多年度合格・科目合格戦略 / NABEさん
皆さんこんにちは!タキプロ関西8期のNABEさんと申します!
関西のタキプロイベント(春セミナーや勉強会)には顔を出していますが、このブログでの投稿は初めてなので、簡単に自己紹介をします(^^)
・メーカーで技術職として勤務するアラサー世代の男性
・出身は栃木県那須塩原市 → 現在は兵庫県在住
自然の豊かなところで育ったので都会はとても苦手です
・2013年11月~2016年12月の約3年間かけて、診断士試験に合格
主に通信教育(講義DVD)で学習していました
関西ゲスト枠(土曜昼)の中で、主に心構えや体調管理などのネタを不定期で配信していきます!よろしくお願いしますm(_ _)m
さて、上記にもありますように、私は3年かけて試験に合格しました。
詳しくは、
2014年度:1次試験 科目合格(経済学、企業経営、運営管理、情報、中小)
2015年度:1次合格(財務、法務のみ受験)→2次不合格(ランクD/B/A/B)
2016年度:2次合格(ランク A/B/A/A)
です。
今回は、多年度戦った経験から、多年度合格戦略とくに1次試験の科目合格戦略についてお伝えしようと思います。(4月16日に開催した「タキプロ関西春セミナー」で私がお話しした内容をベースにしています)
【想定読者】
・最初から計画的に多年度合格を目指している方
・現時点で1次試験のストレート合格が絶望的であり、科目合格狙いに切り替えた方
・現時点で今年の2次試験の日程では都合がつかず、参加できないことが分かっている方
※逆に「絶対ストレート合格!」を目指している方は、1次試験終了まで読まないでくださいね!!
まず、私自身が多年度合格を目指した背景をご紹介します。
1.試験対策と並行し、ライフイベントが目白押しだった
2014年~2015年前半まで、以下のようにライフイベントが目白押しだった(ウマく言えば、機会をとらえてライフステージを一気に進めた)ので、後悔することの無いようライフイベントを優先する方針で試験に挑みました。
2014/3 プロポーズ(大阪市上空!?)
引越(独身寮を退寮)
2014/4 入籍
2014/8 結婚式(大阪)
2014/9 結婚式(栃木)
2015/3 引越(住宅購入)
2.多数の海外出張や国内出張があった
多くの予備校でも同じかなぁと思いますが、私がアプローチした教育機関でも講義は毎週土日に行われていました。一方、当時は国内外の自社工場に対し製造コンサルティング(主にコストダウンと生産性向上)に従事していたことから出張が多く、特に2カ月に1回ほどあった北米出張(2~3週間)に土日の多くが喰われてしましました(汗)。診断士試験対策講座に申し込んだ時点からこの状況が読めていたので、「通信教育(DVD)」を選んで、自分のペースで勉強することにしました。
3.1年目の2次試験前後に長期国内出張を当てられてしまった
受験1年目である2014年7月頭のこと。いきなり上司から密室に呼ばれ、ある短期プロジェクトへの参加を命じられました。そのため9月下旬(実は2回目の結婚式の翌日・・・)から10月末まで広島に行きっぱなしとなり、しかも土日も勤務日となるため、2014年の2次試験は受験できないことが分かっていました。
上記のような背景から、広島への長期出張を命じられた7月頭(ちょうど今頃の時期ですね!)には「今年は1次試験に合格しない」という決断をしていました。当年の2次試験に参加できない以上、1次試験に合格してしまうと2次試験受験のチャンスが翌年(2015)のみという一発勝負になってしまいます。したがって、2014年度は科目合格、2015年度に1次合格し、2015年度~2016年度の2回で必ず2次試験を突破しよう、そんな考え方で試験に挑みました。
その時点(2014年7月)で、経営法務と中小企業経営・政策の2科目については全く勉強していない状況だったのもあり、「1年目は経営法務以外の全科目を取る!」ことを目標にしました。理由は、①「法務」はこれまでの人生の中でほとんど関わりがなかったため、試験直前に短期記憶として詰め込むより、じっくり理解して自分の中に定着させたいと考えたこと、②「中小経営・政策」は、中小企業白書を翌年も(受験勉強のためだけに)買うのは嫌だし、「経営(前半)」部分の「統計データをひたすら頭に叩き込む」勉強があまりに苦痛だったので、どうしても今年でクリアしたいと考えたこと、です。
・・・てなわけで、7月に入ってからは、ほぼ「中小企業経営・政策」の勉強に集中しました。一方で、経営法務は完全に捨て、全く勉強を行わずに1次試験に挑みました。
