしたが、それでも自分の知見が形になる、という営みはとても楽しいですね。

そのほか、中小企業診断士協会の発行する「企業診断ニュース」や同友館の出している月刊誌「企業診断」などに取材記事を寄稿、執筆する機会もいろいろ出てくると思います。私も企業診断ニュースに取材記事を寄稿させて頂きましたし、現在も執筆中の案件もあります。いずれも新しい出会いや、既に知っている人だとしても新しい側面での発見があったり、など常にエキサイティングです。

5. 中小企業診断士受験生支援活動

このブログを書いているのはまさに受験生支援活動の一環です。

合格した翌年しか参加できないと思って参加しています。

自分が受験(特に二次試験)で手こずったので、受験生ができるだけそういう思いをされることないよう留意しながらノウハウをお伝えしてきたつもりです。

具体的にはタキプロのブログを順番に応じて書いたり(今年は月1度くらいのペースでした)、FacebookのWeb勉強会のページで投稿してくれた受験生の皆さんの解答にコメントしたり、その補足活動であるZoom勉強会で受験生の学習のお手伝いをしたり、オフライン勉強会のオンライン版で同様に受験生にノウハウをお伝えしたりなどの活動を通じて、自分なりにノウハウをお伝えしてきたつもりでしたが、一人でも多くの方にこの世界に来てほしい、と思っています。

6. オンライン活動

上記で記載した活動は、すべて駐在地の海外からのオンラインで、本業の就業時間外での活動です。令和元年度の中小企業診断士試験をどのくらい海外から帰国して受験された方がいたかわかりませんが、少なくとも私がタキプロの活動をしている限りにおいては、私だけだったように思います。

令和2年は春先からコロナウィルス感染拡大により全世界的にオンライン化が一気に進みました。そのため、私のように海外に居住している人間でも日本におられる方々と遜色なく活動できたのではないかと思います。

中小企業診断士は人と人との繋がりでビジネスをやっていますので、多くの人は仕方なくオンラインで参加している、というのが実態だと思います。実際には、多くの中小企業診断士がオフラインでの交流を求めていると思いますのでコロナウィルスが落ち着けば一気にオフラインにシフトするのだろうと思います。そうなると私のような海外勢は不利な状況になってしまいますので、それまでに自分なりの対処法を考えておかなければいけないと思っています。

7. 中小企業診断士活動を通して

タキメンも、諸先輩方も口を揃えて言っていますが、この資格は人生を変え得ると思います。自分自身の資格への向き合い方でどうにでも変わってくると思います。 中小企業診断士としての活動を通じて、いろんなバックグラウンドや考え方、思いを持つ方々に触れることは、中小企業診断士ならではの楽しみ方の一つではないかと思います。

 いまの私の課題は、出会った人々に、私に出会ってよかった、と思っていただけるだけの価値を提供すること、と思っています。最近読んだ書籍でも、企業診断の実例から学んだこと、でも何でもいいですが、情報共有するとともに自分なりの見立てを提供することで、わずかながらも世の中に価値が提供できるようになったらいいなと思っています。

一人でも多くの方がこの資格を手にされ、ご自身の価値を世の中に提供し、そのことが日本経済の発展に寄与することを心から期待しています。自分自身も研鑽を重ねて世の中に貢献できるようになっていきたいと思っています。

次回はふぃんさんです。お楽しみに。

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