二次試験当日の休憩時間にも見てほしいファイナルレター byこは
やまない雨はない。開けない夜はない。春は必ずやってくる。byこは
皆様こんにちは。
タキプロ14期ブログ班及びタキプロ多年度合格グループTKP43第2期生のこはと申します。
上記の言葉は、私が多年度受験生のキャリアを歩み始めて、7~8年目位経過した頃から、診断士試験が辛いと感じたときに、ひたすら自分の心の中で唱えて、気持ちを奮い立たせていた言葉です。
私が診断士の学習を始めて、最初の年にお世話になったTACの講師から、診断士試験は、諦めなければ必ず受かる試験である、という言葉を、愚直に信じ続け、事あるごとに上記の言葉を、何度も何度も自分に言い聞かせ、諦めることを諦めた結果、足かけ12~3年の時を経て、なんとか合格を勝ち取ることができました。
多年度生のキャリアて、、。でも、高久先生にも感謝しかないな!
さあ、次はいよいよ、4日後に中小企業診断士二次試験の本番を控える、この記事を読んでくださっている、あなたの番です!
当日である2023年10月29日(日)は、ここまで努力した成果を、試験会場にそっと置いてきてやりましょう!
私の前回の記事についてはこちらから。
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■本番の臨み方で良かった点
先ほど、諦めることを諦めた、と申し上げましたが、私は多年度生だったこともあり、何度落ちても受かるまで挑戦してやる、今年落ちても再度挑戦すればいいだけと、昨年はかなり開き直って吹っ切れておりました。
そのおかげか、特に緊張も気負いもすることなく、いたって平常心で受験することができました。
今思うと、その開き直りが、逆に功を奏したのではといいますか、変に力んだりすることなく、模試でも受けに行くような気楽な気持ちで、受験できたことが良かったのかな、と感じています。
何を申し上げたいかと言いますと、今まで自分のやってきたことを信じて、湖面のような穏やかな気持ちで、受験してきていただきたい!という事です。
普段通りに本番の朝を迎え、コンビニに買い物に行くような気楽な気持ちで受験会場に向かい、いつもの練習の通りに粛々と試験をこなす!って、もはやアスリートと同じ領域やね。
ある意味、中小企業診断士二次試験は、スポーツ大会や競技会と同じように感じます。ただ、こちらの採点基準は、診断士協会の考える模範解答に似るほどに、スコアが高くなるということでしょうけど。。
■睡眠時間をしっかりと確保しましょう!
今日からでもいいので、睡眠時間を十分に確保し、よく寝る生活リズムを作っておきましょう!
しっかりと寝ることで、抵抗力も高まり、直前の風邪など、体調不良にもなりにくくなります。また、しっかりと睡眠時間を確保することで、当日は頭が冴えることでしょう!
仕事でも、寝不足であると、ミスをしがちだったり、集中力が続かなったりしますよね。それと同じです。当日2~3日前から、残業はほどほどにし、少なくとも、7~8時間は睡眠時間を確保できる生活リズムを作っておきましょう!
頭が冴えるっていうか、良く寝れた翌日って、妙に頭がすっきりしてるよな~、て事やろ?