2014年の1次試験結果は下図のとおりです。
(参考までに、6月に受けた模試の結果も記載しています)
正直、経営法務がここまで取れるとは思っていませんでした。ある意味危なかった・・・。当然、ピッタリ39点を狙ったわけではなく、たまたま正答をつかんでしまった問題が多かったというだけです。ただ、試験当日にスケベ根性(貧乏根性でもある)が出てしまい、乏しい経験と他分野の知識を総動員して本気で解きにいってしまったのも事実。科目欠席や白紙提出など、「決めたことを確実にやり切る」策を講じるべきだったと反省。
もうひとつ驚いたのは、模試の時点で最も得意にしていた財務会計を落としてしまったことです。考え方が理解できていたし、安定した得点源と考えていたので逆に油断してしまい、問題演習が不足していました。講師の先生に財務会計は『計算10回』!と口を酸っぱくして言われていたのを守れていなかったなぁと、こりゃまた反省。
なお、2年目(2015年度)は、前年落とした経営法務と財務会計のみ受験し、無事1次合格を果たしました。
ここまでが、私自身の経験です。この経験から受験生の皆さんに言えることは、
「ストレート合格を狙うか科目合格を狙うか、今が最終選択の時期!」
ということです。
1ヶ月集中すれば、少なくとも1科目は60点超に押し上げることができます。これが試験3日前だったら、もうどうしようもありません(直前期は体調を整えるのを優先すべき!)。
一方で、現時点でほとんどの方が何らかの模試を受け、少なくとも一度は過去問も解いていると思いますので、科目ごとの得意/不得意が分かっていると思います。さらに学習の進んでいる人は、複数年度の過去問演習の中で各科目の点数がどのくらい振れるのかも把握しているかと思います。したがって、「絶対に取る」科目と「捨てる」科目を判断するためのデータが十分に蓄積されていると言えます。
判断基準の例としては・・・
★60点超で安定している科目は「絶対に取る」
★40点未満で安定している科目や勉強開始していない科目は「捨てる」
★40点~60点で安定している科目や不安定な科目は、個別に判断する
・もう二度と勉強したくない科目は「絶対に取る」
・あと1年かけてじっくり勉強したい科目は「捨てる」
・2次試験で勉強が必要となる科目は敢えて「捨てる」(来年しっかり勉強する)
・「ここを強化すれば合格圏内」というのが見えている科目は「絶対に取る」
・なんとしても今年絶対ストレート合格するんだから、全科目「絶対に取る」
などなど。
ここで注意したいのは、上記判断基準を適用する際に使う「点数」は、「本番と同じ時間の中で解いた過去問の点数」であって、「模試の点数」を使うべきではないということです。模試は本番より難しく作られていることが多く、その(低めに出た)点数を基準に判断すると、本来「絶対に取る」べきだったはずの科目を「捨てる」ことになってしまうと考えられます。
なお、科目合格した翌年に何科目受験するかも重要です。前年に科目合格して受験免除となった科目は一律60点としてカウントされます。言い換えれば、2年目に受験した科目の中で平均60点以上を取らなければなりません。
私の場合は残った2科目に集中してじっくりと勉強することができたこと、そのうち財務会計は得意科目であったことから、落とした2科目だけを受験しました。逆に、合格者の中にも「2年目に不得意科目が(多数)残っている一方で、合格済み科目の中に確実に60点超を取れそうな科目がある」「2次試験に向けて企業経営、財務会計、運営管理は復習必須」などの理由で合格済み科目のうち得意科目を再受験した人や全科目再受験した人もいます。ご自身の状況や考え方に合わせて選択すればよいと思います。
大切なのは、
・「科目合格制度」等の試験制度をはじめ、使えるあらゆるものを使うこと(タキプロも存分に使い倒してくださいね!関西でも毎週勉強会(お申し込みはこちら)やってます^^)
・自分の状況や優先順位に合わせて納得いく決断を下し、最後までやりきること (その結果、「1年で合格する」という決断でもOK)
だと思います。
1次試験まであと1ヶ月、迷いを断ち切って、体調もしっかり整えて、頑張ってくださいね!!
本日夜の配信は、みんな大好きKappaさんです♡
試験当日までに揃えておくべきアイテムたちを紹介してくれます!
(栄養ドリンクの本数は自己責任で~笑)
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