最後に伝えたい「診断士になって良かったこと」by次郎
読者の皆様、こんにちは!
タキプロ12期の「次郎」です。趣味は食べることと走ることです。
【プロフィール】
- 受験歴:1次試験1回、2次試験2回
- 勉強スタイル:独学
- 2次試験勉強方法:過去問演習(平成13年~最新年を2~5周)
これらの経験を元に、皆様のお役に立てる記事を執筆します!
■はじめに
タキプロ12期として執筆してきた私(次郎)のブログは、今回が最終回です。
ふと中小企業診断士になろうと思い立ったのが3年前、そこから今まで様々な変化がありました。
今回は、現在の私に特に大きな影響を与えている「中小企業診断士になって良かったこと3つ」をお伝えします。
1. 診断士を目指して良かったこと
2. 試験に合格して良かったこと
3. タキプロに入って良かったこと
1と2は、主に受験生の皆様向けです。勉強方法やモチベーションの面で参考になれば何より嬉しく思います。
3は、主に試験合格者の皆様向けです。タキプロへの理解が少しでも深まれば幸いです。
参考までに、私(次郎)がこれまで執筆したブログはこちら▽
- まだ間に合う!口述試験を乗り越える3つの対策~by次郎(2022/1/18)
- 診断士2次直前 あるある77連発!~by次郎(2021/10/30)
- 「事例Ⅰ」のお悩み解消します!~by次郎(2021/9/27)
- 合格体験記~私の過去問の解き方編~by次郎(2021/8/7)
- 「事例Ⅱ」対策~陥りがちな罠と対策~by次郎(2021/6/18)
- 「事例Ⅲ」対策~必要なのは想像力と論理~by次郎(2021/5/10)
- 「中小企業経営・中小企業政策」勉強のやる気~by次郎(2021/3/25)
- 【祝!令和2年度合格】独学で短期間合格/次郎さん(2021/1/22)
以下、昔の自分と比べる形で、私が診断士になって良かったと感じることを3つ紹介していきます。
最後までお付き合い頂けますと嬉しいです。
それでは早速まいります!
■中小企業診断士になって良かったこと3つ
1. 診断士を目指して良かったこと
診断士になる前の自分
2019年の2月に中小企業診断士になろうと思ってから、半年間の勉強で1次試験に合格しました。
しかし、ストレート合格を目指して臨んだ同年10月の2次試験には不合格でした。
物事を覚えることには自信があったので、所詮ペーパーテストとどこかでたかをくくっていた様に思います。
翌年の合格に向けて、まずは自己分析することから始めました。
その結果、3つの課題を明らかにしました。
①自分ができる範囲内で考え、苦手に目をつぶる
②今やらなくても良いことにとらわれ、ギアを上げるまでが遅い
③知識を結び付ける力が弱く、未知の問題に対応できない
私の場合、これらの課題は自身のパーソナリティに依る所も大きいと感じました。
課題に取り組むことで、試験勉強にとどまらず、今後の人生を豊かにしたいと強く思いました。
中小企業診断士になって良かったこと
それは、「自分を知れた」ことです。
試験勉強を再開するにあたって、課題を解決するための対策を打ちました。
①求められるレベルを理解し、弱みから最低限仕上げる
苦手な事例Ⅳに優先して取り組み、一度出題された問題は必ず解けるよう勉強しました。
分からない問題でも解法を覚える中で理解が深まり、事例Ⅳが得意科目になりました。
②定量的なゴールを、期限付きで決める
過去問や模擬試験の目標点を、月単位で事例毎に定めました。
参考書を読むだけといった寄り道の時間が無くなり、効率的な進め方を考える様になりました。
③知識やノウハウを、抽象化して文字に起こす
過去問を解いた後、他の問題でも使えるパターンを見つけてリスト化しました。
(例:事例Ⅲ第1問は事例企業の強みを問うSWOT分析が多く、以降の設問まで影響する傾向)
年度に左右されず、安定して得点できる様になりました。何より自信につながりました。
振り返りを進める中で、自分の強みにも気付きました。
私の場合、理屈抜きでひたすら暗記する、面白いと思った部分を掘り下げる、短期間で長い時間集中するといったことは得意でした。
中小企業診断士を目指す過程で分析した自分の課題や強みは、今の仕事や勉強を進める上で活きています。
もし今、試験勉強で悩んでいる方がいれば、自分を知ることから始めてみてはいかがでしょうか。
2. 試験に合格して良かったこと
診断士になる前の自分
中小企業診断士になりたいと思ったきっかけは、私の本業での経験にあります。
戦略コンサルタントとして、中期経営計画策定やシステム構想策定といった様々なプロジェクトに参画してきました。
全ての企業機能がスコープとなり、広い視野が求められる中、常にクライアントへ有益な示唆を与える上司や先輩を見て自分の知見の無さを恥じていました。
この業界で生き残っていくためには、経営に関する幅広い知識を身に付ける必要があると考え、中小企業診断士の勉強を始めました。
試験勉強では、元々興味があった企業経営や運営管理の理解を深められるだけでなく、人事や法務といったこれまで自分が関わらなかった分野に触れられることが新鮮でした。
