事例Ⅳ対策~鳥取から配信:こう【Vol.15】

みなさん、おはようございます。

タキプロ関西チームのこうです。

 

いよいよ2次試験本番まで1か月を切りました。受験生の中には、最近受験した模試の出来があまり良くなくて、不安に思っている方もいると思います。

私も、当時模試直後に配布される解答解説集を見て、全然点が取れていないと思っていました。また、その後返却された答案を見ても合格点を採れていないものばかりでしたので、本当に受かる力があるのかと思う時もありました。

でも、結果合格できたので(もちろんもあったと思いますが)、あまり点数を気にしなくてもいいと思います。模試は、大勢いる採点者の採点のブレがないように、必要な文やワードが記載されているかを重視しているようで、極端に言えば、文章全体のまとまりが無くても点数が高くなることもあると思います。

但し、事例Ⅳは特殊です。数字で解答するところが多いため、1人の採点者だろうと不特定多数の採点者であろうと、採点者間の点数のブレが生じにくく、模試の点数は本試験の点数の参考になりやすいと言えます。

現時点で、事例Ⅳの模試の点数が伸び悩んでいるのであれば、すぐに対策を打つべきです。

 

前置きが長くなりましたが、私が特に気にしていた事例Ⅳに向かう時に考慮すべき点を挙げます。

 

①論点を記憶する

②文章記述問題は当たり前のことを書く

③見直すクセをつける

 

①計算式を記憶するだけでは心もとないです。論点も記憶する必要があります。例えば、NPV計算において、こんな要件が出たとします。

○耐用年数5年、減価償却は定額法

○実効税率は30%

○投資をして2年目以降に売上が2倍になる確率が50%、変わらない確率は30%、7割になる確率が20%…

もうこの辺で、いろんなことを考慮して、どこから手を付けたらいいか分からない…という方もいるかもしれません。でも、ここで「借入で投資するんだから、利息がいくらで、CFに影響するかな」「投資は前年度末に行われるので、CFの現在価値はこの年度のCFの数字で計算すべき?」「CFは営業利益ベース、当期利益ベース?」ということも、パッと頭に思い浮かぶようにしておくべきです。

確かに問題用紙を見れば、書いてあります。但し、いろんなことを素早く処理しようと考えると、書いてあることを見落とし、そこにミスが生まれます。対策としては、何度も問題を解いて慣れることが一番ですが、そんな時間が無い方は、問われる可能性がある論点を記憶しましょう。例えば、1.減価償却方法、2.税計算、3.投資借入利息計算…と頭の中で記憶して、1は定額法、2.税率は30%、3.借入利息は考慮しないと書いてある…と考えるようにすれば見落としが少なくなり、ミスが減ります。見直しの時に活用してみてください。

 

②事例Ⅳでは、財務改善提案が要求されます。数字を含めた直接会社の財務に影響を与える提案で、かつ、どの企業にも当てはまるものです。

また、事例Ⅳは与件文が極端に短いため、会社の特徴(極端な強みや弱み)はあまり書かれていません。

以上を踏まえると、「当たり前のことを書く」ということが大事になります。事例Ⅰ~Ⅲはよく、自分の経験や主観的な知識を書いたらダメとか言われますが、事例Ⅳはそうではないと思います。

「本社を売却して、固定費を減らして利益を上げる」「借入を返済して、利息を減らし、利益を上げる」等、当たり前のことを書けばいいのです。(主観的に本社は賃借でいい、借入は悪って思うということです。もちろん与件文に当社の強みが「絢爛豪華な本社で、人材採用に有利」とか「借入見合いの現預金がたっぷりあるため、素早くM&Aを仕掛けられる」とかわざわざ記載があれば別ですが。。)

 

③見直しするのは当たり前と思っていても、本番では何とか全て解答を埋めようとして、最後に見直しの時間が取れないということもあり得ます。

そうならない様に、普段の勉強から見直しの時間を作りましょう。普段の勉強から検算なんて面倒だと思われるかもしれませんが、こういったことはクセです。このクセがあるおかげで、本番で欲を掻いて自信の無い解答を埋めようとするより、検算しないと気持ち悪いと感じるようになります。

以上、ちょっと主観的な部分もありますが、参考にして頂ければ幸いです。

 

本日の夜はKappaさんがブログ配信します。関西勉強会にも参加してますよ。

どうぞご期待ください!

尚、来週の関西勉強会は、10/5(木)です。通常と異なり、金曜日ではなく、木曜日開催なので、ご注意下さい!

 

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