■ファイナルペーパーならぬファイナルレター
最後に、私がアレンジしたファイナルペーパーならぬファイナルレターを皆様に贈りたいと思います。
私の尊敬する先輩診断士で、同じようなファイナルペーパーを作られていた方がおりました。
私は、昨年の受験当日、精神的にも体力的にも限界に近づく中で、それを読み返したことで、非常に大きなパワーを注入いただいたといいますか、火事場の馬鹿力みたいなものが湧きあがり、結果的に、精神的な支柱になったという体験をしました。
本当は、そのまま紹介したいくらいですが、皆様に少しでもパワーを注入できるよう、私なりにアレンジして作成してみました。
よろしければ、各事例の休み時間にでも、思い出して読んでいただけたら、これ幸いです。
■事例Ⅰ 直前用
中小企業診断士の〇〇さん、本日は、待ちに待った社長との面談の機会です。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、早速ですが事前の情報によりますと、本日1人目にお会いするA社長は、組織と人事に困っており、あなたに相談をしたいそうです。
これまでは、比較的順調にいっていましたが、外部環境の変化や、内部環境の変化で経営がうまくいかなくなりつつあるようです。
そこでまず、社長の経営課題を抽出しましょう。そして、「こうなりたい」そんな理想像を「組織・人事」の観点からサポートしていきましょう。
社長自身が気づいていない強み、弱み、機会や脅威、やってきた戦略など、必要な変化を、話から読み取り、教えてあげましょう。
もしも、質問の返答に詰まる場合は、社長の話から出てきた言葉や、フレーズや内容を、それっぽくつないで、しのぎましょう。それで充分です。それでも返答が出ない場合でも、白紙だけは絶対に避けなければいけません。質問に対し、無言を貫くのと一緒のことです。
そして、できれば知識やフレームワーク等を使用しながら、今まで学習したセオリーを社長の会社に当てはめて考えてみてください。社長の会社も小規模です。そして資源が限られています。提案内容は、大それたことではなく、本当に些細で、今すぐできる、あたりまえの内容で納得してくれるはずです。
もっというと、社長がしてくる質問に対し、言ってほしい内容は、社長の中では、大体決まっています。そこを感じて、くみ取って返答できたら最高です!
もちろん、ビジネスですから、組織と人事以外も聞いてくるかもしれません。一般的な経営理論で回答するのは、さほど問題ないと思います。ただ、今回は人事や組織に関連した、あなたの話を聞きたがっています。極力組織や人事に関連させましょう。
それでも組織や人事以外の事しか浮かばなければ、、。それを実現させるためにどのような組織や人事が必要か、または、それは現在の組織と人事にどのような影響が与えるかなど、極力組織や人事に関連させましょう。
80分間、社長の夢をかなえるお手伝いを、組織や人事面から行いましょう。
夢や悩みをわかってあげること、社長をやる気にさせること、これは中小企業診断士の立派な仕事の一つです!
これはもはや試験ではありません、ビジネスと同じです!今まで勉強した知識で、説得力を持った提案や診断をしてきてください。
最後に、例え時間がない場合でも、読みやすい丁寧な文字で、報告書を書くことは忘れないでください!
社長は今回、他の何百何千枚という提案書に、目を通す予定です。
読んだ際に、ストレスフリーで、すらすらと自然に読めるような、因果でつないだ綺麗な文章と、読みやすい字での記述を心がけることで、あなたの提案書の採用率は確実に高まります。
あなたには合格できる力が十分にあります。
さあ、行きましょう!受験番号と名前を記入して始めましょう!
■事例Ⅱ 直前用
中小企業診断士の〇〇さん、1社目の診断、大変お疲れさまでした。
まず、1社目の事は、きれいさっぱり忘れてください。
すぐに2社目のB社長がお見えになりますので、次のB社長のことに、全力で集中してください。
2社目のB社長は、マーケティングに関してあなたに相談したいそうです。業績が傾き始めている、もしくはすでに傾いている状況です。
マーケティング力を高めて、売上や利益を回復・向上させる仕組みを作ることが、早急の課題であります。1社目より課題は明確ですね!
マーケティング手法によるので、一番大事なことはDND(誰に、何を、どのように)の抽出につきます。
「どのように」はさほど問題はないでしょう。無難なプロモーション手法を利用するなど、それほど大差はないと思われます。ただ、B社の強みを活かす、もしくは、それを訴求できる方法が良いかと思います。
ここでの一番の問題は「誰に」だと思います。「誰に」が明確であれば、「何を」も、おのずと決まってくることでしょう。「誰に」と「何を」はほぼセットみたいな感じですので、繰り返しになりますが、対象者の「誰に」は慎重に抽出してください!