気が付くと、新聞やテレビで見聞きする企業活動を、自分なりに分析する様になっていました。
中小企業診断士になって良かったこと
それは、「周りが変わった」ことです。
中小企業診断士試験に合格した後、自分に対する上司や先輩の見方が変わりました。
財務会計やシステムも分かるコンサルタントとして仕事が任される様になりました。
クライアントやプロジェクトの幅が広がり、働くことがより楽しくなりました。
今は、クライアントの全社改革を進めるために、ビジネス部門やコーポレート部門を含む様々なステークホルダーと折衝するプロジェクトに参画しており、大きなやりがいを感じています。
経営全般の知識をひととおり備えた人材は少なく、社会から必要とされていることを現場で実感しています。
中小企業診断士は、「人工知能やロボット等による代替可能性が低い」職業と言われます。
私見ですが、機械は問題に正しく答えることは得意である一方、課題に対して皆が納得できる解を見つけることは人にしかできないと考えています。
この様な時代だからこそ、自分で身に付けた知識を元に語り、クライアントに行動を起こさせる中小企業診断士が求められるのだと感じます。
試験に合格したことで、自分に対する評価が変わるだけではなく、相手が変わることにもつながりました。
友人は中小企業診断士を目指して勉強を始め、家族は新しい仕事にチャレンジしています。
自分が努力したことで周りが前向きになることの喜びを知りました。
3. タキプロに入って良かったこと
診断士になる前の自分
タキプロに入った理由は、自らの経験を元に受験生の役に立ちたいと何となく思っていたからです。
私自身の受験時代は受験生支援団体と殆どつながりが無く、ブログをたまに読む程度でした。
合格後にいくつかの団体を見た中で、折角なら人数が多く沢山の人と知り合えそうな団体が良いとタキプロを選びました。
今の会社に新卒で入社して以来、ずっとコンサルタントとして働いてきました。
ロジカルシンキングや問題解決には正直自信があり、受験生向けのイベントではきっとこれらを活かせるだろうと思っていました。
タキプロに入って良かったこと
それは、「世界が広がった」ことです。
タキメン(タキプロメンバー)と接する中で、人を変えるためには様々な方法があることを実感しました。
例えばタキプロの2次試験勉強会で、直近5年の過去問を掘り下げるべきと受験生にアドバイスするタキメンがいました。
まずは何年分も過去問を解き、量を重ねて学びを得ようとする自分のスタイルが、あくまで一つの方法に過ぎなかったことを知りました。
口述試験対策セミナーで、受験生の強みに目を向け気持ちを奮い立たせるアドバイスをするタキメンがいました。
課題を分析してアクションを考えようとする自分よりも、受験生に寄り添っていると感じました。
何より、「受験生の役に立ちたい」という純粋な思いで、自分の力を最大限使って活動に取り組むタキメンの姿勢に刺激を受けました。
卒業する今になって、タキプロの「診断士を目指す方の合格確率を1%でも高める」という活動理念の意味を改めて実感しています。
中小企業診断士的には、皆が同じ方向を目指すために「理念」が果たす役割を再認識しました。
こうして理念が引き継がれていくことで、組織が強くなっていくのだと感じます。
■最後に伝えたいこと
以上、私(次郎)の「中小企業診断士になって良かったこと3つ」でした。
受験生の皆様へ
ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
もし時間があれば、自分が中小企業診断士を目指そうと思った頃を少し思い出してみてください。
私の場合きっかけは確かにありましたが、勉強を続けるにはそこまで意識せず、ただ目指したからには絶対に合格したいという思いで頑張っていました。
今思い返すと、自分が一度決めたことを何としてでも成し遂げようと努力する過程は、なかなか得られない経験だと感じます。
中小企業診断士の試験は難しく、目指す価値があります。
志を立てた頃の自分の気持ちを大事にしてみてください。厳しい状況でも、きっと立ち上がれるはずです。
皆様が悔いの無いよう、残りの時間を最大限活用して、合格を勝ち取られることを応援しています!
試験合格者の皆様へ
タキプロは素敵な団体です。
多様な人々が集まり、それぞれが強い思いを持って活動に励んでいます。
皆様がどの様な経験を持っていたとしても、きっと受験生の力になれることがあります。
13期としてタキプロに参加していただけることをお待ちしています!
最後になりますが、ブログ執筆やイベント企画参加など、数多くの貴重な機会を頂いたタキプロ12期とタキメンに心から感謝します。
仕事やプライベートでご一緒させていただくことを楽しみにしています。
ありがとうございました!
次回はのりぼーさんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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