3Cや4Pで情報整理、SWOTで、当社の強みや機会を抽出し、STP(セグメンテーション、ターゲッティング、ポジショニング)で標的とする市場や顧客を明確化する、ここまでをうまく社長に説明できたら、もうこっちのもんです。
あとは、顧客との関係性強化する、継続的な接点継続などで愛顧向上する、LTVを向上させるなど、今までにあなたが見てきた他社の事例を、B社にあてはめて、社長をあるべき方向に導いてあげてください。
それでも社長は、思い思いに色々と言ってくると思います。
色々と言われることで、DNDの提案の方向性が混乱してしまうかもしれません。それに惑わされないように注意してください。冷静に情報整理し、B社の強みを、最適な機会や市場や顧客にぶつけてみてください。社長の話の中に、必ず回答のヒントや糸口がちりばめられているはずです!
あなたの今までの努力は、絶対に裏切りません!
さあ、やりましょう!受験番号と名前を記入して始めましょう!
■事例Ⅲ 直前用
中小企業診断士の〇〇さん、2社目の診断も大変お疲れさまでございました。
でもあと半分です!泣いても笑っても、今からは折り返しです。そして今が一番の踏ん張りどころです。2社目の事も、今すぐ記憶から抹消してください!
あなたは今、いい感じに集中力が持続できているはずです。
C社長が来る前に少し時間がありますので、昼食は早めに終わらせて、時間ギリギリまで目を閉じて脳を休めてください。視界から入る余計な情報を一切遮断し、手と脳をフルに休めてリフレッシュしてください。
さて、次のC社長は、業務オペレーションに関して悩みがあるようです。
オペレーションに関して悩みがある企業は、下請けなど、自社での売上のコントロールが難しい企業や事業所が多いようです。売上のコントロールが難しいからこそ、オペレーションを改善してコストを下げる。同じ売上でも、コストを下げることで利益率を高める。よって、生産性を上げるにはどうする?といった考え方を根底として、話を聞いてあげた方がいいかもしれません。
これは推測ですが、C社長の内部事情は、基本的なことすらできていないことが多く、客観的に見てダメダメな会社だと予測されます。
社長の話を聞きながら、ダメダメなところを、最適化するためには?その問題の真因は?あるべき姿にするために、どうするべきか?コストを下げて、収益性を高めるためには、何を変えるべきか?などを考えながら聞いてあげてみてください。
基本的で初歩的な問題が多いので、施策や提案内容も、簡単で一般的なことが多いはずです。順番を入れ替えるとか、一緒にまとめて効率化するとか、標準化するとか。拍子抜けするくらい簡単なことで、確実にカイゼンに繋がるはずです。
仮に、営業が存在する企業の際は、(新たに獲得した、又は既存の)強みにより、提案営業力を高めて、新規受注を獲得する、みたいな未来志向な提案は、売上に悩む社長にとっては、結構刺さるものがあるかもしれません。
むしろ、やるべきことや、提案できることが、たくさんありすぎて、逆に混乱してしまうかもしれません。それに惑わされないように注意してください。最適解を冷静に分析して、社長にピンポイントで指摘してあげてください!
ここが踏ん張りどころです!でも、あなたなら絶対に乗り切れるはずです!
さあ、リラックスしましょう。受験番号と名前を記入して始めましょう!
■事例Ⅳ 直前用
中小企業診断士の〇〇さん、3社目の診断も大変お疲れさまでございました。
さあ、次はいよいよラスボスです。あと残り1社です。あと80分でこの状況から解放です!終わったら、今まで我慢し続けてきたこと、自分のためにも家族のためにも、存分にしてあげてくださいね!
そのまえに、本当に最後のもうひと踏ん張りです!
まず始まったら、経営分析は15分を目安にさくっと終わらせ、すぐに次の問題にとりかかってください。多少不安でも、一度切り上げて、戻って見直せばいいだけですし、経営分析に時間をかけすぎるのも得策ではありませんし、へんてこな問題が、後ろにわんさか控えているので、少しでも早く移って、そっちをやっつけてあげましょう!
おすすめとしては、経営分析が終わったら、全体を俯瞰して、すぐに取り掛かれる記述問題からマス目を埋めて、心を落ち着かせましょう!
問題の単位表記(千円、万円、百万円等)が、各所バラバラな場合がありますので、トラップにかからないようにしてください!適当な経理なので、気まぐれでバラバラに書いてあるだけです。診断士として察してあげましょう!
読む人への親切心として、答案用紙にも単位を必ず記述してあげましょう!数字にもカンマをつけてあげましょう。
回答に自信がなくても、とにかく丁寧に、きれいで見やすい、を心がけてください!これは、あなたの回答の採用率を高めるためでもあり、見る人への思いやりでもあります。
計算が複雑すぎる、いじわる問題に遭遇しても、電卓を乱暴にたたくのはやめましょう。普段、あなたも顧客や社長の前で、乱暴にバシバシ電卓はたたきませんよね!
それでもよくわからない、真のへんてこ問題に遭遇した際は、まずは一度深呼吸をして、落ち着きましょう。大丈夫です、その問題は、周りのみんなもわかっていません。また、少し落ち着いて考えたら、回答の糸口くらいは見つかる可能性もあるかもしれません。
計算過程とかを書かせるような問題では、たとえ、手も足もでないと感じても、白紙だけは、絶対に避けましょう。質問に対し、何も答えない事は、コンサルタントとして失格ですよ!
もし、回答が導き出せなければ、回答を導き出すための公式を、公式すら出せなければ、回答を導くための考え方を、論文みたいになっても全然構いませんので、記述しましょう。泣いてもいいので、何かは書きましょう。そんな時でも、1点をもぎ取る執念が、あなたの今後の運命を大きく左右することでしょう!
もしも、泣きたくなるくらいにしんどくなったら、泣いてもいいので、今まで支えてくれた人の顔を思い出しましょう。そして、その人に「全力を尽くしてきた」と胸を張って報告できるよう、死に物狂いで食らいつきましょう!最後は、自分自身の気力との戦いです!
あなたは、今までに相当な重圧や逆境を耐えぬいて、ここまでやってきました。
この段階で、すでに称賛に値すべき事です!
さあ、ゴールはもう、すぐそこにみえていますよ!
燃え尽きてもいいです、最後の力をふりしぼりましょう!
さあ、受験番号と名前を記入して始めましょう!
結果はどうであれ、受験できる環境作りに協力してくれた、周りの人たちにも感謝やね
■おわりに
最後までお読みいただきありがとうございました。
昨年の私も、ご多分に漏れず、事例Ⅳでは、ちょっと詰んだかも、、と絶望しながら大いに焦り、いい年したおっさんが、答案を書き上げられずに、本気で泣きそうになりました。しかし、最善を尽くす意味で、答案用紙の計算過程の記入欄のほとんどを文章で書き綴り、それっぽく答案用紙を埋めました。(特に後半の問題を中心に)
結果としては241点(事例Ⅳ57点)でした。今となっては、たとえ悪あがきであっても、しなかったら合格はできていなかった、としみじみ感じています。
これは、冒頭での話の通り、どんな状況であれ、あきらめなければ、診断士試験を制することができる!ということの裏返しでもあります。不確実性が高い試験でありますが、当日は、悔いが残らないよう、あなたの持ってる知識のすべてを会場に置いてきてください。
また、試験終了後については、非常に苦痛を伴うかもしれませんが、再現答案を、出来れば翌日の朝までに(最低でも事例Ⅰ~Ⅲは)作成しておくことを、強くお勧めいたします!こちらも合否に関わらず、後々何かと役に立ちますので、帰りの電車の中で、スマホでメモっておく程度でも構いませんので、何とか頑張って再現しておきましょう!
当日は会場に応援に行かせていただくメンバーも含め、タキメン一同、心より応援しております。
それでは行ってらっしゃい!
次回はおかえりさんの登場です。
お楽しみに!
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または超多年度合格者の思いに共感(あるいは涙)するのも貴方次第。
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